SS|古い映画とサッポロ一番みそラーメン
初ショートショート(のつもり)です!
突然書いてみたくなりました。
よく晴れた休日。
食欲なし。
やりたいことなし。
行きたいところなし。
こんな日は、家ではちみつ入りのミルクティーを飲みながらボーっと過ごすのがよさそうだ。
配信サイトの作品一覧を古い順に並び替え、どれでもいい、一生観ることがなさそうな映画を流す。知らない人、知らない景色は居心地がいい。
古い映画あるあるで、言葉と常識に違和感を感じる。かなり変わったね。日本語は話しやすくなった気がする。常識は成長した。ハラスメントにきちんと向き合った人たちがいて、みんなで少しずつ改善してきた。道はまだまだ続く。その続きを私達は引き継いでいる。
食べることが大好きだから、飲食の場面はじっくり観る。家の前を通りかかった屋台を止めて、上京してきたお母さんと息子夫婦で夜鳴きそば。教師の息子は同僚に借金をしている。家計に余裕はない。お母さんに美味しいものを食べさせたいのか、見栄をはっているのか、どっちだろう。
一時停止。サッポロ一番みそラーメンを作って再開する。画面の向こうの人たちと一緒にすする。あちらはたぶん醤油ラーメンだ。うちのポロいちストックはみそと塩の2択だけ。醤油も用意しておいてもいいかもしれない。映画俳優のみなさんは演技がうまい。ポロいちもうまい。
おいしいものを食べると、感性が働き始める。ノートと鉛筆を取り出して、ぐっときたセリフ、気になった小道具、ひらめいたアイディアをメモする。気づいたら映画は終わっていた。
時計をみるとまだ3時。
どこかに行きたいな。
でもどこに行こう。
とりあえず、いってきます。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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