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ずっと寂しい。
ぽっかり空いた穴。

誰かと話したり、騒いだり、くっついたりして、
一瞬、穴は塞がったように思っても、
膜は一瞬にして、とけてなくなる。

人には触れられないその穴を埋められるのは自分だけ。
さらにその穴を持っていることは、恥ずべきこととして隠し通し、
誰にも触れさせないようにもしている。

穴を埋める方法は、ただひとつ。
誰かとわかり合うこと。
わかり合えた、繋がれた、と思えたとき、
その穴は、少しずつ小さくなる。

誰かに穴の存在を知って、触れてもらうところから始めないと
穴を塞ぐことはできない


ガードは自分で解かなくてはいけない。
そのタイミングは、熟考の末得られた洞察かもしれないし、
誰かのやさしい一声かもしれないし、時間がそうさせてくれるだろう。

穴を塞ぐには、自分しかいないと思っていたけど、
どうやら、誰かの手助けによって、
少しずつ少しずつ小さくなって、
少しずつ少しずつ癒えていくのかもしれない。