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【植田正治写真美術館】

鳥取/伯耆町
since:1995〜

https://www.houki-town.jp/ueda/

・デート・家族連れおすすめ度 ★★★☆☆
・写真映え度 ★★★★★
・コストパフォーマンス ★★★☆☆
・おすすめ度 ★★★★★
・清潔度 ★★★★★
・オシャレ度 ★★★★★

初めて行ったのは10年程前だろうか。
写真美術館とは思えない建物に、
まず圧倒された。
映像展示室の壁面には、
巨大レンズが設置されており、
映像展示室そのものが、
カメラの内部構造となっていて、
光学的な基本原理を知ることができる。

空間をふんだんに使った美術館で、
まさに写真を魅せるための、
素晴らしいバランスを保っている。
余白の美しさや静かさ、
更に透明のガラスからは"伯耆大山" が見える。
天気のいい日は施設内から、
水面に映る"逆さ大山"も見る事ができる。
ハットのシルエットが施されたこのガラスは、
設置されている椅子に座ると、
大山がハットを被ったかのように見える。
フォトジェニックでもあり、
静かで大胆な構図でもあり、
いつ見ても変わらぬ風景に安心感を覚える。

UEDA-CHO (植田調)と紹介される、
植田正治が演出した作風は、
印象的でスタイリッシュだ。
砂丘を背景に人物を効果的に配置した写真は、
凄く新しい訳では無いのに、
古さを感じさせない。

"少女四態"を模して建築されたという建物は、
高松伸氏設計によるものだ。
光を全体から取り入れる構造となっており、
室内にいるのに、
屋外にいるような解放感を覚える。
雨の日は水面が波打ち、
それはそれで感慨深いものになるであろう。

デートなど静かに回る分にはお勧めだが、
幼い子供と行くには少し早い気がするので、
★3とした。

建物も周りの自然も、
1つの世界観を構成する要素となっており、
肌で感じる写真美術館といえる。
おすすめだが、
アクセスは抜群に悪いので注意。

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