見出し画像

2023(令和五)年8月2話「世界で最も幸福な国?」

私小説『地球学徒の日記』

 この作品は、夢小説『スタウロライト 十字石の追憶』の外伝です。登場人物は本篇と同じですが、こちらは現実世界の日本国内(令和時代)を舞台とし、実在の事象を題材にしております。本篇と併せて、お楽しみ頂ければ幸いです。



2023(令和五)年8月2話
「世界で最も幸福な国?」

横浜市 瀬谷区
横浜市 瀬谷区
シエラ
シエラ

「…ね、楽しかったでしょ?」

「ああ、素敵な夏祭だったよ。案内してくれて、ありがとう」

シエラ
「あと何か、屋台で買っときたい物とかある?」

メグミ
メグミ

「私は、インドカレーを食べたい!」

シエラ
「あんた達、相変わらずね…じゃ、店まで案内するわ」

 こうして、今年の瀬谷白姫祭は無事に終わりました。


8月6日(日曜)渋谷KILLIN:G Vol.3

 今日は(今日も)渋谷でライブコンサートのイベントです。以前から応援している梨木つむぎ・TanZ・りべる各氏のほか、今日は新たに緋那ちび様やまゆる様とも挨拶できました!

「今日も、盛り上がってたね。お夕飯は、どうする?」

ネネカ

「渋谷のラーメン屋さんとか、どうでしょう?」


東京 渋谷区 宇田川町
東京 渋谷区 宇田川町

 そういうわけで、近くで見付けた塩ラーメン屋さんに寄りました。「チーズ混ぜ蕎麦」などの魅力的なメニューがあります。


8月9日(水曜)蒲田から大森池上まで

 今日は、地元でお世話になっている相談支援専門員さんと面談しました。仕事の現状と、今後の課題を確認しました。

メグミ
「今後も(あまり無理せずに)お仕事を頑張って精進します!」


 また、夜には菩提寺の崖下にある公民館(大森 池上町)で、夏祭の実行委員会に参加しました。

ヒジリ
ヒジリ

「いよいよ、今月末ですね。数年振りに開催できそうで、本当に良かったです」


8月10日(木曜)横浜コラボカフェ

シエラ
「ねーねー、横浜で新しいコラボカフェが始まったらしいんだけど、あたし一人で行くの面倒だし…付き合ってくれるよね!?」

「わ…分かったよ」


横浜市 西区
横浜市 西区

 このような経緯(大雑把)により、今月も横浜駅東口の百貨店に向かいました。今回は、懐かしいアニメとコラボしたメニューが並んでいました。ついでに、気になったグッズを購入しました。


8月12日(土曜)ヒマラヤ奥地の王国を目指せ!

ヒジリ
「皆様、おはよう御座います!」

メグミ
「おはよう! 今日は、お勉強の日だね」

サギハラ
サギハラ

「あたしも参加します、 宜しくお願いします!」

 今週末の土日は、横浜青葉の学校で集中講義があります。私達は、緑区の十日市場駅で降車し、そこから青葉区の校舎へと歩きました。


横浜市 青葉区
横浜市 青葉区

メグミ
「起立! 礼!」

 今回、私達が受講したのは、南アジアのヒマラヤ山脈、その東部南面に位置するブータン王国について学ぶ授業です。ブータン王国は、チベット系の住民が多く、大乗仏教の宗派であるチベット密教(ラマ教)が信仰されるなど、チベット高原との共通点が多い国ですが、インド・ネパールとの縁も深いです。

 また、ネパール・ブータンから中華江南地方を経て西日本へと至る地域には、温暖な常緑広葉樹林という共通の自然環境があり、そこには「照葉樹林文化」という共通の文化が見られます。簡単に言うと…。

メグミ
「つまり、我が国(特に西日本)の文化の中には、ブータン地方から伝わって来たものがあるかも…という事だね」

 日本とブータン王国には、そうした共通点がある一方で、相違点もあります。最大の違いは、日本が海洋国家(島国)なのに対し、ブータン王国は内陸国家(山国)であり、海を利用できないという事です。

「なるほど」

 また、ブータン王国は「国民総幸福量」という理念を打ち出しているため「世界一、幸せな国」と言われてきました。しかし近年は、急激な都市化の一方で、ストレスを抱えた若者が大麻やアルコールに依存したり、小遣い稼ぎのために売春を働く人も増えているそうです。私達は、こうした外国の事例を参照しながら、日本の未来を考えねばなりません。

