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「LUMIX Gシリーズ・ポートレート撮影最適理論」を提唱します。

ども、ミツハシです。
私の記事をお読みいただいている方はご存知だと思いますが、LUMIX G9PRO と G99 を使って、スナップ写真やポートレート写真を撮っています。
以前はスナップ写真をメインで撮影していたのですが、今ではポートレート写真も同じくらい撮影していて、撮影会ではフルサイズ機を使う方のほうが圧倒的に多いと感じる反面、作品を比べるとセンサーサイズの差をそれほど感じたことはありませんでした。
そこで何となく「もしかして、マイクロフォーサーズ機ってポートレート撮影に向いているのでは?」と思い始め、マイクロフォーサーズ機の特徴を実際の撮影での経験を踏まえて考えてみたので、マイクロフォーサーズ機がポートレート撮影に最適な機種ということを紹介していきたいと思います。

モデル:hayu 様

被写界深度の違い

マイクロフォーサーズ機がフルサイズ機と比べてボケの大きさが半分ということは、以前公開した記事でも紹介しました。

ボケが小さいというマイクロフォーサーズ機の特徴は、同時に被写界深度がフルサイズ機より深い(長い)ということにもなります。
背景をボカすという点では被写界深度の深さはデメリットになりますが、ポートレート撮影においては大きなアドバンテージになります。
フルサイズ機で50mm/f1.4 、マイクロフォーサーズ機で25mm/f1.4 で撮影したとします。
モデルさんの顔が斜め前に向いていて、絞り開放でピントをカメラに近い方の目に合わせたら、おそらくもう片方の目はボケてしまう可能性がありますよね。
ところがマイクロフォーサーズ機は被写界深度=ピントの合う(ように見える)範囲ですので、両目にピンが合うわけです。
慣れたカメラマンなら、この様なケースで絞り開放で撮ることはないでしょうが、マイクロフォーサーズ機は開放で撮れますし背景のボケという点でもフルサイズ機が絞らざる得ない状況では両者の違いは大きくなりにくいんです。
開放F値を使えるというのは、スタジオ撮影でもISOを上げなくてもいいということになるので、マイクロフォーサーズ機の泣き所であるノイズ対策にもなるわけです。

モデル:アクア様

コントラストAF方式

とかく「遅い・一度外すとピントが戻らない」と言われるコントラストAFですが、ポートレート撮影ではAF速度よりもAF精度の方が重要になってくるので、コントラストAFの長所を活かせる撮影とも言えます。
また、ポートレート撮影では被写体が大きく動いたりフレームインした瞬間を撮るようなシチュエーションもほとんどないので、フレーム内の被写体からピントが外れることもまずないと考えられます。

モデル:羽村アメリ様

「生命力・生命美」のLUMIX

LUMIXはかねてより「生命力・生命美」をコンセプトに掲げていました。
それを端的に表しているのが、LUMIXのスキントーンだと思っています。
ポートレート撮影ではフォトスタイルを「人物」に設定して撮影し、現像では肌色を全くいじりませんが、それでも白い下地にほんのり朱が乗ったぬくもりを感じる肌色に仕上がります。
他社カメラでしたら肌色をきれいに出すプリセットが用意されていることもあるのに、LUMIXでは全体のトーンを整えるだけで終わりです。
撮影時に露出を外さなければ(現行のデジカメでは、意図的に外さなければ問題のない話ですが……)、こちらの求めるスキントーンになるというのは非常に心強いと思わせます。

モデル:kazuki 様

まとめ

「センサーサイズが小さい・ボケが小さい・AFが遅い」という理由で、フルサイズ機の方にアドバンテージがあると思われがちなマイクロフォーサーズ機(LUMIX Gシリーズ)ですが、ポートレート撮影では互角に渡り合えることは、昨年ポートレート(宣材写真)を撮り続けたことで確信していました。
早い段階でそのことに気付いたので、センサーサイズを意識することなく撮影会に参加していました。
ポートレートに限定してLUMIX Gシリーズが如何に最適化された特徴を持っているとお話ししましたが、マイクロフォーサーズ機のもう一つの雄であるOMDSはOM-1Ⅱの開発と同時にネイチャーフォトに特化したフィールドカメラに舵を切ったと考えていて、同様の特徴を持ってはいるがより最適化されたのはLUMIXだと思っています。
ポートレート撮影に限らず、スナップ撮影でもマイクロフォーサーズ機はフルサイズ機に負けない描写力を秘めています。
大事なのはお持ちのカメラの持ち味・特色を正しく理解し、どのように運用したらいいかを考えていれば、センサーサイズで優劣は決まらないということがお分かりいただけると思います。

モデル:saya 様

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