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2020-2021の記録。

2020年振り返りと2021年の展望。
毎年長文で書いて出し切る年末年始。

2020年の一文字は「奮」にしていた私。
2021年の一文字は「達」にしようと思います。

■振り返る2020年。

2019年の出逢いから、自分の人生で何を成し遂げたいかを
言葉にし伝えていくことを「志事」として毎日を過ごし
人と人との繋がりこそがそれを叶えることとして
動き始めたのが2020年。

2月に知った鹿児島のNAGAYA TOWERが私の目指す形だと目標を定められたのがとても大きく、それを軸にご縁が広がっていきました。

食と暮らしを共にする「見守り合う」仕組みを作りたい。
そのコンセプトが固まったのが2020年の収穫。

そして、これからは「来てもらう」のではなく「行って会う」ことが
支え合いの基盤になっていくはずと思って動き始めていたところに、
未知のウイルス到来。

人と人との繋がりに、物理的距離を持たざるを得なくなりました。

社会生活のほとんどが強制的に停止され、
元々あったはずの社会課題の深刻化は必至だというのは想像に易く。

当時自分がすでにやっていたことの中ですぐにできたのは、
集まって食べるスタイルだった子ども食堂を、お弁当配布という形に
切り替えて、食事を通した繋がりは絶やさないようにすることでした。

それまでの集まるスタイルではつながりのなかったご家庭と新たに
繋がることができ、食事を用意する数は倍以上に。

それまでの子ども食堂の会場では開催ができなくなったため、
地域の飲食店にお願いして、子どもさんのいるご家庭ではなかなか
行くことができないだろうお店に依頼をしたりもしました。

集まって食べるスタイルの復活の望みを模索しつつも、
食材配布やお弁当配布という形での開催で続けることは変わりなく。

子ども食堂れんじゃーキッチンむ~しんの活動以外にもう一つ、
三鷹市で新たに立ち上がったのは、丼なもんじゃ!?という
多世代交流を目標にしたグループに参加。
本当は5月から、一緒に丼ぶりご飯を作ったりゲームをしたり
学び合ったりといった活動を目指して準備を進めていました。

しかしそれは叶わず、zoomでお互いにコミュニケーションを取れるよう切り替えて、この状況で何ができるかという相談を続けました。

丼なもんじゃ!?はスタッフ自体が多世代で、意欲とそれぞれのスキルが高く、毎回のミーティングがとても建設的。

そこに三鷹市社協の職員さんがサポートをしてくださって、
2つの企画が実現にした2020年でした。

児童養護施設での仕事は休みにはならず、長い長い春休みをグループホームで
過ごす子どもたちの姿を見ながら、世の子育て世帯のご苦労を
一部ではありますが、感じることができました。

zoomに関しては、たまたま年始からフル活用をして全国の社会起業家を目指すコミュニティの皆さんとやり取りをし、
イベントを何度もやっていたので、
必要になった時にすぐに対応できたのは、とても幸運だったと思います。

それまではオンラインでの人との繋がりに懐疑的な人が多かっただろうところ、半ば強制的にオンライン化が進み、
たとえオンラインでも人との繋がりが作れることを体感できただろう人が増えたのは、
10代の頃からインターネットの繋がりに支えられてきた私にとっては、嬉しいことでした。

とはいえ、オンライン化という「やればできるのにやらなかったこと」に着手していけたことで好転したことは多くあるかと思いますが、同時に、多くのことが失われていっていく中で、

死別だけではない様々な喪失、そのグリーフを抱える人は確実に増えているはずで、
グリーフサポートの必要性をより伝えていかねばならないと感じています。

未知のウイルスを前に「生と死」を意識せざるを得ない状況になったことで、
自分が持ち合わせていない「死への恐れ」が社会に満ちていくのを感じたのも大きかったです。
ここでやっと、死生観を語る機会を得たようにも感じます。

そこで希望を持って生きることができるかどうか。
希望を持とうと声を掛け合える人が居るかどうか。
幸い私にはその両方があったおかげで、動くことができていたと思います。

奮闘していたのは、つながりを絶やさないことだった、と感じる1年。

その象徴として一つ、忘れがたい大きな出来事がありました。
その全てを「ないことにする」かのように、感情などにフタをせざるを得ず、
それこそグリーフの中にあった時期がありました。
約半年経ってやっと、その苦しさをカウンセリングの時間でもって表出できた時、涙が止まらなかったのを思い出すと、今もまだ込み上げるものがあります。

そういった経験もまた「悲しみの共同体」である人との繋がりに生かされるのだろうと、糧として胸に置いておこうと思います。

6回目となる年越いのちの村は、2020年から2021年の年越しを
オンラインで共にすることとなり、これも初めての試み。

東京の年末年始は快晴で、この明るさを胸に2021年を過ごしたいと思います。


■そして今、2021年。

食とくらしを共にする場を作ろうとしている人たちが確実に増えている中で、
自分ならどうするか?それに必要なものは何か?を引き続き追究しながら、
達成したいことがあります。それは絶対に一人では叶わない目標。

そのために必要な生活の基盤と目指す事業への投資を、
全国の仲間と共に進めていくことは、昨年と変わらず。
でも今年はもっと加速していきたい。
そのためにした、大きな決断があります。

今取り組んでいることが将来必ず、社会でみんなと支え合う仕組みになっていく、
そう確信できる事業に関われていることは本当に幸せで、
その事業を通して広がっていく人脈の美しさに、日々感動しています。
手を繋ぎ合い成長していくことができる、貴重な環境にいられています。

今年の一文字に選んだ「達」は、「のびやかにすすむ」ことを表す
成り立ちなのだとか。

個の文字が持つ沢山の意味を繰り返して読むたびに、これしかない、
という想いを持ちます。

達成したいことに到達するためには、のびやかであること。
それをイメージするだけで楽しい気持ちに。

その楽しいイメージを胸に、また沢山の人達と出逢い、
夢に向かう道のりを共にしていきたい、2021年です。

皆さまにとっても、2021年がのびやかに、人と手を取り合って、目指す何かに到達するような一年になりますように。

2021年1月3日

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