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主体性をめぐる冒険 ことばにすることの練習中

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最近の記事

無痛

彼がすきだ。 8月に出会って、まだ半年も経っていないとは 到底思えないくらい、 とても自然体で過ごしている。 彼の知人にも紹介してもらったり、 すきだ、かわいいと言ってもらったり、 出張や旅行に行く度にお土産を買って帰って来てくれたり、 誕生日には慣れないサプライズをしてくれたり、 わたしのすきなムーミンのブランケットを さり気なく置いてくれていたり、 ほんとうに愛してもらっている。 久しぶりのひとりっきやりのお休み。 ふと思うと誰とも繋がっていないような感覚に陥る。 こん

    • 自分でかけた自分への呪い

      わたしはずっと、自分で自分に呪いをかけていた。 他者からの好意を素直に受け取れないという呪いだ。 人が生きている上で、完全な孤独ではない限り、 誰かと親密になったり、ああこの人のここが好きだな、 一緒にいると楽しいなと思える人と少なからず出会うと思う。 そういうとき、わたしの謎の自尊心の低さから、 相手のそういう気持ちを、いやいや、そんなことあるわけないやろと 無下にしてしまうことが何度かあった。 それは根深く、相手からの好意に気づかないくらいの時もあった。 せっかく、近

      • 家族の風景

        妹が結婚する。 わたしは3姉妹の長子で、中間子である妹が結婚し、近々式を挙げる。 未子の妹はすでに結婚し、可愛い子どももいるが、式は挙げていないので、家族で参列するのは初めての行事になる。 家族と情緒的に交流することが苦手で、そういう場面を避け続けていた。 犬が死んだときも、じいちゃんが死んだときも、悲しみの分かち合い方がわからず、ひとりで泣いて、悲しんで処理してきた。 今回、これは家族でエモくならざるを得ないイベントになるなと思うほど、なんだか自分のこころがロックされたよ

        • ずっと寂しい。 ぽっかり空いた穴。 誰かと話したり、騒いだり、くっついたりして、 一瞬、穴は塞がったように思っても、 膜は一瞬にして、とけてなくなる。 人には触れられないその穴を埋められるのは自分だけ。 さらにその穴を持っていることは、恥ずべきこととして隠し通し、 誰にも触れさせないようにもしている。 穴を埋める方法は、ただひとつ。 誰かとわかり合うこと。 わかり合えた、繋がれた、と思えたとき、 その穴は、少しずつ小さくなる。 誰かに穴の存在を知って、触れてもらうとこ

          しんじること

          望めば救いの手が差し伸べられると、信じることにした という言葉が重い。 誰かを信じて全てをさらけ出したり、 誰かを信じて助けを求めたり、 簡単にできちゃう人と、そうでない人がいる。 できて当然のことなのに。 仕事でそういう子どもたちをみていると、 一度でも傷ついたことがある子は、 それが本当にできない。本当に。 また傷つくのが怖くて、でも愛されたくて本能が求めているから、 逆に人を傷つけたり、あえて避けたり、暴れたり、 いろんな行動でSOSを出す。 大人は行動だけをみて、

          しんじること

          せつないもの

          ー生まれたときはどんなに愛されていても 愛は歪むからー どうして歪んでしまうんだろう どうして忘れてしまうんだろう ずっと愛し続けることのむずかしさ 歪んで、めちゃくちゃで、 許されないことをしたりされたりしても、 一度でもこころから愛しいと思ったひととは、 お互いのタイミングがあるにしても、 何回でも修正することができる、 と、信じて。 でも、一度でも愛してくれたひとから、 見捨てられた子どもたちの傷みは、 永遠に消えることはないだろう。 でも大人は、すぐ忘れてし

          せつないもの