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「名前」の力

この記事は2023/10/27に配信を行なったメルマガの転載です。


皆さん、こんにちは。
株式会社エスノグラファーの神谷俊です。

もうまもなくハロウィンですね。うちの子供が毎年楽しみにしているシーズンです。

毎年、けっこう本格的な仮装をしてこのシーズンを楽しんでいるようです。昨年のテーマは、アーティスト「SEKAI NO OWARI」のSAORIでした。ゴシック調の服にアコーディオンをもって近所を徘徊して、拍手をもらっていました。今年のテーマは、「白ピクミン」だそうです。毎年、発想と小道具がこちらの予想を大きく超えてくるので親としても楽しみにしています。


プロジェクトは名前が大事かもしれない

さて、今回のコラムのテーマは「名前」です。

本日の午前中、ある企業の戦略人事の皆さんとのセッションで、「自分の問題意識を周囲にどのように理解してもらうか?」について話し合いました。その中で意見として出てきたのが「名前の付け方って結構重要だよね」というもの。

例えば、社内でプロジェクトを推進する際に、どのようなネーミングをするのかによって、他の社員の関心レベルや、協力姿勢が変わるのでは?という意見でした。

確かに、その通りだなと。

「組織調査プロジェクト」とか言われるとピンとこないですが、「プロジェクト・アリストテレス(by Google)」とか言われると、おや?と思うかも。また「働き方改革」と言われるより、「チーム・ハーベス(by サイボウズ)」の方が良さそうな感じがする。

こういう最初のインパクトが受け手に与える影響ってありますよね。心理学では「意味的プライミング効果」と言います。最初にどのような刺激(今回ならば名前やそこに含まれた意味)を示すかによって、受け手側のその後の反応や行動が変わるというもの。

プロジェクト名称やチーム名称は、まず最初に社員に伝わる情報です。社員の認識やイマジネーションに影響を与えるという意味で結構重要なのかもしれませんね。


プロジェクトの名前だけではない

「名前」も「見せ方」の1つであると発展的に考えてみると、名前に限らず工夫できるポイントが色々あることに気づきます。

あまりにも当たり前のことなので、普段あまり意識をしませんが、例えば「自己紹介」です。自分の名前を変えることは難しいのでしょうが、肩書きや役割名称をどのように名乗るのかによって受け取られ方は変わるのでしょう。

コンサルタントと名乗るか、
アドバイザーと名乗るか、
または顧問や研究者と名乗るか、

相手に与えるイメージや印象は大きく変わります。私も、色々な肩書を自然と使い分けている実感がありますね。名刺のデザインにこだわったりするのもこれらの理由からなのかもしれませんね。

あとは、資料のタイトルやスライドの表紙デザインなど、資料の最初のページに何を書くか?も戦略的に検討すべきなのでしょうね。その後の受け手のコミュニケーション姿勢や学習姿勢に影響を与える可能性が考えられますよね。

私自身はタイトルやキャッチコピーの作成がかなり苦手なのですが、このあたり詳しい方ともっと話をしてみようと思いました。皆さんも、日々の活動に名前をつけるだけで何かが変わるかもしれません。

name the world !

今回は、以上です。

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