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怒りを抑えるのではなく、表現方法を考える

唐突に思い出したことなのですが。

小さい頃「周りの大人がなんか怒っているから静かにしていよう」とか、「なぜ今私が怒られるのかわからないけど!?」と思って悔しかったことがありました。今思えば、怒りへの対応が不器用な大人が周りに多かったのかもしれません。

「怒った時にどうするか」のサンプルとして見てきた人の影響は確実に受けていて、私は理不尽にただ怒る、大声をだす、ものにあたる、みたいな怒りの表現方法はすごくダサいと思っていまし。(ダサいって言い方ひどいと思うんですが、当時の自分が本当に思っていた言葉でした…)


そして私の怒りの表現方法はといえばこんな感じ。

「文句があったらはっきり強めに言う」
「とにかく言い続ける」
「自分以外のきっと怒りたいであろう誰か(あくまで推測)の分も、言う」
「言っても変わらんと思ったら徹底的に距離を取る」

THE・気が強い人

この対応のいい悪いはさておき、めちゃくちゃ疲れました。疲れるし、この「怒って何かを言っている自分」って本当に険しい顔をしてるんです。自分や周りの人を守りたくてやっていることなんですけど、こんな険しい顔し続けたくないなと思いました。

じゃあどうしようかなって思った時にすーーごいお手本がいました。アンガーマネジメントの天才が。身近に。

それは今の夫です。夫はめったなことでは怒りません。なぜなら怒っている自分が嫌いだからとのこと。私ももう険しい顔したくない、その境地に行けそうだよ…と思いながら、夫の言動をあらためて拝見しました。(見事すぎてもはや拝見)

私なら怒ってるわ〜ということが起きた時、夫がどうしていたか。
とってもシンプルでした。

  1. 違和感(怒りに近いもの)を口に出す
    居心地が悪い、好きじゃない、快適じゃない、なんか違う、(私に対して)なんか今不快そうに見えるよ、など。

  2. 何が違和感なのか考えて特定する
    言い方がいやだった、対応がいやだった、時間やお金を無駄にした、もしくはされた、もっといい方法があったのに選べなかった、勝手な事情や価値観を押し付けられた感じがした、など。

  3. 一番楽な再発防止策を考える
    お金で解決する、気にしない、次同じことが起きたときの対応を決める、手放してもう関わらない、など。なるべく頑張らなくていいとか無意識にできる(自分に馴染む)方法を。

こんな感じです。書いてしまえば当然に見えますね。

最大のポイントは「違和感を口に出す」こと。もっと言うと、「私いま違和感とか怒りとか感じてます!まだ言語化できてないけど!」っていう時点でそれを外に出せれば出す、自分が怒っていることを自分でちゃんと認知してあげることです。

怒っていることを抑圧せず「怒ってるよね、今怒りたい気持ちになったよね」と、ちゃんと自分の怒りの種を認める。それをどう表現するかはその後考えます。

怒りを考えることは、自分の強い価値観を知ることであり、夫はそこから「自分は何かが無駄になるのがすごく嫌だと発見した」と教えてくれました。

怒りたくなるほど自分が大事にしている何かがそこにあるのだから、無理に奥の方に追いやってもいつかまた出てきます。

怒りそのものは悪いものではなく、むしろ大切なもの。その表現の仕方によって、自分が疲れる、周りと対立する、雰囲気が悪くなるなどよくない結果を招いているだけ。

ということで、怒りだな〜これは、と認知することと、何に怒っているのかを徹底的に考えることで、怒らない自分、もとい、怒りの表現をミスらない自分に出会いました。

何に怒っているのか考える時には、対話もすごく有効です。
人は怒らないけど自分は怒るんだと気付けたりしますし、怒らずに済ませている人の考え方を聞くのはすごく面白いです。「そう言われてみれば別にいいか」「いやいやそう言われても私には許せん!」など、自分の価値観がよりくっきりします。

ぜひ、ジャーナリングや身近な人との対話で深掘りしてみてください。身近な人には話しにくいと感じたら、コーチングやカウンセリングを今の気持ちの状態に合わせて活用してみてください。

私もコーチングを提供しているので、ご興味を持ってくださった方はぜひ以下サイトをご覧いただきご連絡ください!


最後まで読んでいただきありがとうございました。

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