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165 と170

今日は珍しく機材のお話📝 
自転車のことはよくわからない、私のNoteを読んでくださってる方には、かなり「?」な記事になっちゃいます🙇🏻‍♀️ 悪しからず。 

というわけで、「165」と「170」
何の数字かわかりますか?

おそらく、レースしてる方や自転車(機材)好きな方は、すぐわかるんですよね😲 (ちなみに私は、そんな数字だけ言われても、もちろん何の、どの話をしてるか全くわかりませんwww🙈)
つまり、「170から165にしてみようか?」って言われても、何を?何のために?状態でした🙄

はい。私、機材とかパーツとかに関しては、かなり「無頓着」です。というのも、まずプロチームに入れば、チームの機材、パーツ、スポンサー以外のものは、絶対に使えません。(注:エース級レベルの選手は除く。🤫)
ま、基本、チームのレース用機材は、メーカーの最上グレードを使ってるので、よっぽどじゃない限り、普通に戦えます。(これで戦えないのであれば、機材ではなく自分の脚の問題です🙉)
もちろんパーフェクトか?って言われれば、パーフェクトではないかもしれませんが、私たちプロスポーツ、プロチームではバイクも趣味の延長ではなく、重要なプロモーションの一つなので、
フレームはこれで、ホイールはこれで、コンポはこれで、ステムはこれで、ってワールドベストを掻き集めてバイクを組めるわけではないですからね。

最高級のパーツ、最軽量のパーツ、最高のフレームブランド、最高のコンポに、ディスクブレーキ、よく回るホイール、それらに越したことはないのですが、それよりも重要なのは、きちんと整備されていること。だと私は思ってます。機材に関してはね。
しかも、大手メーカーの最新、最上級モデルは、他社と比べればそれぞれの良いところ悪いところがあるかもしれないですが、普通に文句なしのレースバイクです👌🏻

ちなみに、私たちの今年のバイクは去年からホイールとサドルが変わって、(あ、あとようやく12速に⚙️) なのでかなり戦闘力が上がって、結構いい感じです🤘🏻カンパのボーラは、本当最高です。これが使えるならディスクじゃなくても全然OKです👌🏻

そして、チームの機材の中で、私は私の(選手それぞれ)好きなセッティングでレースバイクを組んでもらいます👨‍🔧
私の場合は、身体が軽いからディープホイール(50mm)を使ったら、風で煽られる(気がする)ので、チームが持ってる1番リムハイトの低いホイール(35mm)を使ってたり。チームホイールのカンパのボーラは、50mmでも軽いので、上りでも全然ディスアドバンテージにならないし、平坦だとかなり伸びる(らしい)ので、めっちゃ万能らしいんですけど、やっぱり私35mmが好きなんですよね。(食わず嫌いならぬ、使わず嫌いなだけです。)
次のクラシックどこかで試してみようかな🤔

あと、これはかなり珍しいんですけど、
私、できる限りアウターローで引っ張るのが好きなので、いつも(どんなレースでも)52-36の11-32を使ってたり。たまにチームメイトに、アウターロー使ってるとインナーに落としなよ。って注意されますwww でもみんな私が、52使ってるの知らないし、スプロケットも常に大きいの使ってるの知らないから、みんなと一緒に走っててもアウターでいけたりするところ結構多いんですよね😅 

ちなみに、だいたい上りが少ないレースだと50mm、上るレースだと35mmで使い分けます。あと基本的にカンパ、シマノだと女子は、ほぼみんな53-39がフロントについてますし、コースによって11-32にしたり、11-29にしたりします(カンパの場合)。
私がどんなレースでも同じセッティングにしてもらうのは、メカトラを防ぐためっていうのが大きな要因のひとつです。レースごとにスプロケットとか、クランク(は、変えることほとんどないけど)、セッティングを変えてしまうと、変速の調整とかもその都度しないといけなくなるので、そうするとやっぱり微妙に変わっちゃうんですよね。あといきなりバイクがご機嫌ななめになっちゃったり😶
保守的というか、いつも同じものを使いたいタイプ(どんなタイプwww)です👌🏻
クラシックでもパヴェでも変えるのは、空気圧くらいです。

ただ基本的には、チームから準備されたクランク、サイズのバイクや機材しかないので、それ以外のもので個人的に使いたいものは自分で準備するしかないんですよね。(女子の場合、そこまで機材にこだわってる選手も少ないので、もっと予算のあるチームはわからないですが、基本フレームサイズとサドルのモデル以外は、ほぼノーチョイスです。)

もちろん、エース級の選手は...特別なパーツ使ったり、レースごとにセッティングをかなり変えたりする選手が多いです。(※当社比)
今年のチームのエースは、チームのスポンサーではないのですが、セラミックスピードのビックプーリーが付いてました🤫 
もちろん、私たちアシストレベルの選手は、たとえ自前で持ち込んだとしても絶対スポンサー外のパーツは、使えません🙅🏻‍♀️ (使って怒られた経験あり🙈)
それが、エースです。勝ってくれればいいんですよ👌🏻 

