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note|躍る公務員 秋田大介さんのnoteを読んだ

毎週土曜日に更新しているマガジン「note」では、最近読んだnoteのなかから心に残ったものを紹介しています。今日は、踊る公務員 秋田大介さんの「地産地消型イケてるスーパー『YAMADA STORE』 ヴィーガンにも対応してるし、地元名店スイーツも扱ってるしで、楽しすぎる」です。

聞きなれた耳馴染みの言葉を使わないスーパー

秋田さんが住む高砂市というのは兵庫県の播磨灘に面した海沿いの市です。関東にいる僕にとっては、なかなかイメージがわかない場所なのですが、能の作品として知られる(僕でも知っている)「高砂」の舞台になっている相生の松がある高砂神社があるそうです。

バカボントの宮本武蔵が高砂生まれという説もあったりします。

しかしながら、全国的な知名度としてはそれほど高くはないなかで、注目を集めている「ヤマダストアー」というスーパーマーケットを秋田さんは紹介しています。

ヤマダストアー」は、兵庫県南西部を中心に持続可能な最高品質の自然食品・オーガニック製品の販売を目指しているスーパーマーケットだそうです。

ヤマダストアーには、「ヤマダストアーの相互依存宣言」があります。その宣言には、比叡山天台座主の山田恵諦さんの言葉を大事にされています。

これが存在すれば、あれも存在する
これが生ずれば、あれも生ずる
これが存在しなければ、あれも存在しない
これが滅すれば、あれも滅する

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この言葉はヤマダストアーと非常に縁の深い
「比叡山天台座主 山田 恵諦 猊下」からいただいた仏教における縁起の根本思想です。
私たちヤマダストアーは、単なる食品小売業の枠を超えて更に卓越した食品小売業を目指しています。
その独自の成功を目指すにあたり、他にはないヤマダストアーの成功を図る独自の尺度があります。
それが以下の6つの項目です。
・お客様の満足度の追求
・従業員の幸福と卓越性
・お取引様の繁栄
・企業価値の創出
・地域との関係性
・地球環境の保全
従業員の幸福がなければ、お客様への満足も生まれず、お客様の満足がなければ、企業の存続もありえません。
また地球環境の保全なくして、新の健康食品は生まれるべくもなく、そして地域の健康も守れません。
特に「食品」と「地球環境」には非常に密接な相互依存関係があることを理解しなければなりません。
地球が次世代のために繁栄し続けるように、卓越した食品小売業として環境管理の必要性を説く必要があります。
ヤマダストアーは以下を通して、「地球環境のニーズ」と「我々のニーズ」のバランスをとっていきます。

素晴らしい経営理念だなと思うと同時に、こういったSDGs的なものは、マーケットに取り込まれつつあって、ある意味「とりあえず表明しておく」ということをしている場面にでくわします。そういう意味では、経営理念とともに「実際にやっていること」を見ていかないと、”だまされる”ことがあります。

そんな疑り深い僕なんですが、ヤマダストアーの実際の売り場をみて、伝えることをしっかりやられているお店だなと感じました。

たとえば、オーガニックが「なんとなくいい」みたいな感じで文字だけが躍ってしまうことがあるんですが、ヤマダストアーではホウレンソウや水菜を販売する棚にオーガニックよりも大きな文字で「生態系と生物多様性を守るため、ハチに影響のあるとされるオオニコチノイド農薬不使用」と書かれています。

地元の「在来豆」で作った味噌についたポップには、「育てやすいF1種もいいですが、その土地の風土にあった在来品種を私達は積極的な販売を通じて応援します。」と、自社のスタンスを明確にしてます。「おいしく地域を応援、在来種」みたいに、在来種だから買うみたいに文字だけを並べることをしません。

サステナブルやエコといった聞きなれた耳障りのいい言葉に頼らず、きちんと自分たちのスタンスと説明する。この姿勢、とてもいいなと思いました。ぜひ兵庫に行った際には立ち寄ってみたいです。

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明日は、1週間のClubhouseでお話したnoteのまとめになります。

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