さくまたろう

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最近の記事

失恋6 日常は続く

土曜日になった。気付けば3日が経った。 日々が過ぎるのは、案外早い。 昨日、元恋人に宛てた手紙を贈った。 仕事の終わる金曜の夜に送ると事前に伝えていた。 別れた直後に記した想いに加え、数日経った今考えている想いを正直に伝えた。 ひょっとしたら、余計なことを書いたのかもしれない。 しかし、下手な駆け引きなどできない自分にとっては、正直に向き合うことしかできない。 恐らく、次の休日直前に返事が来るはずだ。 自分の想いを見事なまでにさらけ出したからこそ、どんな返事が来るのか、非

    • 失恋5 遠距離恋愛

      少しずつ自分の心にも整理がついてきたので、別れる原因となった遠距離恋愛について、感じたことを記したい。 会えない時間が絆を強くする という言葉もあるが、基本そんなことはないと思う。 遠距離恋愛は、基本的に下記のどちらかの状態になる。 ① 会えないことの苦しみ  ② ①の苦しみから逃れるために心を殺す ①は遠距離恋愛の開始直後に多い。 会いたくても会えない辛さ。一般的に想像のしやすい辛さだ。 相手のことが好きであれば尚更辛く、仕事にも身が入りにくい。 休日になると1人の

      • 失恋4 葛藤

        今、非常に葛藤している。 それは転職先についてである。 地元に戻るか、このまま関東で転職するか。 なぜなら、この選択次第で復縁の可能性を決定することになるからだ。 別れた直後、元々は東京にそのまま居残る方に心が向いていた。そこで新しい出会いを探そうと思った。 どうやら自分は関西弁バリバリの関西よりも、関東の人たちの気質の方が性にあっているような気がした。 職業柄、色々なお客様と話していると出身地は東西様々で、そんなルーツもバラバラな人達に興味が湧いた。 関西にいるだけでは

        • 失恋3 創作物と言葉

          元恋人に最後のお別れをし、帰りの夜行バスで一夜が明けた。 今は仕事に向け電車に乗っている。 正直、辛い。 人は失った時に持っていたものの大きさに気づくと言うが、まさにその通りだ。 復縁なんてできないことは分かっているが、いつか他の恋を経た後にまだ独り身が続くなら、戻ることもできるのではと余計な想像ばかりしてしまう そんな自分の心を救ってくれているのは、今まで触れてきた数多の創作物だった。 「君の名前で僕を呼んで」のお陰で、失恋の悲しさも人生の大切な彩りになると考えること

        失恋6 日常は続く

          失恋2

          元恋人と最後の夜を過ごした。 とはいっても、特別なことを何かしたわけではなく、一緒に晩御飯を食べ、ちょうど放送していたベストヒット歌謡祭を見つつ、お互いに見せたい動画を見せ合っただけの時間である。 たった2時間45分程はあっという間に過ぎた。 恋人という枠を取っ払うと、お互い余計なことを気にしなくて良いからか、心から楽しいひとときを過ごすことができた。 くだらないことで笑い合い、お互いのことを知り尽くした同士でテレビを見ながら話すひとときはここ最近で一番楽しい時間だった。

          失恋1

          昨日の夜、失恋をした。 それはもう、何も言い訳のできない大失恋である。 まだまだ立ち直れていないが、 おそらく、これほど綺麗な失恋は人生でも中々できないと思うので、自分がその都度思ったことを記録しておきたいと思う。 この経験が、自分の人生に彩りをもたらしてくれることを祈りながら。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 自分がやりたいと思った仕事を選んだために、(地元にいれると思ったら)遠方に飛ばされてしまい、そのまま遠距離恋愛が1年8ヶ月続いた。 このコロナ禍ずっと遠

          心配事

          今、様々な心配事を抱えている。 この後向かう職場で万事問題なく退社できるか。 遠距離恋愛が続く恋人と、距離が戻った時に以前のような関係に戻れるのか、以前のようでなくとも今の自分達なりの関係性を築き上げられるのか。 生活リズムが異なるゆえ1年近くまともな営みを行えていない今、再び取り戻すことができるのか。 来年度に予定をしている転職で、ワークライフバランスを取りながら充実感を得られるのか。 以前発症した適応障害が再発しないか。 コロナ禍もありさっぱり貯金ができていないが

          えっせい革命 ※noteを書き始めたわけ

          最近、ふと読書をしたいなと思うことが増えた。 それも小説ではなく、エッセイを。 これは私の中では大きな革命である。 革命と呼ぶような所以は2つ。 1つは、読書をしたいと強く思うようになったことがここ10年でもほとんどなかったから。 小学生〜中学生途中くらいまでは、学校の図書室や街の図書館が最も落ち着く居場所であった。 小学生にはお馴染みの青い鳥文庫や、少し背伸びした司馬遼太郎など、様々な小説を読んでいた。 時々一つ先の駅にある祖父の家に遊びに行った時は、近くの本屋で一冊の本

          えっせい革命 ※noteを書き始めたわけ