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テレビ:CYCLE AROUND JAPAN、勝手な違和感と勘違い

この番組を知ったのは
2022年4月のNHK総合での
地上波放送からだった。

地上波放送前に
外国人のサイクリストが
日本国内を自転車で旅をしながら
日本の自然、文化、人と触れ合う番組
といった番組紹介を見て、
大いに放送を楽しみにしていた。

ところが、
初回から3回放送までを見て、
正直、期待は少し裏切られてしまった。

価値観も言葉も異なる
外国人のサイクリストが、
日本の自然や文化、人と触れ合い、
あらたな何かを発見したり、
驚いたりするさまを期待していたのだが、
登場するサイクリストは、
驚くほど日本語堪能なのだ。

会話だけなら日本人と遜色ないレベル。
日本語は習得が簡単な言語ではないと思うので、
そこまで日本語が習得できているという事は、
おのずと日本文化にも一定の理解があるだろう。

自分が当初、
勝手に思い描いていた
日本文化に疎遠な外国人サイクリストの
ファーストコンタクトにおける
ピュアな反応というのとは
少し趣旨が違っていた。

と、ここまで書いてなんだが、
これは自分の早とちりだった。

色々、調べてみると実は
CYCLE AROUND JAPANという番組は、
NHKが海外向けに発信する
NHK WORLD - JAPANという枠で、
既に放映されていた番組を
国内向けに日本語翻訳したものだった。

つまり、この番組は元来
国内の日本人向けに作成された訳ではなく、
主に海外の外国人に向けて、
日本を紹介する一環として
制作されていたのだ。

なるほど、それならうなずける。
番組制作者側は、
日本の文化や自然を、
サイクリストの目線を通じて、
スムーズに視聴者外国人
知ったり、感じたりして欲しいのだ。

そこにサイクリストの外国人と
地元の日本人とのたどたどしい
コミュニケーションや
サイクリストの過剰な反応等は
要らないのだろう。

これを知ったおかげで
なんとなくモヤモヤしていた
番組フォーマットへの違和感がなくなった。

当初、個人的に期待していた
番組の方向性ではなかったが、
日本人が外国人に
日本の自然や文化を、どう感じて欲しいのか
という目線で、次回以降の
CYCLE AROUND JAPANを楽しみたいと思う。


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