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最初の商品が売れるまでに必要な出品数はあるのか|Etsyショップ運営

どうも、244です。最近、Etsy関連の投稿を読んでいただける機会が増えました。いつもありがとうございます!

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では、本題です。今回は、Etsyショップを開設してから初めて商品が購入されるまでに必要な出品数ってどれくらいなんだろう?ということを考えてみたいと思います。

ちなみに、ぼくが先月開設したEtsyショップの出品数は、現在16。まだ商品は売れていない状況です。

正解はないが最低でも20?

いきなり結論から入りますが、「最初の販売までにどれくらいの出品数が必要か?」という疑問に対する答えは、いまのところありません。

それでもネット上で「Etsy how many listing」などと検索してみると、さまざまな意見が飛び交っています。まとめると、下記のような意見が目立ちました。

・20から50は必要
・100は必要
・どのような商品を販売するのかによる
・数よりも質が大事

出品数としては、「最低でも20はあったほうがいい」という印象でしょうか。ぼくのショップが現在16ですので、あとちょっとで20に届きます。

質を犠牲にしてはいけない

そもそも、やたらめったら「数が多いほうがいい」とはいえません。出品する際に需要があるかどうかのリサーチも大事だし、SEOだって大事です。出品した商品を潜在的なお客さんにどのように見つけてもらうか?という努力はしっかりする前提での出品数になります。

例えばぼくの場合は、デジタル商品ですので、ある程度制作のルーティンができあがれば、数を増やすのは難しくないかもしれません。とはいっても、同じスタイルの商品をひたすら出品して、それがそもそも需要のない商品であれば、いくら数を増やしたところで効果はうすいとも言えます。

一方で、ハンドメイド商品を出品していて、制作できるのが1ヶ月に1個、数ヶ月に1個、もしかしたら半年に1個であったり、それぞれ違ってくることもあります。

そうした「時間をかけて制作した商品」であった場合、そのクオリティを落として効率化を高めてまで出品数を増やすことの意味は、あまりないように思います。それこそ本末転倒です。

質を保ちながら地道に出品数を増やしていく

ですので、大前提の話になりますが、自分が自信をもって送り出せる商品を出品する(質)前提で、最低でも20くらいはあったほうがいいよね、という感じでしょうか。

もしくは、商品のラインナップを増やして、数日で制作できるもの、1ヶ月で制作できるもの、などと使い分けて、「出品数を稼ぐためのお手頃商品」と「おすすめのこだわり商品」などと混ぜていくのもいいのかもしれません。

そうして運営していきながら、どこかで最初の商品購入が起こり、お客さんの需要もつかめてくるかもしれません。そうしたら「この商品は人気だな」とか「これはぜんぜん売れないな」と分析をして、出品のバランスを考えていけます。

出品数が多ければ多いほど出品料もふくらむ

とはいっても無視できないのが「出品料」です。Etsyショップを開設して商品を出品する際には「出品料」という手数料がかかっていきます。

こちらは以前の投稿でまとめているのでご参考ください。

商品を出品すると、「売り切れになる」か「4ヶ月ごと」に0.2ドル(約30円)がかかってきます。これは、出品数が多ければ多いほどふくらむコストです。

以下に、出品数に応じた出品料の関係をまとめてみました。もし商品が一切売れない状況でこれくらいの出品数があったら、1ヶ月換算でどれくらいの運営コストを払うことになるのか?という視点でご覧ください。


出品数と出品料の関係
※一番右の費用は1ヶ月換算で割ったもの

10件: $2(300円) 75円/月
20件: $4(600円) 150円/月
30件: $6(900円) 225円/月
40件: $8(1200円) 300円/月
50件: $10(1500円) 375円/月
60件: $12(1800円) 450円/月
70件: $14(2100円) 525円/月
80件: $16(2400円) 600円/月
90件: $18(2700円) 675円/月
100件: $20(3000円) 750円/月 
150件: $30(4500円) 1125円/月
200件: $40(6000円) 1500円/月
250件: $50(7500円) 1875円/月
300件: $60(9000円) 2250円/月

※実際に支払うタイミングは各商品の出品時期によるので一度にこれらの費用をまとめて払うわけではないです。


こうして見てみると、出品数20であれば月換算で150円ですので、そこまで気にするコストではありません。

一方で、100件もあると月に750円の計算。なかなか小さくない金額です。あくまで1ヶ月換算での話ですので、実際に支払うときはちょこちょこ積み上がって合計3000円を4ヶ月にわたって支払うということになります。

