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「これ」を追う

突然だが「これ」を見たことがあるだろうか。 「これ」である。有楽町駅あたりで「これ」を見かけてからというもの、通りかかる度に観察していた。この周囲に貼られているステッカーの増減など細かな違いはあったが「これ」自体の変化はなく、ただいつもあるだけだった。 ところが今年に入って話が進展する。都内の他の場所でも「これ」を立て続けに見かけたのだ。 「これ」がその1つである。有楽町駅のものと同様にグレーがかった箱に描かれており、比較的に線が太いことがわかる。 また最近になって見

    • 死にたい気持ちは水に溶けるから血になって全身を巡ったり、おしっこになって出て行ったり、湯船に溶ける

      • 残滓

        「完璧主義ですね」と言われた。完璧主義でいると理想と現実の距離が遠くてつらくなるのが耐えきれなくて諦めたつもりだったから意外だった。まだ残っていたらしい。 私が諦めたのは、自分1人だけで完璧でいられることであって、いまもまだ誰かの力を借りながら出来る限り完璧でいたい気持ちがあるんだと思う。周りの助けを得ながら、できるだけ、少しでも。 いまの環境はありがたいことに気軽に周囲の人に頼ることができている。「何かあれば言ってね」をどこまで真に受けていいのかわからないけど、いまのと

        • 停滞

          高度経済成長かバブルを感じてみたかった。日本が上向きに成長していくぞ!の勢い。小学校とか中学校で科目として習った社会にはギリギリそれが残っていて、盛んな輸出業の話とかが載っていた。 オリンピックを東京でやると知ってから一時的にでも景気のよさを感じられるのを期待していたのにそれもぐちゃぐちゃに終わった。きっとオリンピックで景気が盛り上がったあとにその反動でまた下がるんだろうなと思っていたのに盛り上がったと感じられなかった。 でかい災害とゆるやかな復興で少しずつ終わっていく以

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          8本

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          海にはなりたくない

          海になるとしたらすべての海岸や船着場や交易港が自分の端になる。広がりすぎた自分が拡散してなくなる感覚があって気持ち悪い。 「個の概念をなくして世界が1つのでかいカキフライになればいい」と初めて聞いたときも「人類は将来、個ではないでかい藻になるんだと思う」と聞いたときもおおよそ同意していたはずなのに、いざその中に身を置くことを思うと気持ち悪く感じてしまう。混沌なのに方向が決まっていて、その大きな流れに自分が埋没していってしまうような居心地の悪さ。絶対精神に対する実存主義ってこ

          海にはなりたくない

          2024/2/11

          目の前で聞いた才悩人応援歌とグングニルを思い出しながら、頑張らなくちゃと泣きながら歩いていたbe there 有明1日目の帰り道の電車に乗りたくなくて真っ暗な道が怖かった夜から1年経つ。 まったくもって頑張れるようにはならなかったけど、少しずつ頑張れた日もあって、それなりに日々を過ごしていたら、結果はまだわからないけど資格を取れたかもしれないし、止まらない毎日がある。 毎日は止まらないのに自分はどこか止まっていて、ネジが強く締まりすぎているような身動きの取れなさがある。

          小さい頃に住んでいた家は地図で見ると川に近いから、今の自分がそこに住むとしたらよく川に行くことになる気がした

          小さい頃に住んでいた家は地図で見ると川に近いから、今の自分がそこに住むとしたらよく川に行くことになる気がした

          運転マインドフルネス

          マインドフルネスをさわりだけやってみたら頭の前のほうが重くなってきて、調子がよくないときみたいな感覚になった。何に似た感覚なのかその場ではうまく思い出せなかったが、車を運転した後の頭の重さに似ていた。 マインドフルネスは「いま・ここ」に集中することだと説明される。その集中は自動車の運転に必要な注意力にも近い。人間には目が2つしかなく視野は限られているがその限られた能力のなかで車の周囲(全方位)に注意を払い続けどこにもぶつからないようにしなければならない。全身のすみずみまで意

