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【過去】イクメン夫と筋肉な彼②

家を出た私と子どもたち…
しばらく帰らないつもりだった
夫が自分の言動を反省して、
これからどう変わっていくか考えてくれなければ、
家には帰らない

どこに行こう

実家は遠いし、急に行って心配をかけたくない
こんなことになっても、
幼稚園は変わらず通わせたいし、
パートにも行かなくてはという欲張りな気持ちもあり、
思いついたのは、ひとり暮らししている弟のところ

普段あまり連絡を取っていないけれど、
きっと助けてくれるのではないか…
電話をかけてみた


出ない

弟の家まで電車で30分、そこから歩いて30分
子ども2人連れて行って、
もし夜まで帰ってこなかったら路頭に迷ってしまう

メアドも知らない、希薄な姉弟関係だけど、
「子どもたちと家を出て、行くところがないの。
泊めてくれないかな?
とりあえず家に向かうね」
必死で、留守電に吹きこんだ


弟の家の最寄駅

…まだ、連絡はない
しばらく、街を歩いてみた
知らない街、知らない人びと
駐輪場とコンビニしかないような駅だが、
目の前に大きなマンションがそびえていて、
公園では家族連れが楽しそうに遊んでいた

子どもたちが
「お腹すいた!」
と騒いだので、お昼どきだと気づいた

子どもたちの好きなラーメンを食べた
不思議なもので、お腹がいっぱいになると、
なんとかなるさ!という気持ちになれる

席で下の子に授乳していると、眠ってしまった
そのタイミングで、上の子が
「うんち!」
まったく、お母さんには呆然とする暇なんかないね
下の子はまだ乳首を咥えたままで抱え、
上の子のトイレの世話をした

弟の家まで、下の子を抱っこ、
上の子の手をつないで、30分の道のりを歩いて行った

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