10年前に学んだこと
3月11日で東日本大震災から10年。
あの出来事が無ければ、恐らく私はまだ日本にいて、今とは全く違う人生を歩んでいただろう。
あの日、私はいつも通りに出勤していました。
某携帯電話会社の代理店に勤務をしていたので、地震の時に鳴る緊急速報のアラームがあちこちで鳴っていた事にも慣れていました。
地震も「いつも通り」だと思っていたあの時。
揺れが少しずつ大きくなっていき、テレビが大きく揺れて、壁にヒビが入り、棚に飾られていた物が落ちてきてから、「いつもの地震と違う」事に気が付きました。
慌てて外へ避難して、落ち着いた後に店内へ戻り、店頭のテレビを付けると…
既に津波被害を受けた気仙沼市や陸前高田市の映像が流れ、同じ日本で起こった事とはとても思えない位ショックを受けました。
地震発生後、スタッフと店内清掃をして帰宅しようとしていた所で余震が発生。
私の勤務していた所は建物の構造上揺れやすくなっており、余震の時にはニュースで見た津波の映像が過り「このままではオーストラリアに戻れずに死んでしまう」っと本気で思って(いつかワーホリでオーストラリアへ戻りたいとその時に考えていたため)近くにいた後輩スタッフに「外へ避難しよう」と言って、外に出ました。
私は幸いな事に、帰宅難民にはならず自宅へ戻れました。 家の中も破損等は無く…
余震が多く、その日からテレビを付けたまま寝るようなりました。
震災前に不眠に悩まされていましたが、震災後は地震の恐怖で寝れなくなり…遂には仕事を1年休職しなければならない状況になりました。
震災後、明日自分が生きている保証はないという事に気付かされました。
なので、休職中はオーストラリアに戻る事を目標として生活をしていました。
あの時に東日本大震災の体験が無ければ、オーストラリアに戻る事を実行せずに、夢で終わらせていたと思います。
そしてあの経験から言える事は、「やりたい!」と思う事があれば、自分を信じてその道を突き進む事。
そしていつか命の終わりを迎える時に、少しでも人生楽しかったなっと思える様な人生を送りたいと考える様になりました。
今でもあの日の事を思い出し、辛く苦しく感じる事もあるけれど、この経験と思いを自分の来世に繋げていければと思います。
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