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読書ログ#2『大きく考えることの魔術 〜あなたには無限の可能性がある』

今回の読書ログは、ちょっとタイトルが怪しげにも感じられる『大きく考えることの魔術』です。え、魔術…?って思いながらも、「あなたには無限の可能性がある」というサブタイトルが好きで手に取りました。

今回も、特に印象に残った部分に関して、引用しつつ個人的に考えたことを読書ログとして書きます。電子書籍がないし、Amazonの試し読み機能もないので全体像として目次をご紹介。

第1章 成功できると信じよう
第2章 弁解するのはやめなさい
第3章 自信をもちなさい
第4章 大きく考えなさい
第5章 想像的に考えなさい
第6章 自分が考えるとおりの人になる
第7章 一流を目指しなさい
第8章 正しい態度をとりなさい
第9章 人に好かれなさい
第10章 行動する習慣をつけなさい
第11章 敗北を勝利に転じなさい
第12章 目標を設定しなさい
第13章 リーダーらしく考えよ

この目次だけで色々議論できそう。

全体として、コーチング文脈でたくさんの共感がありました。一方で、言葉のニュアンスに違和感を感じ「この言い方だったら受け取れるかな」と再解釈しながら読んだ部分もありました。

ちなみに「大きく考える」言い回しの例が本文中に多数紹介されているのですが、積極的にかつ建設的な物事の捉え方をする、自分で進路を塞がない、というスタンスなのかなと私は解釈しています。

特に印象に残った3点は以下でした。


弁解をやめる

「なぜできなかったのか、なぜしないのか、なぜそうでないのかをもっともらしく、しかも流暢に説明する」(p18)ことをやめる。

初めは弁解でも、それは段々と自分にとっての真実になっていく。

筆者が挙げている弁解の観点は、健康・知識・年齢・運。健康については一概に賛同できない気がしていて、本当に休んだ方がいい時もあると思うけれど、知識・年齢・運については確かにそうだと感じました。

何かを始めるのに、早すぎる・遅すぎるというのはあまりないし、知識はだれもが後天的に得ているものだからいくらでも補える。そして、運については本当は運なんてものはなく、原因と結果があるだけだとのこと。

確かに、一見運に見えることにもきっと蒔かれていた種があるのだろうという考え方も一理あるなと感じる。全ての行動は自分を強運にするかもしれない種だと思って、特によく蒔いたと思う種はどこかに記録しておくと「自分運いいじゃん」という演出ができるのかも。そして、私の場合はこれをミーニングノートでやっていました。


自分が考えるとおりの人になる

「自分は劣っていると考える人は、その人の本質がどうであるかには関係なく、劣っている人の扱い方をされる。劣っている人は、劣っている人なりの行動を取るからだ」(p97)

劣っているというのは結構強い言い方だけど、私はこれを「自分をプロではないと思っている人は」と置き換えて受け取りました。

コーチングでも、エンジニアリングでも、「プロです」と名乗ることを恐れている自分がいるのを痛いほどわかっているのだけど、自分が自分をプロとして扱い、それなりの姿勢でいられなければ、誰も自分のことをプロだとは思ってくれない。

「プロ」っていうのは誰かから与えられるものではなく、自分でそこに上がっていく場所と捉えたいなと改めて感じました。


なりたい自分になるために環境を整える

「肉体は、その肉体が食べたものによって規定される。同様に、精神も、精神が食べたものによって規定されるのである。(中略)精神の食べ物は、あなたの環境である」(p115)

これは確かに。日本に生まれて、日本の教育を受けて、日本のルールで就職活動をしてきたこれまでの環境に、自分の価値観が乗っかっているのは間違いないと思います。

もし、アメリカに生まれていたら、ブラジルに生まれていたら、全然違う価値観だったことは簡単に想像できます。国レベルはもちろん、日本の中でも住んだ場所、家族や友人との関わり、所属しているコミュニティによって自分が作られていくのは明らか。

本文中では「一流を目指すためによくない環境に身を置かない」というニュアンスが強かった気がしますが、個人的には「よくない環境」というのを一律で判断できないよなぁと。

そのため、なりたい自分に合わせて環境を整えることで、自分だけでなく環境の力を借りて前進できる、という解釈をしています。

また、「精神的日光浴」という言葉が使われていて、これはすごく好きな表現でした。自分の心の日光浴になってくれるものを見つけておくのは大事。


この本の読み方

第一章で、この本の使い方として以下の3ステップが明記されています。

  1. なるべく早く全体を読み終える

  2. 週に一章ずつ精読し行動に移す。また、改善活動をする。

  3. その後、一年間にわたって、この本を月に一回再読する。

書いてあることば目新しいわけではないかもしれないけれど、ここに記されている内容について自分なりに考え、行動に移すことで、自分のスタイルを作っていくことはできそうです。

読みやすい文章、かつ、行動の具体例が示されているので、セルフワークショップ的に使える自己啓発入門本と言ってもいいかも。気になる章があったらぜひお手にとってください。

(読書時間:約3時間)

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