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「40歳を迎えるにあたって、今どういう心境?」って聞いてみたら、目標ができた話

社会人になって割とすぐに出会った友人が今月末に40歳を迎えるので、お祝いにと一緒にご飯を食べた。出会った頃はお互い24歳とかだったから、干支一回り以上の付き合いになる。もうそんなに経つのか。

何が食べたい?と聞くと、「焼き鳥か寿司」と返ってきたので、気になっていた焼き鳥屋さんを予約した。仕事を早めに切り上げて、気心知れた友人と美味しい焼き鳥を食べる。しあわせな水曜日の夜の時間の使い方。

私が40歳になるのはまだ半年先なので、一足先にその時を迎えようとしている彼に聞いてみた。

「40歳迎えるにあたって、今どういう心境?」
「ん-、別に何も変わんないかな。」
「おお、そんなもんかあ」
「まあ、そんなもんだよね」

そう言ったあと、彼は続けた。

「でも、30歳になった時と比べたら、煙草もやめたし定期的に筋トレしてるから今のほうがめっちゃ体動くし、仕事も大変だけどやりたいようにやれてるし(会社員から独立して今は自分で事業をしている)、ここ何年か英語を勉強しててできることが増えてきている感じもあって今めちゃめちゃ楽しいし、海外に移住するとか、移住したい街を見つけるために世界を周ってみるとか、こっから先やりたいことめっちゃある」

年齢を重ねるごとにあきらめることが増えていく人がいる一方で、年齢を重ねるごとに世界が広がっていく人がいる、という話を以前どこかで聞いたことがあるけれど、彼は完全に後者だ。その表情はとても澄んでいて、ああ、本当に心から今を楽しんでるし未来が楽しみなんだな、と、私は熱々のつくねをほおばりながら思った。と同時に、自分の状況と比べるとそんな彼がまぶしくて、置いていかれそうなさみしさ、ではないな、焦りみたいな、そんな気持ちもふわりと。

どんな風に40歳を迎えたいのか。40代をどんな風に過ごしたいのか。そのためには今を、どう過ごすのか。すべてがぼんやりとすりガラスで覆われているのが今の私。

帰り際、彼が言った。

「半年後、なおの誕生日もお祝いしよう」

その時に、未来へのわくわくを話せる私でありたい。目標が1個できた。

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