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世界が祝うDiwali: インドの光の祭りがオーストラリアにもたらす輝き

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大学のブログサイトにおいて今週も記事が公開されました。ご興味がある方は以下のリンクからご一読いただけますと幸いです。

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皆さん、こんにちは!
オーストラリアに留学中のイブキです。


光のお祭り:Diwaliとは

来週11月9日から14日まで、インドにとって最も重要なお祭りであるDiwaliが行われます。

Diwaliとはヒンドゥー教やシーク教、ジャイナ教で祝われるお祭りのことで、別名「光の祭典」とも呼ばれています。

シンガポールやスリランカ、ネパールなどでもDiwaliは存在し、インドのみならず世界中で10億人もの人が宗教の違いを超えてお祝いをするとのこと。

少し早いですが先週、アデレード大学でもDiwali Festivalが行われていたので試験期間中ではありましたが私も一緒にお祝いしてきました!笑

行ってみたら想像以上の人の数に圧倒…
うちの大学ってこんなにインド系の生徒いたっけ?というくらいの規模です。

会場に着くや否や、仲の良いインドからの留学生が、チケットを取りそびれた私のために無料で配られているご飯を取ってきてくれました。

こちらはインド南部やスリランカで食べられているというKothu Parotta。ふわふわのパロッタに野菜と唐辛子、ターメリックが上手く合わさってとても美味しかったです!(結局美味しすぎてその日は3箱もパロッタを頂いてしまったことは内緒…)

インド北東部のアワディー料理であるBadam milkも頂いてしまいました。アーモンドミルクの味に近いかと思います。

当日は、花火を持って記念写真を撮る方々も多く見受けられました。

このように、Diwaliの期間には家族で集まって祈りを捧げたり、ごちそうを食べたり、花火を楽しんだり、善行を施すことが伝統。

祭りに向けて人々は自宅や職場の大掃除を行い、ランゴリやディヤといった華やかな装飾で家の中を照らすことで富の女神ラクシュミーをお迎えするのだそうです。

煤払い(大掃除)やお正月のお飾りを通して歳神様を迎える日本の文化にも近いものがあると思います。

Diwaliに参加して初めて知ったインドの文化

また、このお祭りに参加して良かったことは、食や衣装などを体験することを通してインドにおける多様な文化を少し知ることが出来たということ。

例えばインドの正装と言えば男性ならクルタ、女性ならサリーなどがありすが、実はこうした衣装のデザインやカラーは地域によって千差万別。Diwali Festivalではカラフルな衣装が会場を華やかに彩っていたことが印象的でした。

また一口にインド料理と言っても南北で食べられているものは異なっていることが多く、同じ国の生まれでもお互いの地方料理のことを全く知らないというケースもあるみたいです。

Diwali期間中は買い物をすると縁起が良いとされているので、この時期は家電や自動車などの耐久消費財の需要が高まる傾向にあることも、このお祭りの面白い点の1つ。

自動車を中心に昨年のディワリ商戦は日本企業にとっても好調だったそうで、コロナ明けのペントアップディマンドも相まってインドで販売を行うマルチ・スズキは前年同月比29%増の売り上げを記録したそうです(三井住友DSアセットマネジメント)。

2022年9月におけるインドの「消費者物価上昇率は前年同月比+7.4%」とインフレが加速していたのにも関わらず、です。

ちなみに日本は同じ時期に前年同月比+2.8%と13カ月ぶりに3%を下回る数値を記録(日本経済新聞)しましたが、依然としてコロナ前と比べ消費性向は下回っており、ここにインドとの差を痛感させられます…(内閣府)。

インドからの移民がオーストラリアに与える影響

先ほどぽろっと「大学でこんなにインドからの留学生がいるなんて知らなかった」と話しましたが、何だかんだ割合的に見てみるとインド人の友人が多いことは事実。

2022年のデータによれば、オーストラリアに住む人の中でインドで生まれたと報告をしている人の数は延べ70万人(人口の約3%)。なんとこの数字は中国やニュージーランドからの移民よりも多いです(Australian Bureau of Statistics)。

BBCの記事によれば2016年にオーストラリアに移民してきた人のうち4分の1がインド人だったというデータもあるそう。

対して日本ではどうかというと、2022年段階での在日インド人の数は4万人(人口の約0.03%)とかなり低い値を推移していることが現状です(外務省)。

主な理由として、就職に求められる日本語能力の高さや不透明な昇進制度を持つ日本企業の文化、子育て制度の未整備などが挙げられるそう(日本総研)。

オーストラリアはインドと同じ英語圏ですし、国家間で移民制度も充実していることから、日本に行くよりも比較的移住をすることへの障壁は低いと考えることが出来ると思います。

またオーストラリア経済におけるインド人の存在は欠かせないものとなっていることも事実で、インド人が特に多いメルボルン西部では2020年あたりから外国人投資家による不動産購入が急増しています(JAMS.TV)。

今後もインド系コミュニティがオーストラリアで果たす影響には目が離せません。

暗いニュースが続く近頃ですが、Diwaliが伝える

「闇を打ち破って光を照らす」

という精神に基づいて私もインドの文化から学び、
身の回りの人たちを明るく出来るように、
日々の学業や留学生活により積極性を持たせ、
1つ1つのプロセスを楽しみたいと思います。


本日のブログは以上になります。

ではまた次回の投稿でお会いしましょう!

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