サラリーマンEcon

一市民、一サラリーマン、一児の父。 博士(経済学)を取得したものの、経済学者としての自…

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一市民、一サラリーマン、一児の父。 博士(経済学)を取得したものの、経済学者としての自覚はない。勉強や私生活で得た気づきを書き留めていきます。

最近の記事

いま、ある地方国立大学に滞在している。 ・エアコンのフィルターを掃除して設定温度を上げよう ・三階まではエレベーターを使わないで ・学生の自習室は夜7時まで ・トイレの便座を温める機能は停止、など 至る所にそんな張り紙が貼ってあるのを目の当たりにし、色々と察している。

    • 今日は子どもの幼稚園で学芸会だった。 観覧席の前方に陣取り、カメラを構える人たちは一体どんな人なんだと思っていたが、自分だった。

      • 経済学者は英国風の皮肉が好き?

         先日、ある学術雑誌に投稿していた論文の査読結果を受け取った。大雑把に レフェリー1「言うことないので、すぐに公刊すべき」 レフェリー2「まともな人間が書いた論文とは思えない。理由は以下、…」 エディター「Reject」 と言う内容だった。 レフェリー2が指摘してくれた理由はどれも妥当なもので、rejectの決定に異論はない。レフェリー1のたった一文のレフェリーレポートを除いては。 このレフェリー1には然るべき立場の人から注意をしていただきたいものであるが、きっと

        • 科研費は業績とアイディアが揃った時の運試し

           今年も科研費の申請を準備するシーズンに入った。今年は研究分担者のお誘いを一件いただいた。研究計画の文章を練っている。  かつて先輩から「科研費は宝くじだ」というアドバイスをもらったことがある。ここでは、そんな「宝くじ」の結果を振り返りたい。  博士課程に進学する前に申請するDC1、初めて申請書を書こうと息巻いたものの、結局書き上げることができずに申請を断念。  博士課程に進学後に申請するDC2、なんとか申請書を書き上げたものの、面接に呼ばれたのち不採用。  博士課程

        いま、ある地方国立大学に滞在している。 ・エアコンのフィルターを掃除して設定温度を上げよう ・三階まではエレベーターを使わないで ・学生の自習室は夜7時まで ・トイレの便座を温める機能は停止、など 至る所にそんな張り紙が貼ってあるのを目の当たりにし、色々と察している。

          コロナのワクチンを打ってもらった。 眠気が凄い。副反応の倦怠感か、はたまた一週間の疲労か。 左腕が痛い。副反応の腕の痛みか、はたまた四十肩か。 お腹が痛い。副反応の下痢か、はたまた食後のアイスが余分だったか。 そんな感じなので、可能なら打ってもらうと良いと思う。

          コロナのワクチンを打ってもらった。 眠気が凄い。副反応の倦怠感か、はたまた一週間の疲労か。 左腕が痛い。副反応の腕の痛みか、はたまた四十肩か。 お腹が痛い。副反応の下痢か、はたまた食後のアイスが余分だったか。 そんな感じなので、可能なら打ってもらうと良いと思う。

          大学教員の公募に向けての備考録

           現在所属している大学に不満はまったく無いのだが、最近大学の異動を考えている。ここでは、然るべきタイミングが来たときのために、私が過去に体験した大学教員の就職活動(経済学部)について記録しておく。あくまでも将来の私に対する覚書である。 公募書類の準備 経験上、履歴書と研究業績、そしてエッセイが求められる。  履歴書と研究業績は指定された形式に従って作成すれば良い。このnoteの記事を書くように、眠気覚ましに音楽など聴きながら気楽に書く。当該書類をどんなに張り切って書いても

          大学教員の公募に向けての備考録

          曜日ごとの新規陽性者数の推移(続き)

           下記の記事では、福岡市を例に挙げ、新型コロナの新規陽性者数の推移を曜日ごとに示してみた。 その後、データの数(日数)を増やして推移を更新したのが下の図である。 陽性者数の推移には、昨年3月、7月、そして11月を始点とした3つの「山」があることが分かる。それぞれ第一波、第二波、そして第三波と呼ばれているものだろう。 そして今年3月現在、その3つ目の「山」を降りた位置にいる。ここからワクチンの摂取が始まり、私達にとって望ましい構造変化が起きることに期待したい。 また、依

          曜日ごとの新規陽性者数の推移(続き)

          修士論文の審査を終えて

           先ほど、大学院生から「博士課程への進路も決定し、奨学金申請も採択された」というメールをもらった。彼は私が始めて修士論文の主査を務めた院生だったこともあり感慨深いものがある。その記念にここでは2年間を振り返ってみたい。 「指導教官になってほしい」という依頼をもらったのは昨年度のことだった。彼は留学生であった。「日本語によるコミュニケーションはできない」ということに最初は面食らったが、研究のために外国に滞在・居住することの大変さは理解しているつもりなので、引き受けることにした

          修士論文の審査を終えて

          「花粉症です」は何のシグナルか?

