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狂った恋愛遍歴③〜都合よく扱う人と都合よく扱われる人【前編】〜

前回のお話はこちら

あの一件から…
私は異性に対してある意味学びました。


『特別な感情がなくても関係を持つ人がいる』


しかし、そういった意識を自ら強烈に植えつけてしまい
その後の異性に対する接し方が変わってしまったのも事実です。


『自分に特別な感情がない人を振り向かせるには…』という
ゲーム攻略法のようなものがあると思うようにもなりました。


それが結局『都合の良い人』という扱いになっていくのですが…。


私は引きこもっていた時期から何とか立ち直り…
というか開き直ったと言ったほうがいいかもしれませんが
それからのことを綴っていきたいと思います。

カラオケに誘われる

ある日、クラスメイトの女子Wさんから声をかけられました。

W:「6人くらいでカラオケに行かん?」


当時はカラオケがブームになっていて、私自身も歌うのは好きだったので
そのお誘いに乗る事にしました。

私:「うん、いいけど…誰が一緒に行くの?」


すると、Wさんはこのように言ってきました。

W:「私の彼氏とその友達が来るって。」


『…何だか合コンのような感じになってないか??』と
半ば疑いつつも、その話は乗る事にして、後日カラオケに行きました。


この時期、別のお話で語っていますが私は荒れていました。
とにかく家にいる事が苦痛でたまらなかったのです…。
ちょうどその頃とこのカラオケの時期が同じでした。

たしか歌いに来たはずなんだけど…

カラオケ当日…

Wさんとその友達Rさんと私の3人は、少し早めにお店に着き
通されたカラオケルームで先に飲み物を注文し、どうするか話しました。

W:「先に始めとこう!そのうち来るでしょ。」

そう言って、カラオケのリモコンを回しながら好きな歌を
入れて歌い始めました。

当時は、安室ちゃんやtrf、ジュディマリやCHARAなど
歌いたい曲がたくさんあり、いくら時間があっても足りないほど。

そうこうしているうちに、部屋のドアが開きました…。


「こんにちは!!盛り上がってるねぇ。」


部屋に入ってきたのは、Wさんの彼氏とその友達二人でした。

友達二人の印象は、入ってくるなり笑顔が爽やかな話し上手なBさんと
無理に連れてこられた?という雰囲気をかなり醸し出しているGさんでした。

参加者が皆集まったところで、カラオケが始まりました。


それからすぐの事…


Gさんは、誰とも話す事なく、歌う事もなく
ただひたすら料理を注文しては食べに走っていました。


その隣に座っていた私…「歌…入れませんか?」とうかがってはみたものの
「気にしないでください。」と言い、その後も黙々と料理を食べていました。

優しく声を掛けてくる人=良い人という思い込み

私は『う〜ん…そっとしといたほうがいいかな…』と気疲れし
楽しいとも感じなくて、早く帰りたくなってきました。


そんな状況に気づいたBさんが、私にそっと声をかけてきたのです。


B:「ごめんねぇ!気ぃ遣わせちゃって!」
私:「いえ、お腹空いてたんでしょうねぇ…(苦笑)」


この時、私は完全に警戒心ゼロ…気が緩みました。
優しく声をかけられる事に、昔から弱かったのです…。

そんな言葉を掛けられただけで、『なんて良い人だ』と思ってしまったのです。


ちょっと優しくされるだけで、私はその人を信用してしまうという
かなり危険な見方を持っていました。
それは、以前起こってしまった出来事があったにも関わらずです。


『こういう優しい人がそばにいてくれたらいいのにな…』


私は、Bさんの事が気になり始めたのです。
どんな人なのかも知らないのに、自分の中の妄想が暴走し
『素敵な人に違いない』と完全に思い込んでしまいました。

舞い上がり、見えなくなっていく

カラオケの帰り際に、またBさんから声を掛けられたのです。

B:「ホントごめんね、気分良くなかったよねぇ。
今後も何かいろいろ話せたらって思うから、連絡してもいい?」

私:「えっ…あ…ありがとうございます、い…いいですよ!」

これで完全にどハマりしてしまったのです。
『私のこと、気にかけてくれている。』
そう思った私は、ポケベルの番号を教えました。


当時は、まだ携帯電話が高級品だったので
ポケベル(ポケットベル)を持つのが精いっぱいでした。

舞い上がっていく私は、Bさんしか見えなくなっていくのでした。


それからというもの、Bさんからポケベルに連絡が入った時は
すぐに電話をかけて、たわいのない話をしては声を聴く…
それがたまらなく幸せに感じるようになっていったのです。


何度も連絡が来たりすると、『私の事を気にかけてくれている』と感じ
当時は本当に信じきっていましたし、疑うことは微塵もありませんでした。


胸のドキドキ感が止まらなくなり「好きになってるのかもしれない」と
自分に酔いしれるようになっていくのでした。


⇒狂った恋愛遍歴④
〜都合よく扱う人と都合よく扱われる人【後編】〜へ続く


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