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音楽家の旅行記 金沢編 -Part11 3日目 朝〜 -移動〜小松空港〜帰京〜コンクルージョン-


移動1


お昼を食べたのち荷物を取りにチェックアウトした宿へ戻る。そこでふと午前中食べたいちご大福が忘れられずさらにお土産が欲しくなってしまい再びその和菓子屋を訪れたが既に店じまい。完売すると店じまいだそうで、とて
も人気なお店であることを改めて実感した。
荷物を取りに行った後歩いて金沢駅まで戻り、そこから空港へ向かうために電車に乗る。まずは小松駅を目指す。北陸鉄道に乗り、席に座るなりボケーと旅の回想。旅の終わりに切なくなる。

回想

長いようで短い、短いようで長い。旅を重ねるごとに昔より予定を立てなくなっていった。今でも旅の事前に予定を決める方ではあると思うが、昔はがんじがらめだった。どこにいく、どこで飯を食べる、その国、その地域の名物、ならではのもの詰め込んででも全部味わい尽くす、そんな旅だった。それはそれで楽しいと思っていたが、ある程度は調べてもまあいけなくてもいいか、また次回来ればいいや、そんな余裕がある今の方が心地良い。また次回っていつなんだ、そんなの不確実じゃないか、行ける時に全部回るんだ、そんな思いだった頃は旅をしていたというより現実逃避をしていた側面が今以上に強かったのかもしれない。いや、ある意味逆に自分の拵えた意識の中の現実にとらわれていたのかもしれない。電車の中の時間はたっぷりあったからそんな考えが浮かんでパッと消えていく、静かになる、また何か浮かんでふとパッと消えていく、そんな繰り返しだ。そんな時間が楽しい旅の中だと自分の感情を整理する案外良い時間だったりするのである。

移動2

そんなこんなで小松駅に到着。小雨模様だ。小松空港行きのバスをしばらく待ったあと乗り込む。しばらくして空港に到着。そんなに大きな空港ではない。ピアノがあると聞いてウロウロ。アップライトピアノを発見し1、2曲適当に弾いて退散。チェックインを済ます。搭乗まで時間があり夕方なので、友人が勧めていた小松うどんを食してみることとする。

小松うどん

小松うどん

食べてみて思ったが、一般的に認知されている肉うどんと大きな差は基本的にないように思った。ただ、水が非常に良い。つゆを飲んでみて水の良さ、美味しさがはっきりわかる。透明感が高い、身体にすんなり沁みてくるようなつゆだった。旅の締めにあっさりと濃厚な旅の思い、疲労を流していく。

時間になり、飛行機に乗りわずか1時間で羽田へ。羽田に着いた頃には旅が終わってしまったという思いがドッと沸いてきた。楽しかったという思いと旅が終わって欲しくないという思い、疲れたという様々な思いが入り混じりながら帰路へと着いた。

コンクルージョン

以上で音楽家の旅行記 金沢編は終了とさせていただきます。書きしたためることを勧められ実際に書き出してみるととてもスッキリしたような、旅行で得た様々な感情を整理する事ができたような感覚になり、また書き散らかした誤字脱字の多い文章にも関わらず思っていた以上に多くの方々にスキを押していただいたり大変ありがたい機会となりました。他には新しい自分を発見したり、具体的にはあれだけ思い入れあった旅行の記憶もこの記事を書いているうちに褪せていってだんだん書くのが億劫になりだしただの、ああ石川産のワインのテイスティングの事を書き忘れただの、ああ意外と建築物や歴史に関してはそこまで興味がないのかもしれないだの、ズボラな自分や今まで気が付かなかった自分を発見したり、それもまたひとつ自分を知り経験を積んだと思うきっかけになりました。

さてこのコンクルージョン、所謂後書きを書いている私は次の旅行、もとい日帰り旅の電車の中にいます。元々頑張りすぎるきらいがあるのでなるべく気分が乗ったとき、楽しめそうなときに、気が向いたら次回作として今度の旅も書く機会があればなと思っています。ただ、きっと帰る頃には色々書きたくてうずうずしていそうな、そんな予感を既に持っています。今回も良い旅になりますように。

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