           この時期になると私は花粉症の症状に襲われる。初めて症状が出たのは小一のときである。全く誇らしくないが、花粉症に関しては30年のキャリアがある。 目が充血すれば「なぜ目が赤いの?」と物珍しそうに見られ、症状が出ないようにと効き目の強い薬を飲めば眠くなるので「怠けている」と言われる。今では笑い話だが、多感な時期にはそれなりに憂鬱であった。 特に今年は新型コロナの感染拡大防止が叫ばれている中での花粉症シーズンとなる。いわゆる「咳エチケット」を守ることができるかが気になっている

          「花粉症です」は何のシグナルか?

          児童手当縮小と「世帯主」の収入

           2月2日付の日経新聞に、一部の高所得者世帯に対する児童手当を廃止する法案が国会に提出される運びになったとの記事が掲載された。  この制度変更については、子育て世帯の当事者として他人事としては思えず、論点整理を目的とした記事を以前投稿した。  今回は冒頭の日経新聞の記事中で気になったことについて、書き留めておきたい。記事には制度変更の概要について、下記の説明があった。 2022年10月支給分から対象を絞り、世帯主の年収が1200万円以上の場合は支給をやめる。 ここで注

          児童手当縮小と「世帯主」の収入

          東京五輪を「どう開催するか」

           1月28日付の日経新聞にオリンピックの記事が掲載されていた。 #日経COMEMO #NIKKEI 記事中のIOC会長の次のコメントが気になった。 我々は『開催するかどうか』ではなく、『どう開催するか』という問いに集中している 関係者らは「開催することは所与として、開催方法を模索している」状態ということで、様々な開催方法が検討中なのだと思う。  素人の思い付きだが、開催地を種目別に分けるという方法はどうだろうか。例えば、野球は東京で、マラソンはフロリダ州で実施する、

          東京五輪を「どう開催するか」

          「今日を終えることが出来たなら、もう90点」

           私が大学院生であったときのことである。初めて国際学会での研究報告を控えていた私に、ある先輩がかけて下さった言葉がある。 「無事に開催国に入国できたら80点。自分の研究報告を予定時間通りに始めることができたら、もう90点ぐらいの気持ちでいたらいい。」 当時の私は、うまく発表しようと思うばかりに、自分にできることを遥かに超えるレベルを自分に求めてしまい、自分で自分の首を締めていたのだろう。そのことを自覚したら、とても気持ちが楽になったことを今でも覚えている。シンプルに今時点

          「今日を終えることが出来たなら、もう90点」

          凶のおみくじの厄落とし

           先日初詣に行った折、おみくじを引いたら生まれて初めて「凶」を引き当てた。厄落としの代わりに、最近ついてないと思ったことを書き連ねる。  某学術雑誌に投稿していた論文、かれこれ一年ほどUnder reviewのままであった。エディターにお伺いのメールを送ると、「お前はなぜもっと早く指摘しないのか」という逆ギレを喰らう。  ある国際学会にco-organizerとして参画している。私が報告して欲しいと思う人に報告依頼をするも、返信はお断りか返信なしが続いている。  来年度

          凶のおみくじの厄落とし

          マクロ経済変数から読み取れること

           私はマクロ経済変数が好きではない。少し前だが、1月6日付の日経新聞「経済教室」に、その理由を端的に明言している件を見つけた。 #日経COMEMO #NIKKEI それは次の一節である。 マクロ経済指標は経済全体の平均パフォーマンスを示す  マクロ経済変数の一例として、一定期間における経済活動の規模を測る指標に国内総生産がある。これは当該期間に国内の生産者らが産出した付加価値の合計である。 例えば、事業者AとBからなる国があるとする。今期の事業者Aが産み出した付加価

          マクロ経済変数から読み取れること

          雪国出身者は寒さを感じない新人類ではない。

           大寒波への警戒が続く今日この頃、ふと次の言葉を思い出した。 「今日は寒いね。雪が降るらしい。あ、でもサラリーマンEconさんは雪国に住んでたから大丈夫か」 これは雪国から関西圏に引っ越してきて一年目にかけられた言葉だ。 確かに私は雪国に住んだことがあるが、寒さを感じない新人類か何かではない。 積雪を見ても「ああ、そうか」としか思わないだけの一般人に過ぎない。 「車を降りる時にワイパーを上げておくといいですよ」とウンチクを垂れる一般人に過ぎない。 寒さ厳しき折どう

          雪国出身者は寒さを感じない新人類ではない。

          「月曜日では最多」という表現について

           毎日のように新型コロナの新規感染者数が報じられている。その中に「月曜日では最多」といった曜日に注目した表現が散見される。これには何の意味があるのだろうか。 曜日ごとの陽性者数の推移に大きな違いがあるのだろうか。福岡市を例に挙げて、同市のWebページにて公開されているデータに基づき、下の図のような曜日ごとの陽性者数の推移を示すグラフを作図してみた。 なお、福岡市を選んだ深い理由は無く、Webページから当該データを見つけ易かったというだけである。 グラフを見てみると、市内

          「月曜日では最多」という表現について