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映画「海賊と呼ばれた男」から学ぶ社長の在り方

みなさんこんにちは
世界遺産ハンター・温泉ハンターの向山かおりです。

私は週一で、仕事仲間と映画をみる会を開いています。

その理由は、
仕事仲間と仲良くなることと、ビジョンや仕事の目標、職業観、人生観、倫理観などを分かち合っていきたいからです。

私自身は経営を通じてたくさん経験をしてきた自負はありますが、
まだまだ未熟な人間だなと痛感することが多いです。
そんな私が偉そうに誰かに倫理観やら道徳やらを語るのはとても難しいと感じます。

そんな時
ただ大事な格言を話すことよりも
いい映画を一本一緒に仕事仲間と見ることで
一緒に体感しながら学び気づけること、
分かち合えることがたくさんあるのです。

その中で今回は
「海賊と呼ばれた男」
という映画を見ました。

 百田尚樹氏の小説原作「海賊と呼ばれた男」という出光興産の創業者をモデルにしたお話です。
本作は第10回本屋大賞受賞作品。上下巻累計で420万部突破のベストセラーとなっている
2016年に公開され岡田准一の名演技で映画版もでました。

私の尊敬する経営者嶋村さんが以前絶賛されていて知ったお話でした。
その面白さは太鼓判です。小説本は分厚くてかつ上下巻という相当なボリュームでしたが、あっさり読んでしまうほど。

出光興産の創業者出光佐三をモデルとした実話です。

時は第二次世界大戦終戦。
物資も食べ物も仕事もない、瓦礫と焼け野原から、立ち直っていく日本という過酷な時代背景の中で 石油を取り扱う商社である国岡商店の店主「国岡鐡造」にとって数千人の社員は家族、どんなに逆境でも一人たりともクビにせず、全員と仕事を見つけて食べていくと決断し、見事戦後復興を果たし一大企業になっていく映画です。

おすすめなところはたくさんありますが

一番は、
士魂商才 侍の心で商売をすること。
それは
国のため仲間のため義理人情を大事に、忠義を尽くして結果を出すと決めて商売をすること。

の部分かなと思います。


国岡鐡造とその社員が、食べ物もなく仕事がなくても、石油の組合?からイジメ抜かれても、誰もが匙を投げる仕事でも、仲間と店主と国のためならと苦難をなんとしても乗り越えていくというコミットメント。
そこに「美しきもの」を見た周りの方々が力を貸して仲間が集まっていく場面は感動します。

私自身も経営者として、関わる全ての人を大切にして仕事をしていこうと決めました。
一緒に映画を見た仕事仲間も感涙もので、仕事とは信頼、仲間、大義がとても大事なんだと感じていたようです。



(ここからはネタバレになってしまうので気になる方は映画を見てから読んでください)
描き始めると心に残ったシーンが無数にあるお話なんですが
いくつかを例に挙げます。
◆心に残ったシーン1
GHQから受注されたラジオの仕事を受けた時のエピソードです。

全ての銀行から融資を断られ、途方に暮れていた営業部社員に対して
国岡鐵造がなんでうまくいかないのか と尋ねたところ、社員は「この激しいインフレの中で金融業界も厳しさを増していて・・」などと話し始めました。

それを遮って国岡鐵造は

「違う・・・・!
熱が足りんのよ!
熱が!!!」

と一言。

おおおおおおとガツンと来るシーンです。
他人や環境のせいにするなといつも私も教えていただいてますが
本当にその通りなんだなとそれを貫いた人が結果を出していくんだなと思いました。

◆心に残ったシーン2
誰もが逃げ出すような仕事を、店主のためにと国のためにと乗り越えていく男たちの姿がすごすぎる。

敗戦国日本に石油を輸入してくれとメジャーに頼んだところ、
日本にある旧海軍の残した石油タンクにある2万リットルを使いなさい それを使い終わったら輸入してあげるなどと交換条件を出されてしまいました。
くだんの石油タンクは 泥やガスに塗れてしまい、機械での組み上げができない、2万リットルを地下数メートルの穴へ潜ってドロドロになりながら手作業で組み上げなくてはならないというようなひどい状態。。。

人足も逃げ出すし、ガスで人命も危ういのではないかという大作業に
社員も流石に諦めて 店主を説得しよう 撤退だー!
などとやっていたのですが。。

いざ店主にそれを話すと 「続けてくれ」

どれほどの労苦になるかも全てを飲み込んで店主がこのようにいいます。
社員もそれならとやると決めました。

「ここをきちんとさらって見せなきゃな、日本に石油が入ってこんのじゃ!!! 石油が!」
「俺は店主の言ったことはやり遂げたいんだよ!!!」

その後、やると決めたリーダーに引っ張られて みんなもやってやるぜと
過酷な作業を歌を泥だらけになりながら歌いながら楽しそうにやりこなしていきます。
結局2年かけての一大事業だったのですが
このシーンには胸にきます。
ミッションのある仕事とはその先のビジョンや貢献のために仕事すること
仕事のコミットとは引き受けたことはやること
バディシップとはお互いのコミットをお互いにやり遂げること
などなど
仕事の全てが詰まりまくっているなと思いました。


具体例を挙げてみましたが
そのほか本当にたくさん素晴らしいエピソードがあるので
是非見て欲しいのです。






私自身も経営者して仲間一人一人を大事にみんなで成功していこうと決めました。



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