ヒジリ
「…そろそろ、お昼休みですね」


8月13日(日曜)十日市場

 この二日間で、ブータン王国の事例を入り口に、現代日本にも通ずる様々な議題を学び、考える事ができました。授業終了後も、私達は十日市場駅前の喫茶店やレストランに寄り、各々が関心を持つテーマについて語り合いました。

横浜市 緑区 十日市場町
横浜市 緑区 十日市場町

ヒジリ
「…御蔭様で、有意義な学びの時間を持てました。やはり人生とは、何歳になっても勉強ですね」

サギハラ
「密教寺院の中で、師弟の間で男色の関係が出来てしまう噂って、ブータンなど外国にもあったんですね。まるでBLの世界…」

 ここでは深入りしませんが、どの国にも色々な事情があるようです。さて、この学校では、授業終了後に各自で事後レポートを執筆し、それを提出する事で、成績が認められるシステムになっています。

「レポート課題は、何を書こうかな?」

メグミ
「やっぱり、日本とブータン王国の比較が良いんじゃないかな? 両国の共通点である『照葉樹林文化』を調べてみようよ」

サギハラ
「照葉樹林は、あたし達の地元にも生えていますから、身近なテーマですよね」

ヒジリ
「これだけ広大なテーマですと、一つの論文だけでは収まらないかも知れませんね」

 その後、私達は「学校にレポート課題として提出する用」と「事業所にブログ記事として納品する用」という、二つの小論を書く事ができました。後者は、下記の公式ブログで御覧になれます。

メグミ
「無事に書き上げる事ができて、良かったね!」

 なお、この学校(通信教育大学)は「履修する科目(単位)の数だけ学費を払えば良い」というシステムで、1科目5000円~2万円程度であり、しかも「何年でも(何十年でも)在籍して学び続けられる」ようになっています。そのため、いわゆる普通の大学(豪華な私立大学など)のような多額の学費を用意できなくても、マイペースに(仕事と両立しながら)修学できるのが魅力です。また、一般的な大学には19~22歳、つまり「高校を卒業してから、会社に就職するまで」の学生が多いのに対し、通信教育大学には30代以上の方々も多く、幅広い世代の学友と交流できます。


8月18日(金曜)高田馬場 教育勉強会

東京 淀橋(新宿区)戸塚町
東京 淀橋(新宿区)戸塚町

 今月も、高田馬場での教育問題相談室に参加させて頂きました。今回のテーマは、全ての教育・社会活動の基礎である家庭(親子)関係です。家庭の中で両親が語る「言葉」には、彼らの人生それ自体が反映されています。その中で、親が子供に対して発しがちな「早くしなさい」「頑張りなさい」「勉強しなさい」という言葉が、時として過干渉になり、子供を非行に走らせてしまう事例を学びました。それらの言葉は、本当に子供の将来を大切に想っているのか、それとも親の願望を子に押し付けているだけなのかが問われています。親子は深い縁で結ばれており、親の言葉、ひいては人生そのものが、我が子に善悪の影響を与える…それは「因縁果報」という世の道理でもあります。

ヒジリ
「どんな子供も、善なる本性と、親とは異なる価値観を持っています。それを信じ、大切に育むのが、親や先生の使命ですね」


 解散後、高田馬場駅への帰路で、西安市(西北地方 陝西省)の麺類を扱っている中華料理店に寄りました。

 西安(の付近)には、古くは西周王国・秦帝国の首都があり、前漢帝国の時代に「長安」と名付けられ、隋帝国・唐帝国などの首都でした。我が国の平城京(奈良市)・平安京(京都市)も、長安城をモデルに築かれた都市です。

ヒジリ
「…このような麺類があるのですね、初めて知りました」

メグミ
「この『石焼麻婆麺』って、美味しそうだね!」

「なるほど、こういう組み合わせがあるのか」

ヒジリ
「新鮮な組み合わせですが、美味しそうですね。では、頂きましょう」

メグミ
「はい、頂きます!」


2023(令和五)年10月23日(月曜)
デジタルDアートAセンターC横浜(アキラ


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?