子供部屋の手記ーこどおじインテリア論

インテリアに妙に凝り、子供部屋を趣味に合わせてエセアダルティに改修するのが趣味の子供部屋おじさんの僕だが、わりと「子供部屋おじさん三種の家具(学習机・マンガの詰まった本棚・子供の頃からのベッド)」は肯定的だったりする。
と言うか、三種の家具は漫画の詰まったカラーボックスが壊れやすいくらいで、後は頑丈過ぎてなかなか壊れないわ、代替品も代替品で相当の金をかけないと「大学時代上京したまま時が過ぎたおじさん」的なこどおじインテリアと大差ない微妙な部屋になってしまうわけだ。

どうも僕が考えるにこどおじ部屋の子供部屋感は、色調雑多・原色多めの傾向が多分大いに関係すると思っている。
ようは明るい原色系の色のカーテンとか、家具とか、フィギュアやプラモとかの小物類が雑然と置かれている部屋は、色調の調和が取れてない・原色多めのために子供っぽく映る。
その上こどおじ部屋……と言うより大体の家の大体の部屋に共通する昼白色のシーリングライトも光や色を必要以上に浮かすおかげで、雑然感・子供っぽさを助長するわけだ。
(これは個人の部屋に限らない。リビングがこれなら「80~90年代リビング」になってしまう)

逆にここさえクリアしてしまうーーリメイクシートで家具の色調調整をしたり100均のカラボ用カーテンで漫画本を隠す、原色系プラスチック製品をパステル調のものに変える、フィギュアやプラモは映えるように配置する。やりたいならシーリングライトを電球色に変えるーー雑然感を除去するようにインテリアを整えさえすれば、こどおじ部屋三種の家具があっても案外見た目はこどおじ部屋感の無い落ち着いたオシャレ部屋になったりする。

隠すと忘れる、だから雑然

そういう僕はと言うと、色彩を揃えようとしてはいるが雑然の極みみたいな部屋で暮らしている。

理由は簡単で、発達障害名物「隠すと忘れる」の病と、単純に雑然とした色彩でモノを置きまくってるからだ。

普通はインテリア的に色彩のトーンはある程度統一すべきなのだが、僕の部屋の場合はその場の気分の色で揃えた家具とか、明るい木目色や白や銀の家電製品等、色彩調和をぶっ壊す要素が結構溢れている。
(最近ダイソーの黒い目覚ましに買い換えたが、ブラウンと黒基調で揃えたパソコン周りで明らかに浮いている青緑のデジタル時計とか、原色そのまんまのonちゃんの貯金箱とか)
灰色のゴミ箱などの家具は無駄な抵抗のようにカッティングシートを貼ってはみるが、レーザープリンターや電気ポットのような家電はどうやって色味を変えろという話だ。 
(予定表の黒板も場所を工夫できてないので最近は意味を為しておらず、張る場所を変えようと模索している)

僕は一応頑張って「黒・茶・アクセントに緑と白」の部屋を作ってはいるのだが、それもで明るい木目や銀やピンクの家具家電で雑然感が漂っていたりする。

そして雑然感を「お金も現物も勿体ないし、大掛かりな真似は出来ないし」と言う言葉で片付けているのが、僕の現状だ。
ベアリングの壊れた漫画用の回転本棚を放置し、貰い物の色調ぶっ壊れな電気ポットや無塗装の木のスノコだのを使うのもまた僕のダメなところだ。
(漫画用回転本棚に関しては本気でどうにかしたい。漫画の行き場を決めて退かせばタンス脇の不便な場所にあるテレビ分のスペースが空くのだから)

広くて頑丈、そして部屋に合う書斎机

子供部屋の神器こと学習机は案外万能で、僕の場合はもし一人暮らしして引っ越す時にも持って行きたい程度には良い代物だ。

そもそも学習机を社会人が使う際の子供部屋感と取り回しの悪さの最大の原因は上部棚で、これ自体は大体のタイプで取り外し可能なように出来ている。
これを思い切って取り外してしまうだけで、そこにモニターアームを支えるコの字のものでも置いておけばデュアルモニターが可能かつスピーカーが置ける程度にはプレーン状態の学習机は広いのだ。
そして色調が良い机なら周りの家具の色調さえ合わせれば意外と大人向けインテリアとしてもマッチする。

ついでに言えば下に背板がないタイプならそのまま、背板があるタイプでも配線・排熱用の穴をあけてしまえばタワー型パソコンがすっぽり入るので、排熱問題や埃の問題こそあれデスクトップパソコンのデスクとしても使い勝手は上々だったりする。
(ちなみに僕は亡き祖母に謝りつつノコギリで背板に穴を開けて線を通した)

古い一体型の学習机ならともかく、クランプで止めてあるだけのタイプならクランプを外して、上部棚を粗大ゴミに出すだけで印象が変わる。
その上学習机はプレーンでも無印良品やらニトリのワークデスクに比べて頑丈かつ、収納もあり、椅子を相応のワークチェアに変えて、お洒落なデスクスタンドを置けば、まあ様になる机が出来上がる訳だ。

気軽にL字化が出来ないのが難点だが、これに関しては高さをある程度揃えた横長のワークデスクを買うのが一番早いだろう。
(自分は叔母から貰った折り畳み机を使っていたが、モニターアームを買って机周りの隙間が空いたのでしまい込んだ。作業・読書用デスクとして再活用できればと最近思っているが、それも空間確保が最大の懸念だ)

と言う訳で色調を整えてちょいちょいインテリアをいじったりしてはいるが、僕の部屋最大の問題である
「無駄にでかいベッド」
「無駄にでかいタンス(そしてそれに入りきらない服)」
「無駄に多い本(未読のまま転がってるの多数)」
「飾る場所がもう無いプラモや模型の類」
の四拍子がそれらを邪魔して、結局僕の部屋を雑然なこどおじ部屋にしているのである。

プラモに関しては百均で板と金具を買って吊り棚を作ってはいるものの、もう壁がそろそろ渋滞気味になっている。
(武装神姫・30MS・伎夫太郎とメイドさんのフィギュアの棚が机の前、ベッドの上にオーディンスフィアのグウェンドリンとメルセデス、ウマ娘のマヤノトップガンと鉄道むすめの久慈ありすの乗ってる棚が陣取っている。他にタンスの上にガンプラとダイキャスト瑞雲とでかいミニカーが乗っていて、もうこれで雑然度MAXだ)

もうあとは本を減らすかベッドをロフトベッドに変えるかしてスペースを確保しないと、僕の雑然こどおじ部屋はどうにもならない気がするのである。

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