話がかなりそれちゃいましたが、本題に戻ります。
タイトルの165と170。
そう、これはクランクレングスです。

ちなみに私は今まで、ずーっと170を使っていました。とりあえず。というか、よくわからないです。最初からそれが付いていたから、170を使ってたと言った方が正しいと思います。
改めて言いますが、私はかなり機材に無頓着というかブレーキがちゃんと効いて、壊れないバイクだったら、戦えるし、それで戦えないなら、私が弱いだけっていう考えなので。
機材に関しては、基本コーチからのサジェッションを聞いて、こっちが良いと言われれば、それを使うというスタイルです。つまり、全部コーチ任せです😅
餅は餅屋、じゃないですけど、コーチは自転車屋さんでもあるので、機材の性能やデータに関しては、最新の情報を持っているので、任せてるという次第です。
そういうわけで、今年のシーズンから
クランクレングスを170から165に短くしました。
先入観なしでやってみるっていうのも、大事です🙆🏻‍♀️

実は、シーズン前のトレーニングから使って慣れてシーズンインする予定だったんですけど、いろいろありまして2月9日のシーズン初戦からぶっつけ本番でいきなり投入したというのは、ここだけの話🙊 

ま、それは置いておいて、ここまで読み進めてくださった方は、それで?短くして、どうなの?良かったの?悪かったの?っていう肝心な話が聞きたいですよね。

皆さんここまでの私の話を聞いて、薄々感じてる方もいらっしゃるかもしれませんが......
結論から言います。

「乗ったフィーリングは、うん、よくわかりませんでした!」🙈🙈🙈 

とりあえずクランクが短くなったので、サドルハイトは少し上げましたけど、それ以外ポジションが変わってないので。うーん🧐 
実際いきなりレースで今までと違うクランクを使っても、なんの違和感もなかったので、私にとってはそんな大きな変化ではなかった。ということです。
ホイールハイトが変わった方が、乗り心地に違いが感じられる気がします🧐(※当社比)

おそらく、ある程度、自転車に乗ってる方はわかると思いますが、クランクが 5mm 変わるってかなりというか、恐ろしい変化だと思います。
それをいきなりレースで投入、何も感じないとか、意味わからないですよね😅 はい、私も意味わからないですwww
でもステムが5mm変わったらかなり大きいと思うんですが、(それは私も気づきますwwwたぶん😅) クランクは、ねえ。だって、サドルハイトを調整したら上死点は変わりますけど、下死点は変わらないですからねー🤔(全然言い訳になってない🙈www)

クランク変えても何も変わりませんでした🙈って話では、もちろん終わりません。
ここからさらに本題。
実は、私のフィーリングは特に変化がなかったのですが、データ上ではこの165と170でかなりの変化が起こっていたのです。

スペインのトレーニング中、全く同じ上りでヒルリピートを定期的に行っていたのですが、
タイムトライアル(10km Ave5% 約30分)をした際、アベレージパワーは下がった(5%くらい)にも関わらず、タイムは数秒速くなっていた、そうです。(もちろん、その時の直前の体重を測ってないですし、風の影響もあるので、一概には言えませんが。)
注) 体感的キツさは、全く変わりません🤢

そして定点観測していた上り以外でも、クランクを短くした後から確実に、トレーニング中のアベレージパワーが落ちました。(あくまでデータ上の話)
つまり同じフィーリング、主観強度で乗っててもパワーが少し低く出るんですよね。
まあそりゃ、BBからの出力する点が近くなってますからね。
じゃあ結局遅くなっちゃうんじゃないの?って思われるかもしれないのですが、
回しやすくなった分、ケイデンスが少し上がって、大きい回すものが短く(小さく)なったので、ひとペダルごとの仕事量は減って、回転数が増えたというわけです。

注) 何度も言いますが、これも客観的なデータ、数字であって、主観的には回しやすくなったとか、ケイデンスが上がったとか、全く感じていません🙈 あくまでデータの話です。

👆🏻こんな感じで、いつもメーターは見ずに明後日の方向見てる私🤪

というのは冗談で。
ここまでの話から、勘のいい方はお分かりかと思いますが、クランクを一回転させるということだけに注目すると、クランクが短い方が小さい力で一回転させることができ、長い方が一回転させるのに大きな力が必要ということになります。
つまり、大きなパワーを出したいスプリンター系の選手、もしくはそもそも大きなパワーを持っている体重のある選手、大きな選手は、重めのケイデンスを好む選手は、クランクは長い方がいいのです。
パワーが大きければ大きいほど、もちろんバイクは進みますからね。
ただ私のような、そもそも体重もないし、重いのを踏むのもあまり得意じゃない、どちらかというとケイデンスでチョリチョリ回すのが好きな選手、160cmしか身長のない小柄な選手、にとってはやっぱり短い方が「回しやすい」のです。ただ、最大パワーは落ちます。

でも、よく考えてください。BB、クランクに伝わってパワーメーターに表示されるパワーが落ちてるだけですからね。「パワーが落ちる≠弱くなった」ではないのです。
この辺りのことは、話すと長くなるので割愛しますが(というより、この辺の話は“ギーク”すぎて私は正直よくわからないwww🙈) パワーメーターのブランドによって誤差があるのと一緒で、そりゃクランク(機材、パーツ、特に直接パワーに関係する部分)を変えれば、変化するのは当たり前です。

