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読書ログ#3 【コーチ必読】経営者の内的変容を追体験させてもらえる本

この本は「ビジネスでも感情価値が重要になってきてるよね」っていう話をしていた時に同僚から教えてもらったもの。


400文字くらいで要約する

本の中では、世界に起こっている三つの変化として以下が挙げられ、著者の塩田さんの体験をもとに語られている。

便利さ(機能的価値)の時代から、心(感情価値)の時代へ
画一的な価値観から、多様な価値観を認め合う時代へ
透明性の加速。Doing から Being の時代へ

同著 CHAPTER1 (p39)より引用

便利さが極まるほど「便利になった」ということ自体の価値は薄れていく。そして、次に人が気にし始めるのは「自分の心が満たされているか」であり、仕事や買い物をはじめとする人の活動は、自分の心を満たすための手段という側面が強くなる。

便利さには比較対象があるが、感情は多様なので、それを満たすことに価値をつけようとした時の明確て統一的な尺度はない。(高級車や高級時計が成り立つのはそのため。)

感情価値に注目して、人も企業もどうありながら(Being)何をしているか(Doing)を整えていくと生き生きできる。そのためには、感情を鍵に心の扉を開いていくこと=ハートドリブンになることが大切だ。

というお話かなと、私は解釈した。

好きな文字数で感想を書く

本の中で引用されている内容に、親近感なのか共感なのかよくわからない感情が止まらない。コーチング、『七つの習慣』、『ティール組織』、『U理論』、メンタルモデルの由佐さん、『ヴィパッサナー瞑想』、極めつけの『聖なる予言』。

それらと一緒に語られる塩田さんの内側の変容体験に涙が出てきてしまった。「感情価値大事だよね」の解像度を上げようとして手に取った本だったけど、塩田さんの半生を読ませていただき本当によかった。赤裸々で素敵な人なんだろうなと思った。

特に好きな部分を引用

自分の心の奥にある大切な思いとつながること。あなただけの大切な宝物を思い出すことだ。ビジネスのチームであれば、自分たちが仕事をしている意味を思い出すこと。チームがここに集まっている理由を思い出すことと同じだ。
これは"思考で作るもの"じゃない。"感じることで思い出すもの" だ。思考はよく自分に嘘をつく。自分を無理やり納得させる。でも、感じる世界には真実があるんだ。

同著 CHAPTER1(p71)

この本がおすすめな人、そうでない人

まず、ビジネス、売上、成果、目標達成、のような観点から感情価値を「活用」しようとしている人には全然ハマらない本だと思う。そういう手法は書いていない。

自分の内側に向き合って、外側の世界を変えることのタフさ、実際に世界が変わって見えた時の美しさ、清々しさのようなものを追体験させてもらえる本だと思うので、全コーチにおすすめしたい。あとは、自分の中で何度も同じパターンに苦しめられている気がする人、そのための行動のヒントに溢れている本だと思った。

気になった方はぜひこちらから。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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