          運転マインドフルネス

          スーパーでお気に入りのでかいくるみパン(大きさの割に安い)を買って、新目白通りから北の方に歩いていたら公園にたどり着いて、芝生に座ったりする散歩

          スーパーでお気に入りのでかいくるみパン(大きさの割に安い)を買って、新目白通りから北の方に歩いていたら公園にたどり着いて、芝生に座ったりする散歩

          映画2

          今年見た映画の記録 美空ひばりにハマって、ショートフィルムをいっぱい見た たぶん人生で一番映画を見たのでタイトルだけの記録 【美空ひばり】 ・悲しき口笛(1949) ・東京キッド(1950) ・あの丘越えて(1951) ・陽氣な渡り鳥(1952) ・懐しの歌合戦(1950) ・なつかしの映画歌謡史(1974) 【山口百恵】 ・風立ちぬ(1976) ・ホワイト・ラブ(1979) 【宮城まり子】 ・ねむの木の詩(1974) ・虹をかける子どもたち(1980) ・にんぎょ姫(

          抱擁

          視覚も聴覚も刺激に弱くていろんなことができないから繊細な部分もあるのかと思っていたけど、よく考えたらこれって脆弱だった。 できないこともできなくなったこともたくさんあって、できなくなった喪失感の大きさからそれにばかり目が向く。できるようになったことも新しく学んだこともあるはずなのに、すぐに自分に定着して同化して見えなくなる。 初めて出会う人たちに自己評価より高い評価をもらうたび、「ちがうんですけどね」と思う。なんで自分が高く評価されるのかわからなくて困惑の中からうまく抜け

          「独特」

          自分みたいな人間がいくらか集まっているところに落ち着きたいという思いと、自分のような人間が複数いることが悪くはたらいてしまう確信があって、落ち着ける場所にたどり着くことを諦める。 ある程度普通にしているつもりなのに「変わってる」と言われたり、共感が難しいのかと思うと「みんなそうだよ」と言われたりする境界がいつもわからなくて自分がどこにもいなくなる。自分が自分でいるままみんなに馴染みたいのに。どこに行ったらそこにたどり着けるのかわからなくていつも迷子になる。 日頃過ごしてい

          「独特」

          身の程

          他人に褒められる度、謙遜が行き過ぎて「自分が優秀でないことを示さなければならない」と思ってしまう。 例えば、「頭いいね」と言われたときに「私が頭いいはずはないからテストでいい成績を取る訳にはいかない」と思うし、「試験勉強をして、いい成績を取ってしまったらどうしよう」とまで思う。これは試験勉強をしていない言い訳にもなるし、例えばの話でいう試験勉強は今のところできていない。 「いい成績を取ってしまったらどうしよう」だなんて、思い上がりにも程があるのに、もし本当にいい成績を取っ

          乖離

          なんか知らないけど優秀そうに見られることがある。こんなにちゃんとしてない見た目なのになんでなんだろうほんとに。身だしなみがちゃんとできたと思える日がほとんどないから、服着てれば最低限いいかと思って諦めているのに。 たぶん見た目がこんなでも状況によっては頭良さそうに見える部分があるんだろうな。それか全員にうっすら馬鹿にされているけどぜんぜん自分だけ気づいていないか。言葉以外の部分も含めてどのくらい素直に受け取ったらいいかわからないまま、なるべく言葉をそのまま受け取るようにして

          夏から失われてしまったオルタナ

          最近行ったライブは1つしかなくて、それも数万人収容規模のでっかいライブだった。規模だけで言えば全然コンサートと呼んでもいい大きさのところだったから、ライブに行ったけどライブに行ったわけではないみたいな感覚にもなる。最近はぜんぜんライブに行かなくなってしまった。 2019年までは明確にライブに行っていた。年間10本ちょっと。ライブハウスに入り浸っている人たちを見ていると多い訳ではなくむしろ少ないと言われるくらいの数。そのうち大半が夏に集中していたような記憶だったのだけど、見返

          夏から失われてしまったオルタナ

          be thereに参加した2月から時間が経って、少しずつ頑張れるようになってきた すぐ電車乗れる気分になれないしりんかい線乗りたくなかったから近くのJR線の駅までライブ反芻しながら歩いてたときに「がんばらなくちゃいけないのに」って苦しかった時間を少しずつこれからにしたい

          be thereに参加した2月から時間が経って、少しずつ頑張れるようになってきた すぐ電車乗れる気分になれないしりんかい線乗りたくなかったから近くのJR線の駅までライブ反芻しながら歩いてたときに「がんばらなくちゃいけないのに」って苦しかった時間を少しずつこれからにしたい