そろそろ、自分でも書いててよくわからなくなってきたので、この辺でまとめに入ります。
じゃあ結局、何がベストなの?165?170?ってその答えが聞きたいですよね😐

前述の通り、170から165にしたことによって、ひとペダルに必要な力が減ってるので、3、4時間ペダリングを続けてると全体の仕事量が目に見えて低く抑えられるのです。つまり、3時間レースした後に今までエネルギーゲージ20%になってたのが、低燃費でレースしたことによって、最後の1時間に向けてエネルギーが25%残ってるんですよ。
これ結構ロードレースでは大きな差です。そうすると、今までよりも余裕ができ、つまり長く前に残ることができるようになるのです。(わかったように語ってますが、データを見てコーチから説明された受け売りです🙈)
私がレースで求められるのは、スプリント的な大きなパワーではなく、レースの最終盤まで残って、そこでエースが脚を温存できるようにフォローするという走り方なので、数字的に大きなパワーを出せることよりも、少ない力で省エネな走りができることなのです。

私がスプリンターなのであれば、大きなパワーが出せる長いクランクの方がいいと思います。たぶん🤔

はい。ここまで「クランク」だけについて語ってきたわけですが......。
皆さん思い出してください。私が最初に言ったことを。「私、機材に無頓着かつ、鈍感。。。」なんです。
はい。なので今回私がツラツラ書いてることは全てコーチから受けた事後説明です😅 

今まで何年もレースしてきてますけど、記憶のある限り機材に関して、私自身が話したのは初めてです🤔 なので今回思いましたけど、機材に関してインプレッション書いたり、いろんな機材を試したり、データを調べたり、自分でデータを取ったりして、分析して、バイクを組まれてる方って本当すごいなあ、としみじみ思う今日この頃です🤔 

そんな機材ギークな皆さんや、日々どうやったら速く強くなるかを研究されてる皆さんには残念なお知らせがあります。(あくまで私の主観なので、あしからず🤭)
ここまで書いてきてなんなんですが、、、クランクレングスを170から165に変えたとしても強くはなりません🙈 
もちろん単純に全く同じ道でTTをして、タイムを競うなら、それぞれのライド特性またはコース特性に合ったクランクを使うことによって、タイムは変わるかもしれません。
しかし、ロードレースにおいては、不特定多数の外的要因が大きすぎて、クランクレングス短くした=強くなった ということは一概には言えません。
ただ、前述の通り、クランクレングスを短くすることによって、「回しやすくなる」「仕事量が相対的に減る」ということで「より前でレースを展開できる。」ということに繋がる、かもしれません。

念のため、もう一回言います🤭 ここまで書いてきたことは、全然、機材やデータ、数字についてわからない(というより無頓着😐)選手である私🙈が、コーチから説明されたことを解釈して書いてる次第です。なので、ツッコミどころ満載なのは、私も自覚しておりますので、どうかスルーして、なにか質問や疑問がある方は、コーチ(武井きょうすけ)にDMしてください🙋🏻‍♀️

私の機材に対する考えは、冒頭にも少し書きましたが、速く走れる機材、パーツとかにしたとしても、結局トレーニングもレースも、楽に走れるようになるのか?苦しみが減るか?っていうと全くそういうことはないです🙅🏻‍♀️ (※当社比) 逆に走れるようになればなるほど、世界最強のトップライダーに引きずり回され、彼らと戦うモーメントが増えて、Suffer Fest. でした🤢🤮 

つまり今回のようにクランクを170から165にすることは、「楽に」パワーが出せるとか、「速く」走れるとか、そういう夢のような魔法🧙🏻‍♀️ではもちろんなくて、「より前で走れる」っていうフワッとした感覚的な変化しか得られないんですよ。(※あくまで当社比www)

しかし、主観的な変化はほぼなかったのですが、実は165と170のクランクの違いで、いろいろ面白いデータ上の変化が取れて、コーチ的には収穫はあったらしいです。私としては、コーチの実験モルモットみたいなトレーニングで死にそうになってたのは、ここだけの話🤫

最後に、これはあくまで私の場合の話であり、結果です。クランクを短くして、速く走れるようになってるのであれば、おそらくすでに短いクランクがグローバルスタンダードになってるでしょう。
なので、安易に與那嶺恵理がこう言ってたからって165のクランクをポチッとしないでくださいね😅
誰かもう少し分かりやすくクランクレングスの違いについて書いてくれないかな🤔 
ここまで書いて、読み返したんですけど、我ながら分かりにくい上に、全然伝わらない文章すぎて、全部消したい衝動に駆られましたが、せっかく書いたので😑 
ここまで読んでくださった皆さん、ありがとうございます🙏🏻 

最後に一言。
「速く走れるようにしてくれるのは、クランクじゃなくて、自分自身です。」
たぶん。

そんなことより、
こんなワンコがいたら、QOLが上がって、強くなれそうな気がするのは、この私です🙋🏻‍♀️

#今日のエリさん #今日のエリNote
#ロードバイク  

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