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本とクイズと謎解きが好きなMENSA会員。2020年からはMETIQ(1万人に1人のIQを持つ会員による団体)の会員になりました。

最近の記事

第170回直木賞候補作、全部は読めませんでした。

 直木賞予想、5回目です。  直木賞予想も5回目になってくると、何が候補に挙がってくるかを予想するようになります。前回なら永井紗耶子 『木挽町のあだ討ち』の山本周五郎賞が決まった段階でとりあえず読んでおいたりとか、その前でも小川哲『地図と拳』が候補に入るから読んでおけと言われたりとか。  今回もそれに倣い、直木賞候補を念頭に置いた読書をすることが多くありました。例えば呉勝浩『Q』や一穂ミチ『ツミデミック』、逢坂冬馬『歌われなかった海賊へ』などなど。あわよくば読んだ本が1冊か

    • 【時間が無いので】第169回直木賞を予想する回【かけ足で】

       直木賞予想、4回目です。  この春からの職場の人事異動で体制が大きく変わり本業が忙しくなったり、そのほかにもいろいろやらなければならないことがあった都合で、今年は全作読むのが厳しそう、と半ば諦め気味でいました。が、そうは言いながらも結局全作品を読了するに至り、今回もひとまず予想記事を立てることにしました。ただ、時間が無いことに変わりなく、そもそもこの記事を書いている2日後にはもう直木賞が発表となってしまうため、文章に趣を持たせることもなく、ザクザクと書いていくことにします

      • ITストラテジスト試験 あまり参考にならない合格体験記

         4月にITストラテジスト試験を受けてきました。つい先日、合格発表があり、上記のツイートのとおり無事に合格していることを確認しました。やったね。  ちなみに発表当日、Twitterでは「合格しました! 嬉しい!」というストレートな喜びが綴られたツイートが多くみられ、皆さんの嬉しさが確と伝わってくる中で、こんなふざけたツイートをしていたのは私だけでした。いいのかそれで。 あらすじ・大学は文系で情報学やらメディア論やらをやるタイプの学科出身。プログラミングなどの授業も少しは履修

        • 2023年(第20回)本屋大賞を予想したかったのです。

          候補作10作品 第168回直木賞が発表された翌日(2023年1月20日)、その興奮も冷めやらぬ日に、2023年(第20回)本屋大賞の候補作10作品が発表されました。 寺地はるな『川のほとりに立つ者は』(双葉社) 小川哲『君のクイズ』(朝日新聞出版) 町田そのこ『宙ごはん』(小学館) 青山美智子『月の立つ林で』(ポプラ社) 凪良ゆう『汝、星のごとく』(講談社) 夕木春央『方舟』(講談社) 結城真一郎『#真相をお話しします』(新潮社) 呉勝浩 『爆弾』(講談社)

        第170回直木賞候補作、全部は読めませんでした。

        • 【時間が無いので】第169回直木賞を予想する回【かけ足で】

        • ITストラテジスト試験 あまり参考にならない合格体験記

        • 2023年(第20回)本屋大賞を予想したかったのです。

          【候補発表前に読んでおくと】第168回直木賞を予想しようの会【早く読める】

           2022年12月16日、第168回直木賞の候補作が発表されました。  ・一穂ミチ『光のとこにいてね』(文藝春秋)  ・小川哲『地図と拳』(集英社)  ・雫井脩介『クロコダイル・ティアーズ』(文藝春秋)  ・千早茜『しろがねの葉』(新潮社)  ・凪良ゆう『汝、星の如く』(講談社)  毎回、候補作の発表はTwitterのタイムラインに流れてきて「ああ、直木賞の時期なのか」と認識することが多いのです。今回は寝起きにスマホの電源を入れて、何気なくTwitterを開いた時に5作品の

          【候補発表前に読んでおくと】第168回直木賞を予想しようの会【早く読める】

          第167回直木賞を予想する回

           6月17日、第167回直木賞の候補作が発表されました。   河﨑秋子『絞め殺しの樹』(小学館)   窪美澄『夜に星を放つ』(文藝春秋)   呉勝浩『爆弾』(講談社)   永井紗耶子『女人入眼』(中央公論新社)   深緑野分『スタッフロール』(文藝春秋)  前回の直木賞では、候補作発表の半年前に読んでいた"御贔屓"の作家の作品が候補に入った(且つ自分が直木賞ノミネートを予言していた)という流れで、人生で初めて直木賞候補5作品を読み比べ、予想をする企画を行いました。  その

          第167回直木賞を予想する回

          第166回直木賞 受賞作を予想してみた

           昨年の夏、米澤穂信『黒牢城』を一気読みしたのですが、感銘を受けて「これは直木賞にノミネートされるかもしれない」とツイートしたところ、本当に第166回直木賞の候補作として選ばれた、ということがありました。  ところで、改めて候補作を眺めてみると、他にもサイン会に足を運んだことのある作家さんが候補になっていたり、ミステリ雑誌に載っていて気になった本が候補になっていたりと、どの作品が直木賞を取っても嬉しいなあ、と感じたのです。  というわけで、今回は直木賞候補作を全て読み、ど

          第166回直木賞 受賞作を予想してみた

          コンビニスイーツ

           東京を追われて関西で暮らすことになり、今の職場で働く少し前の話。  私はとある事情により、収入の不安定な暮らしを迫られるか、はたまた実家へ強制送還されてしまうか、そんな絶望感の中で過ごしていた。  かつての職場に不満は尽きなかったものの、好きなものを気軽に食べ、財布を気にすることなくネットで買い物する生活が送れていたのは、ひとえにそこで得られていた安定的な収入があったからなのだ、と噛み締めながら。  ある日、食糧の調達でふらりと立ち寄ったコンビニで、私は棚に並んだスイー

