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音楽家の旅行記 宇都宮編 -Part3 JR宇都宮駅〜餃子〜帰路-


大谷資料館

地下から抜け出て地上へと戻る。あったかい。温度差がかなりある。あったまりながら周りの環境を見渡す。いかにも自然だ。

愛の泉


滝みたいなものもあり緑もあり、自然の中に身を置くというのは旅の中の一つの醍醐味だ。ましてや23区住まいの私からしたら大きな体験だ。
バスが来る時間まで周りの自然に癒される。バス停の近くからはウグイスがホーホケキョとさえずる。頭が空っぽになり心の中が静寂になる。その静寂さに心地よさが響き渡る。

JR宇都宮駅

バスに乗り都心へと戻る。JR宇都宮駅は今回は電車利用はないのだが、やはり宇都宮に来たからには例の餃子の像は見ておかないと、ということでロータリー周辺を流離う。

親ガエルに子ガエル

迷っているとカエルの像に出くわす。私はカエルが好きなのだ。嫌いな人も少なくないが両生類特有のヌメヌメ感は私には愛嬌に映る。

ロータリーを上がりようやく餃子像に出くわす。

宇都宮のシンボル

どちらも大谷石のようだ。先ほどの採掘場の石がこんなところにこんな風になるんだなと感慨を持ちながらお土産を買いに駅ナカへ。
みんみんの冷凍餃子を購入。旅の翌日に振る舞ったがとても美味しかった。
やはり宇都宮餃子らしく味わいが控えめながら素材の味が引き立ち、食べた時の一体感がある。老若男女食べられる餃子だった。

最後の餃子

買い物を済ませたのち、出発駅の東武宇都宮駅まで歩いて戻る。その途中に小腹が空き、事前に情報を持っていた私はドンキホーテを見つけそのまま地下へと吸い込まれる。ここには宇都宮中の餃子が集まっている来らっせというお店があるのだ。おやつに旅の締め餃子を頂くことに。何を食べようか迷ったが10年前初めて宇都宮に来た時に食べて感激しためんめんの羽根つき餃子を食べたくなり注文。

羽根つき餃子

宇都宮には珍しい羽根つき餃子だ。
一口食べてこの味この味!と懐かしさがこみ上げる。生姜が効いているまろやかな味わい。宇都宮らしい控えめな味付け。この味が気に入って宇都宮の餃子は美味しい、そう私に思わせたあの餃子、なんとも言えない思い出に浸った。じっくり味わった後東武宇都宮駅に戻り、そこから電車。帰路に着く。だいぶ疲れてしまいしかもここから浅草まで3時間以上、ほとんど記憶がないが浅草駅に最後到着する直前に車窓に写った隅田川と橋の色にいたく感動し、東京の色、もとい浅草の色を強く感じた。東京が一地方である、その場所に私は住んでいる。そんなことを再確認し、帰路に着いた。

コンクリュージョン

ふと思い立って始まった宇都宮日帰り旅行だったが、結果的に行って来て非常に良かった。移動中は体調不良が酷くだいぶしんどい時間が長かったが、帰って来て、またその翌日は気持ちが軽くなっていくのを感じて、旅は私にとっての浄化を促す重要な役割を現在果たしているように思う。また日帰りだとしても新しい知覚に出くわしそれは非常に自分に刺激になるのだ。餃子ももちろん美味しかったが今回の旅で一番私に響いたのはジェラートだった。あのジェラートを食べにまた宇都宮に行きたいと思えるくらいであり、ほかにも栃木は調べてみると佐野ラーメンや蕎麦、カレー、かき氷など一般的に知られている以上に美味しいものが揃っている場所でもあることを知った。またこういったものに出会ってみたいと思いつつ、次の旅の準備を早々に始めてしまった。情報を集め楽しみにしつつ今回の宇都宮編を締めくくろうと思う。

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