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「電柱タッチ」という遊びをご存知だろうか【ご当地遊び】

エッセイストになりたいおじさんです。
今は一日の半分以上をパソコンの前でカタカタとしていますが、昔は公園を駆け回る元気な子供でした。

さて、「電柱タッチ」をご存知でしょうか。
おそらく皆さんのほとんどが「なにそれ」と言うだろうし、私の地元のほんんの一部の出身の人間は「ああ、懐かしいねえ」という感想をもらすはずです。

もっとも、私は高校くらいまでは電柱タッチがかなりメジャーな遊びだと思っていました。
小中は公立で小学校で遊んでいた生徒がそのまま中学にあがるのがほとんでしたので、この電柱タッチの知名度について言及したことはなかったのですが、問題は高校にあがった際です。

だれも、電柱タッチを知らないんです。

これはもう恐怖です。
日常の恐怖、「それでも町は廻っている」にたまに出てくるタイプの恐怖です。
あれ? もしかして私の子供の頃の記憶は誰かに捏造されたものなのか? とSFめいた発想をしてしまうくらい、誰も知りません。
しかしながら、先日同窓会で電柱タッチの話をしたら「やったな~」と言ってくれる友人がちらほら居ましたので、これはそんなSFではなく、ただ電柱タッチの知名度がなさすぎるせいでしょう。

というか電柱タッチのルールなどを説明していなかったですね。
ルールはとても簡単です。
まずじゃんけんで一人の「鬼」を決めます。
それ以外は「子」になります。
鬼は電柱に目を伏せ、十秒かそこらをカウントします。
子はその間に隠れます。
鬼の目的は隠れている子を見つけること。
子の目的は鬼の目をかいくぐり電柱をタッチすることです。
鬼は子に電柱をタッチされることを警戒しながら探す必要があるという遊びです。



……どうみても缶蹴りです。本当にありがとうございました。

ただまあみんな缶蹴りの存在を知っていても、電柱タッチをやるのが通例でした。
缶蹴りと違うところは、子が電柱をタッチして安全になった後は「待機して様子を見守る」ことができるということですね。
ちなみに鬼に捕まった子が他のまだ見つかっていない子にタッチすれば生き返って隠れ直して良いというのも缶蹴りと同じです。
缶が無くてもできるという点に関しては電柱タッチの方が優れていますね。
あの頃は毎日毎日電柱タッチをしていました。
あんまり知らない友達が居ても仲良くなれるほどです。
それもそのはず、鬼は子を見つけた時に「〇〇みっけ、電柱タッチ」と言う必要があるんです。
なので電柱タッチ前に、参加者の名前確認が必要なのです。
初心者でも仲良くなれる、素晴らしい遊びですね。

さて、これを書くにあたり「電柱タッチ」をGoogleとnoteで調べたんですが思ったような結果が見つかりませんでした。
Twitter(エックス)では数名「電柱タッチ」を似たような遊びだと認識している人がおり、多少なりとも私の地元の千葉県だけとは言えなそうな感じがしています。

こういう遊びって、どうやって生まれるのでしょう。
明らかに缶蹴りのパクリですし、缶がなかったら別に石とかでやればいいのに。
電柱を代用する、電柱をタッチした子は「見てる」などなんとなく突発的に生まれてなんとなく広まった感じがします。
こういうルーツは気になりますが、今となってはわからないものなのでしょう。
もし電柱タッチをご存知の方がいらっしゃいましたら、出身地を教えていただければ嬉しいです。
それでは。


おまけ
ちなみに電柱がない公園では「木タッチ」が行われていました。
安易すぎるだろ……


サポートという機能があるのに初めて気づきました。みなさんもそうだと思うのでぜひ私のエッセイで試してよいですよ。お願いします。