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vol.2 初めてのヨーロッパひとり旅

大人になって、どうしてもヨーロッパに旅に出たかった。

幼い頃からの憧れの場所。

自分の目で見て、感じて、憧れの場所の空気を吸いたかった。

今日からは、今までの旅の様子や、私が感じたヨーロッパの魅力などをお伝えしていこうと思います。

つたない文章ではありますが、少しでも私が感じたワクワクする気持ちや感動を
皆さんにお伝えできればと思っています。

遠いあなたと繋がれますように。

旅立ちの日

私が初めて、ヨーロッパに旅に出かけたのは真冬の季節。

当時、学生だった私が計画した節約旅行。
20代の時に、できるだけ経験にお金を使いたい、違う世界を見たいと考えていました。

飛行機が一番安くなる2月に航空券をとって、他の宿泊者とルームシェアをする、ホステルに滞在。

いざ航空券をとったは良いけれど、出発が近づくにつれ、不安でいっぱいの日々を過ごしていました。

そして、出発の日。
おみやげが入る隙がないくらい、荷物でいっぱいのバックパックをかついで、いざ空港へ。

出発口の目の前まで来て、足がすくみました。

「ここを通ったら、私はひとりなんだ。」

わかっていたはずの事なのに、何回も考えて決めた事だから、覚悟なんてできていると
思っていた。誰も頼れない、誰も助けてくれないと、わかっているはずだった。

でも、現実になると不安でいっぱい。

震えそうになる足にグッと力を入れて、最初の一歩を踏み出した。
この時は、ただ怖くてただ精一杯で、何も考えられずに進んだ一歩だった。
でも、今思えばこの一歩があったからその後の何万歩、
一人で知らない世界を歩いてこれたんだと思う。
その後の何万歩よりも、遥かに価値がある一歩を踏み出すことができた。

自分で踏み出せば、見える世界を変えられる。
この時の勇気が、この時踏み出した一歩が、教えてくれたこと。

ここからは誰も助けてはくれない。
知らない世界で、自分のことは自分で守らないと。しっかり前を見ないと。
泣き言なんて言っていられない。強くならないと。
そんな気持ちで飛行機に乗り込んだ。

飛行機は、高く高く昇っていく。
雲を超えると、太陽の光が煌いている。
その光が、いつもよりも温かく優しく感じて、旅のはじまりは、まるで陽だまりの中にいるような、あたたかな空気に包まれていました。

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