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市場でイチゴを箱買いする。の巻〜

ボクたちの住んでいるViljandiという街には中心部に小さな市場がある。大抵のお店は農家の人が自分たちでやっている直売店になっている。

今風な言い方をすればファーマズマーケット。でもよく考えたら、これが本来のスタイルですよね。。

朝早くから開いている代わりに閉まるのも早い。14時には半分くらいの店が閉じている。

普段は子どもを幼稚園に送った足で市場に立ち寄ることが多い。

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ただでさえアジア人を見ない小さな街なので市場ではその希少価値はさらに倍増する。"視線"はそこそこ感じるけど、もうお店の人たちは流石に覚えてくれている。

エストニアではイチゴの販売が数段階に別れている。

その1。

まず5月くらいにギリシャやポーランドのような温かい国からの輸入品が店先に顔を出す。

その2。

その後1ヶ月遅れくらいで国産のハウスで育てられたイチゴが登場する。この国産第一号は結構なお値段で売られる。ブランド、売られているお店によっても変わるけど、1キロあたり8 〜 13 EUR (1000 〜 1600円) で売られている。

その3。

6月の下旬近くになると「シーズン」になり大体 5EUR くらいになる。

大抵の人はこの時期に食べる用のイチゴを買っている。

その4。

そしてさらに1,2 週間が経てば一番のお買い時がやってくる。イチゴの実はピーク時よりも小さくなり熟れ過ぎのものもちらほら出てくる。

自然に育てられたイチゴは長持ちしない。収穫してから2日以内に食べるのが鉄則。洗ったりしたら確実にその日の内に食べなきゃいけない。

この時期店先には「ジャム用」として売られているものが大きな箱に入って並んでいる。

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5キロでなんと10EUR!! しかもオーガニックとのことでかなりのお買い得 🤩

自分たちの畑から取れたものは主に食べたり調理せずに保管するようにしていて、ジャムなんかを作るのはこの時期に買ったイチゴでやるのが一番効率がいい。

みんな続々とやってきては箱を抱えて市場をあとにする。中には箱を数個持っている人も!! 😲

大量のイチゴはNetflixでも見ながらつまみ食いもしつつ仕分けします。

我が家ではイチゴは旬なとき以外は買わないようにしています。可能な限り自然の流れに沿って、現地の習慣も取り入れながら、各季節を楽しむようにしたいんです。

そうすると不思議と待つことが「楽しみ」になります。好きなときに好きなものが手に入るこの時代では「待つこと」は苦痛として捉えられることが多いですが、ボクは待つことは人にとって必要な行為だと考えています。

子どもたちは庭からイチゴがなくなると「イチゴいつになったら実がなるのー??」と毎日聞いてきますが、2週間もしたら別の収穫物が出てくるので注意もそっちにいきます。w

季節感を子どもに無意識なレベルで染み込ませたい。というのはボクたち親の秘密のプランだったりします。😄

書くことを仕事にするための励みになります。