          コンビニスイーツ

          東京を離れることになりました

           こんにちは、Etherです。  Twitterの方でもお伝えしましたとおり、この4月から東京を離れ、関西での生活を始めることになりました。2010年に地元の香川から横浜へ、2014年からは都内で社会人生活を送っていたこともあり、約10年近くを横浜・東京で過ごしておりましたが、事情により一旦、東京を離れざるを得ない状況となりました。  これまで関東近郊で謎解き・クイズでご一緒いただいた皆様、本当にありがとうございました。そしてこの春からは、奈良県内で生活を送ることになります。

          東京を離れることになりました

          第17回ミステリーズ!新人賞 大和浩則「噛む老人」を読んで──介護行政の観点から

          ※この記事は第17回ミステリーズ!新人賞受賞作品 大和浩則「噛む老人」についての感想を述べています。基本的に物語の核心部分とは関係のない話を書きますが、ネタバレを気にされる方はご注意ください。 ーーーーー  言われてみれば、東京創元社のHPで今年のミステリーズ!新人賞の受賞作品が発表された時、「噛む老人」というタイトルを見て、一体これは何の話なのだろうと思った。喋りをトチる方の「噛む」なのかな、などと想像を膨らませていたが、ミステリーズ! vol.103を買ってきて疑問は

          第17回ミステリーズ!新人賞 大和浩則「噛む老人」を読んで──介護行政の観点から

          楽天ペイで二重決済が発生したことと、その解消について

          <経緯> ・映画館の売店でジュース(300円)を買う際に、楽天ペイで決済をした。 ・その売店は店舗端末に表示されるQRコードを楽天ペイアプリで読み込んで決済を行う方式だった。 ・通常どおりQRコードを読み込んで、「スライドで支払い」を行ったところ、スマホ側では決済完了の旨、表示された。 ・しかし、店員からは「店舗端末側でエラーが発生したため、もう一度決済をお願いします」と言われた。 ・再度、店員から提示されたQRコードを読み込み、「スライドで支払い」を行ったところ、ス

          楽天ペイで二重決済が発生したことと、その解消について

          『名探偵誕生』サイン会

           今日は秋葉原の書泉ブックタワーにて、似鳥鶏先生の『名探偵誕生』発売記念サイン会がありました。ゲストとして芦沢央先生と、『名探偵誕生』の装画を担当されたwataboku先生も加わってのトークセッション+サイン会ということもあり、とても大盛況でした。  サイン会でトークセッションを聞いている時はだいたいメモを取っているのですが、iPadでメモを取っていたところ隣の席にいらっしゃった方から「メモをアップロードしてほしい」というご要望をいただいたので、PDFにしてアップロードする

          『名探偵誕生』サイン会

          人生に行き詰まった自分、自己啓発本読みがち説

           人生に行き詰まると、自己啓発本を読みがちになる。  逆に言えば、Kindleに自己啓発本の表紙が並ぶと、「ああ、行き詰まっているんだなあ」と自覚することもある。  それぞれの本をグルーピングして、エッセンスを抽出すると、最終的な結論は大体同じような場所に行き着くということもある。  自己啓発本をまずは2つのタイプに分けてみる。  ・既存の生き方・システムについて語るもの  ・新しい生き方・システムについて語るもの  前者は例えば「一流の資料の作り方」とか「最強のプレゼン技

          人生に行き詰まった自分、自己啓発本読みがち説

          リハビリ

           中学生の頃から大学生の終わりくらいまで、日記をよく書いていた。  手元の日記を見返してみると、「三日坊主になって飽きてしまうかもしれないが、続く限り頑張りたい」と書いてあった。が、結果的に3日どころか都合8年間くらい日記を書きまくっていたのである。全盛期のころには、2ヶ月で普通の大学ノート1冊を文字で埋め尽くしていたような気がする。  日記を書きまくることのメリットはいくつかあった。その最たるものは、やはり入社試験の小論文だと思う。就職活動に対して全くやる気がなく、いろい

          リハビリ

          Rebellion / TRI4TH のPVに出てきた文章を調べる

          Playwrightというジャズを中心としたインスト(J-Jazzと言うべきか)のレーベルが好きで、bohemianvoodooやfox capture planとかTRI4THとかをよく聴いています。 つい最近、PlaywrightレーベルのYouTubeチャンネルに新しいPVがアップされていました。 Rebellion / TRI4TH:https://www.youtube.com/watch?v=i65tQKPIWic TRI4THは5人組のジャズバンドで、上記

          Rebellion / TRI4TH のPVに出てきた文章を調べる

          「終わらない宴からの脱出」所感

           去る6月24日、リアル脱出ゲーム10周年を記念したイベント「リアル脱出ゲーム大パーティー」が催されました。本イベントは二部構成に分かれ、その第二部で行われたのが1万人で挑戦する「終わらない宴からの脱出」でした。本公演はネタバレOKということで、イベント終了後からSNSやブログ等で詳細に解説されています。 1万人リアル脱出ゲーム「終わらない宴からの脱出」を完全ネタバレ! - なぞまっぷ http://www.nazomap.com/entry/201706_owaranai

          「終わらない宴からの脱出」所感