売上ゼロでどれだけ耐えられるか

こうやって見てみると、どこが自分の限界値か?というのも見えやすい気がします。さきほどのリストの右に個人的なコメントをそえてみました。


10件: $2(300円) 75円/月
20件: $4(600円) 150円/月 ← まだまだ立ち上げ時期
30件: $6(900円) 225円/月
40件: $8(1200円) 300円/月
50件: $10(1500円) 375円/月 ← まだ耐えられる
60件: $12(1800円) 450円/月
70件: $14(2100円) 525円/月 ← ここで売れてないと商品の改造が必要かも
80件: $16(2400円) 600円/月
90件: $18(2700円) 675円/月
100件: $20(3000円) 750円/月 ← ここで売れてないとつらい
150件: $30(4500円) 1125円/月
200件: $40(6000円) 1500円/月
250件: $50(7500円) 1875円/月
300件: $60(9000円) 2250円/月 ← ここで売れてないと絶望的


ぼくの感覚としては、売上ゼロのままだとしたら、出品数50件までならぜんぜん耐えられます。

70件までいっても売れていないと、そもそも出品している商品のコンセプトに問題があるかもしれないと思うので、新しいコンセプトを考えます。これは50件くらいのタイミングでやってもいいかもしれません。

もしくは、ハンドメイド作品の販売であれば出品数はゆっくり増えていきそうですので、15〜20件くらいで売れないのであれば、新しいコンセプトを考えてみるのもありかもしれません。

100件出品しても売れないのであれば、なかなかつらいです。例えば制作コストがそこまでなくても、月換算で750円ですから、ちょっとしたサブスクサービスくらいの費用です。ただ、まだがんばれる。

これが200件だと月に1500円。これは金銭的にきつい。副収入を得ようと思ってやったのに月に1500円でていくのはけっこうつらい。

300件出品して売上ゼロは、なかなか絶望的でしょう。質を犠牲にしているか、そもそも需要がない可能性さえあります。

ということで、僕個人の感覚でいえば「100件が境目」となりそうです。できれば50件までに売れてほしいけど、100件までならなんとかがんばれそうです。

耐えられる費用はひとそれぞれ

最初に書いたように、やみくもに出品数を稼ぐのではなく、質もしっかり保つのが大事です。そのうえで耐えられるコスト(出品料)は、人それぞれになると思います。

例えば、独自ドメインを取得して自前のサイトを運営するとなった場合、ランニングコストとして月1000〜2000円かかるのは全然ある話です。そう考えると、売上ゼロで出品数250件でも「まあこれくらいの費用は仕方ない」と考えることもできます。

売れているEtsyショップを見てみると、出品数が1000を超えているケースがざらにあります。1000件だと、月換算で7500円の出品料です。このコストを超える売上があるから運営できている、ということだとも想像できます。

作品に自信を持つことの大切さ

ここが実はけっこう大事なのではないかとも思います。小手先の戦術で「いまこれが人気がある」とか「これは売れる」という情報は、調べればあったりするかもしれません。

ただ、そうやって「どうやったら売れるのか」という視点によりすぎると、商品への想いがうすくなってしまい、モチベが保ちづらくなるのもありそうです。

自分の作品を自分で愛することができれば、世界にはそれを同じように愛してくれる人がきっと100人くらいはいるはず。いや、世界の話ですから1000人、もしかしたら1万人いるかもしれません。

ただ、それが届くべき人に届くには時間はかかるので、そういう意味で淡々と出品数を増やしつつ、SEOだったり、SNSでの発信だったり、そういったマーケティングの努力をしていく感じかもしれません。

最後に

ということで、今回はEtsyショップ運営での出品数と出品料について書いてみました。このあたりのことを考えてみると、「自分はどこまでならがんばれるか」「どこで施策を打つべきか」というのも見えてくるかもしれません。

Etsyはすでに莫大なユーザーをかかえたサービスです。そこにショップを開店できるというのは、大人気のショッピングモールに出品できることでもあります。

ただ、そこには日々たくさんのショップが誕生していて、見つけてもらうのさえ最初は難しい。どのビジネスも立ち上げは大変なものだと思いますが、そこの時期を通過するためにどれくらいの時間や費用を費やす決意があるか、というのも考えておきたい点ではあります。

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ではでは〜

追記:2024/03/24
ついに、3月21日、初めての販売を達成することができました!運営から2ヶ月弱、やってきたことをまとめてみましたので、興味のある方はチェックください〜

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