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未知に囲まれて、平穏に暮らしたい

「夢はなんですか」と聞かれても、ぱっと出てこない。数年前だったら「これです!」と気持ちのこもった、目指したいものが浮かぶ上がっていたかもしれない。

30代半ばとなり、自分のモチベーションというものが平熱に、平温になっていっているように感じる。これはわるい意味ではなく、ただ単に次のステージという感じだろうか。

おりゃーよっしゃーこれをやったるでー!みたいな燃えるようなものは、その持続力というのも数年くらいであった。これもわるい意味では言っていない。

それだけ燃え盛ったら、ながくはもたないのだろうなとも思うが、こういう追いかけ方だって魅力的だ。それがいまできる人がうらやましいとさえ、少し思う。

もしくは、「夢」の解像度が低いのだろうか。「夢」と「自分」との重なり合いが弱かったのだろうか。高ければ、ずっとずっと追い続けられ、叶うまであきらめない、そんな「夢」となったのだろうか。

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とはいっても、いまなりの「夢」はある。本に囲まれて過ごしたい。未知に囲まれて、平穏に暮らしたい。

読書が好きだ。読むことも好きだけど、それ以上に「本を買う」という行為が好き。いつしか積読への罪悪感がなくなり、自宅の本棚には数十冊の積読本が積まれている。

家に本がどんどん増えていくと、積読本がどんどん増えていくと、それだけ「未知」の世界が広がる。部屋のちょっとしたスペースに、自分の知らない世界が広がっている。

その巨大版として書店がある。書店はぼくにとってのディズニーランド。しぬまでとても読みきれない量の本が存在していて、それだけの「未知」がある。それにワクワクする。

スポンジになって、「未知」に囲まれながら自分なりに吸収していきたい。そのために、書斎がいつか欲しい。

書斎を手にいれるには、引っ越しだって必要だ。本だけの部屋が別にほしい。庭もほしい。猫も飼いたい。それでもって、書店で月10万円分くらいの本を買いたい。

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ここで、お金の問題がでてくる。そのためには、収入を増やさなくてはいけない。

現在は「得意なこと」と重なっている仕事が見つかっている。とはいっても、非正規雇用。まったく安心はできない。いつか、急にきられるかもしれない。

現状の暮らしにとても満足はしているが、収入源は増やさなくてはいけない。その手段として、このnoteでかかげている「Etsyでのショップ開設」というのがある。

いままでは、ひとつの仕事の報酬で「これで暮らせるかどうか」を考えていた。副業、復業という概念も知っていたけど、マインドはあくまで「ひとつの仕事で生活を支える」に寄っていた。

これからは、微量だっていいから、すこしの報酬でもいいから、収入源を増やしたい。そうすれば、どれかひとつの仕事がなくなっても、少ないショックで済む。

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いまは、ひとつの目標にむかって燃え盛るというよりは、「なんとなく、こっちの方向がいいんじゃないか」という意識で、淡々と、微量に燃えながら日々暮らしている。自分のコンパスが、やさしくなったんじゃないかとも思う。

書斎があって、庭があって、猫がいて、家庭菜園もできて、そんな暮らし。実現したら、もちろん最高だ。

でも、それに向かって燃え盛っていき抜け殻になってしまうよりは、ぼんやりと「こっちかな」と考えながら、毎日の平穏に感謝をして、「夢」に向かってゆっくり進んでいきたい。

「夢」が叶わなくても、かまわない、かもしれない。20代を経ての30代の価値観の変化を抱きながら、「夢」を叶えることよりも、「夢」を追いかけるプロセスを楽しみたい。

とはいっても、月に10万円も本が買えたら最高だなあ。

#かなえたい夢

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