繰り返し繰り返し、君たちと学んでいたい

今年は研究室の追い出しコンパの幹事として卒業生を送り出す立場で、自分が卒業する時は一切泣かなかったのに(進学して残るので、むしろ気が引き締まる思いだった)、同期の学生が軒並み卒業する今年は涙が抑えきれなかった。

名残惜しむように酒の勢いもあって色々話したけど、まだまだ話し足りず、言葉が身体の中に渦巻いたままだ。

大学院の後輩になるやつも、卒業するやつもいる。僕は今年修論を書き、博士課程進学を目指す。時間はどんどん過ぎて、何かを生み出していかなくてはならないというプレッシャーと、何かを生み出したいという内側からこみ上げる欲求の力とが、僕を縛り上げているような、あるいは(文字通り)奮い・立たせているような気分でいる。

泣いてたから言い忘れたことがあって、それは、生まれ変わってもまた他でもない君たちと同じ机で同じ学問をしたいということです。君たちのせいで僕はここまでもこれからもこの学問を続けることになるけれど、それで良かったと思う。

演劇サークルの同期がこの前言っていた、「これがまた繰り返せばいいって願ってる」という言葉を、とにかく色々な人に言いたい。特に大きなイベントは何にもないのに、何かがとりあえず終わり、そして別の何かへと入っていく時間を今年もまた僕は過ごしている。

今の僕を塑造し体液をめぐらせ息を吹き込んできた様々な人々のこれからの人生に幸あれ。

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