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Fラン大卒の私が韓国のesports産業がなんで発展したかについて本気だして調べてみたのでざっくり説明してみる

esports先進国といえば?

という質問があったらほとんどの人がアメリカ、韓国と答えることでしょう。最近は中国と答える人もいるかも。
日本も負けず劣らずすごいと思うのですが、なかなか認められていないのが実情かと。
もっというと実情を知らずに頭ごなしに「日本は遅れている!」という人たちもいますが、それについてはまた別の機会に語るとしましょう。
(もちろんesportsが盛んな国なんか知らないという意見が大半かと思いますがw)

アメリカでesportsが盛んなことは誰しもが納得いくでしょう。
だってアメリカだしw人口と経済の発展を考えればそれはもうアメリカにはなかなか敵わないでしょう。
ただ韓国というのは少し意外性があると思う方は多いのではないでしょうか?
人口は日本より少ないし、GDPだってEUの国々や日本の方が上位にいます。
しかしことesportsの歴史で言えば間違いなく韓国はesportsの先進国です。
有名タイトルでプロチームがあり、有名選手がいて、プロスポーツとしてのビジネスが成立している。
「これって地味にすごいことじゃね?」と思い。
少し前に色々と調べてみました。
あくまでも個人調べなのでその辺は鵜呑みにし過ぎないようによろしくお願いします。

esports以前の韓国

esportsの前に、なんで韓国であれだけネットゲームが流行っているのか?について紐解いてみないといけないなと思いました。
esports発展の前に韓国ではネットゲーム文化が盛んであることは切っても切り離せないことだと思ったからです。

元々は1980年代から韓国ではインターネット回線が一般に普及し始めたそうです。
これはアメリカがパソコン・インターネット事業で多くの雇用を創出することに成功したならったとのことです。
この頃の韓国は日本ほどの経済成長を遂げておらず、資源などが豊富なわけでもないので新しい産業を生み出さないといけないと真剣に取り組んでいたわけです。
その甲斐あって、1990年代には韓国の各地にPCバンと呼ばれるいわゆるネットカフェのようなものが流行していきました。
そこで若者たちは夜な夜な集まってみんなでオンラインゲームをするのが日常となっていったそうです。
この頃の日本はまだゲーセン文化でネット対戦ができるようになるのはもっと先のことなので、この頃から差をつけられていたという風に考えられるでしょう。
先日の記事で書いたように、もちろんゲーセン文化だからそこ出来上がったコミュニティや熱狂があるので、それぞれ独自の発展を遂げたと思います。(というよりかはゲーセン文化が日本にしかないので日本がガラパゴス化したというのが正確かも)
ちなみにPCバンは全国で2万店舗くらいあるそうです。
2万店舗というと日本ではセブンイレブンが2018年に2万店を突破したそうなので、どれだけ韓国民の生活に根付いているがよくわかりますね。

韓国の国家破綻の危機

順風満帆にみえた韓国にも90年代後半に国家レベルの危機が訪れます。
それがIMF金融危機です。金融危機自体のくわしい説明は省きますが、
簡単に言うと投資家たちのマネーゲームに巻き込まれてアジア各国の通貨の価値が下落してしまいました。
韓国もその影響をもろに受けて、国の大企業は潰れる、財閥は解体する、銀行は海外に買収される、大統領は退任する、など国家レベルの大騒動だった(というか国が破産しかけた)ようです。
正直私は2003年頃にヨン様ブームがくるまで韓国のことなどほとんど気にしたことがなかったので、こんなことになっているとは全く知りませんでした。
でその後どうなったかというと、企業は大量のリストラを実施し、雇用する人を絞るわけです。
そうです職に就けない人が街に溢れかえるわけです。
その危機を救ったのがesportsなのです。

国を挙げてesportsを一大産業へ

雇用を生み出すためには新しい産業をつくるしかない。
しかし自然な流れに任せていてもことは解決しません。
そこで目を付けたのがオンラインゲーム市場であり、競技としてのゲーム文化です。(もちろんそれだけではなく他にもいろんな産業を外国に輸出して外貨を得ようとしていたと思います。そのひとつが冬ソナのような韓流ドラマだったようです)
当時の韓国ではスタークラフトが爆発的な人気で、スタープレイヤーがすでに存在していました。
2000年代に入ると韓国は国を挙げてesportsに力を入れるのです。
ゲーム産業に関する法律を改正したり、esportsに関する法律を整備したり、esports専用の競技場をつくったりしました。
それによりesportsのプロリーグとチームができ、国を代表する企業がスポンサーつきやすくなり、VODでesportsの試合が国内外で放送され、野球やサッカーなどのフィジカルスポーツとならぶ人気を得ました。
さらに国内にとどまらず有名な選手は海外移籍もできるようになったのです。
こうしたesports産業を外国に輸出することに韓国は成功したのです。
あるタイトルでは「どれだけ韓国人をチームに呼べるかが勝利のカギになる」と言われるほどです。
それくらい世界のesportsシーンで韓国は欠かせない存在になったのです。
じゃあなんで韓国がこんなに強い選手が次々とでてくることができるのか?
というのはまた別の機会に語りたいと思います。

日本では国をあげて支援した産業って大抵だめになるイメージが強いんですが、
(むしろ世間に虐げられていたからアニメもゲームもマンガも発展したと個人的には思っている)
韓国では法律を整備して、周辺企業もからめて盛り上げていくという国策が功を奏したのではないでしょうか?
日本ではよくお金だけバラまいて税金の無駄遣いと揶揄されてしまうことが多いので、
その辺は韓国が歴史的に大きな痛手を受けた甲斐があった(ばらまくお金が少なかった)のではないかなと思いました。

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