AppleのV字回復について!
答えの無い問題、つまり混沌とした状況には、大きなチャンスが隠されている。
例えば、スティーブ・ジョブズが復帰する前の1997年7月。
Appleはまさに混沌とした状況に陥っていた。
個性を失った製品をリリースし続けたことでファンは離れ、倒産目前まで追い込まれていた。
そんな中、臨時CEOとして復帰したジョブズは混沌の中で、進むべき方向性を定める。
それはコンピュータとOSという2つのコアな事業だけを残し、それ以外の事業部と製品群を片っ端から切り捨てるという決断だった。
ジョブズが追放され、復帰するまでのAppleはプリンタ、サーバ、モニタ、デジタルカメラ、アプリケーションソフトウェア、各種アクセサリなど、コンピュータ関連の製品を幅広く扱うメーカーになっていた。
それらをバッサリ捨てる決断をし、状況を混沌から複雑、複雑から面倒へと変化させた。
そして、ジョブズが復帰した翌年に送り出したのが、ディスプレイとコンピュータが一体となったiMacだった。
Appleの個性と強みを印象付ける新製品は業界とファンに衝撃を与え、ここからiPad、iPhoneへとつながっていくAppleの第2の春が始まった。
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