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小型船舶免許を取ってみた

こんにちは。えりやまです。
今年の目標の一つに、「自分が活動している分野とは違う分野で新たな挑戦をする」というものがありました。
そこで今回、いつか自分で船を操縦して釣りをしてみたい!という理由で小型船舶免許(2級)を2日間のコースで取りに行ってきましたのでご紹介したいと思います。


小型船舶免許とは?

この免許があると、20トン未満、プレジャーボートは24m未満までの船を操縦することができます。操縦できる海域によって1級と2級の2種類があります。2級は海岸から5海里(9.26km)という制限があり、1級だとその海域の制限がありません。海域だけの違いです。
5海里は海上ではそこそこの距離であり、東京湾も全てカバーされる範囲です。
私は近海での釣りができれば良い、2日間で取れて値段も安い(1級は4日間)という理由で2級を選択しました。

教習所・日程

今回お世話になったのはマリンライセンスロイヤルさんという国土交通省登録の教習所。
安く取得するために自分で国家試験を受けるという方法もありますが、学科と実技がセットで試験も同時に受けられる国土交通省登録の教習所であるマリンライセンスロイヤルさんにお世話になることにしました。
2級であれば学科が1.5日、実技が半日の合計2日間で取ることができます。

準備

ネットで申し込みをすると、書類の準備と費用の振込みの案内があります。
書類準備がちょっと大変で、小型船舶操縦士身体検査証明書、証明写真4枚、住民票などを用意する必要がありました。
小型船舶操縦士身体検査証明書は専用書式があり、病院で身体検査(簡単な視力検査、色覚検査、聴力検査、問診等)を受けることで記入してもらえます。
一応どこの病院でも発行はできるようですが、慣れている病院にお願いしたほうが良いと思います。私は医師で様々な書類を発行していますが、この書類は書いたことがありませんでした。
私はネットで近くに身体検査証明書の発行に対応していると記載されているクリニックを見つけましたのでそこでお願いしました。
免許取得費用は11万円程。決して安くはないですが、充実した講義内容と実船を用いたマンツーマンでの実技教習内容を考えると妥当だと思います。

2日間の実際

【1日目】学科1日
朝8時、勝どきにあるマリンライセンスロイヤル東京校に集合。生徒数は自分を含めて7人という少人数制。17時までみっちり講義を受けます。

他分野の勉強は新鮮

朝から1日缶詰での講義はなかなか辛かったですが、講師の先生が丁寧に船の仕組みから法律、気象のこと等を具体例を交えながら一から教えてくれますので、独学でやるよりもずっと効率的に勉強することができました。過去問題集も一緒に解説付きで解くので試験勉強も同時にできます。
普段は医学関連の勉強ばかりなので、全く違う分野の勉強は新鮮でした。

1日目で学科の2/3の範囲が終わります。2日目は最後にそのまま学科試験があるので、1日目の内容は家に帰って復習と過去問題集をやりました。

【2日目】学科半日、実技半日、学科試験
この日は7時15分集合。1日目よりも早いです(笑)。
この日は午前が学科、午後が実技(実習+試験)、最後に学科試験でした。

実技
前日までは座学でしたのであまり実感はありませんでしたが、2日目の実技では実際に教習船を使って教習をしますので急に実感が湧いてきました。

教習船

今回乗った教習船はこちらの小型の船です。カッコいい。
贅沢にも生徒一人に対して船1隻で教官がマンツーマンで教えてくれます。
点検の方法、係留のためのロープ結びから始まり、実際にエンジンを掛けて操縦まで行います。

海から見る東京のビル群は新鮮でした
レインボーブリッジ
豊洲のらららぽーととタワマン街

※写真はすべて教官に許可を頂いて撮ってます

操縦の実習はレインボーブリッジのあるエリアまで出て行います。
海から見た東京は普段陸で眺める景色とは全く違って新鮮。観光としても楽しかったです(笑)

操縦訓練では旋回練習や人命救助の方法、岸壁を港に見たてて接岸・離岸の訓練など船の操縦に必要な一通りの技術を教えてもらえます。
個人的には接岸が一番難しかったです。

実技試験
実技教習が終わったらそのまま試験になります。
「エンジンを正しい手順で始動してください」
「フジテレビに向かって船を進めてください」
「もやい結び(結び方の一つ)をしてください」
「船を係留してください」
「エンジンが掛からないときの対処法は?」
などと言われますので習ったことを実践します。
エンジン始動一つとっても手順が多く、短時間の実習中で習ったことをテストで正しく実践するのは少々苦戦しました。

学科試験
2日間のみっちり教習で体力も集中力も限界に近づいてきた最後の最後に学科試験です。
4択問題50問を70分で解きます。3つの分野がそれぞれ50%以上かつ全問題数に対する正解が65%以上で合格です。
過去に受けた5択問題500問を3日間解き続けるという医師国家試験(過酷すぎてもう二度と受けたくない試験です)に比べたらきっと楽勝なのでしょうが、ちゃんと勉強しないと気が済まないという性格の私は前日や空き時間に過去問を全てやってから試験を受けました。
結果的に自信がなかった問題は1問だけで他は全て即答でした。完全に勉強のしすぎでした。

まとめ

2日間の短期集中教習では大変な部分もありましたが、非常に楽しく免許を取ることができました。
10万円ちょっとという費用はかかりますが、船の知識と技術をしっかり学べて、さらに自分で操縦している船から普段見れない海上からの景色を見れたという体験も考えると、決して高すぎるものでは無いと思いました。

普段接することのない分野のことを学ぶというのは大変楽しいものです。
そして今までできなかったことができるようになるという喜びもあります。

これからもいろんなことに挑戦していきたいと思います。
最後まで読んでいただきありがとうございました。


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