1%読書術〜1棚1冊読書をやってみた。
朝、『1%読書術』の著者マグさんのVoicyを聞いた。
タイトルは、「習慣形成のコツは無意味にすること」でした。
具体的には、
「読書したことが数えるほどしかない人が読書をはじめた」リスナーから「マグさんが読書するに際して工夫されている事ありますか?」
の質問に答える形で話は始まりました。
これに対する回答が
「読書に意味を持たせない」というものでした。
この言葉に私、ピンッときてしまった。
意味を持たせようの意識で本を読むと、ハードルが高くなって、続かなくなる。読書が習慣になりにくい。
なるほど! と思った。
さらに、読んだことを、そのまま人にアウトプットしても何も身につかない。
自分の考えか経験を加味して話すと記憶に定着する、と言っていた。
なるほど、なるほど、と膝を二度叩いた。というか、私はモロにこの「読んでもほとんど忘れてしまうパターン」の読書でした。
確か、同じようなことが『1%読書術』にも書いてあったような気がした。
そこでまた、『1%読書術』を開く。
やはりあった。
「自分の言葉に置き換える」
ここを意識して読書することを再確認しました。
ついでに、「不知を減らし、知識のカケラを集める「一棚一冊読書」という章も読み直してみる。
この読書術は、
図書館に行って、一棚一冊ずつ読む読書法だ。
早速、近くの図書館に行って実践してみた。
やや小さい図書館ではあるが、お試しコースとしては最適かもしれない。
文化センターの4階にある図書館に移動。
どこの棚からスタートしようかと迷いながら、図書コーナー内に入る。すぐに目に止まったのは「最近入った本のコーナー」。ジャンルはバラバラ。
そこで、「樋口一葉の赤貧日記」に目が止まる。正直なところ樋口一葉の小説は読んでないし、あまり興味もなかった。
しかしその「興味のない」と言う事と、今回の『1%読書術』の「一棚一冊読書法」を結びつけて考えた。
「不知を減らし」が目的の読書法だ。
んっ! そっかと思った。
これこそ読むべきじゃないかと思って10%ぐらいの興味でパラパラとめくりはじめてみた。
すると、樋口一葉が借金をずっと抱えて生きていたことや、そのために作家になるため必死になったことなどが書いてあるようだ。
興味が湧いた。
借りてみた。
早々に近くのカフェでパラパラと飛ばし読みした。自分の興味のままに、目に止まった言葉や気になる文章だけ精読していく。
すると、いつの間にか樋口一葉の生き方にさらに興味が湧いてきて読む箇所が増えていった。
気がついたら最初は、読み始めて半分ウトウトしていたのに、終わりの頃は、目がばしっと開いて、頭も回り始め、今まで全く興味のなかった樋口一葉にものすごく興味が湧いてきた。
樋口一葉の文学の核、または源泉となる部分が、この本では見事に解き明かされている。
樋口一葉は貧困であったが、その貧困であるが故に、樋口一葉らしい文学が生まれていたのですね。
少なくとも今まで樋口一葉の事は1%位(国語の教科書の中で見た程度)しか知らなかったけど、今は35%ぐらい知ったような気になっている。
それと小説を書くと言う事は、やはりその人の人生を賭けた魂の叫びから生まれることが多いのではなかろうか。てなことが思い浮かんできました。
「一棚一冊読書」、とても自分の視野とか知識を広める良いきっかけになりそうな気がします。
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