11月9日から11日までに、首都モスクワのコワーキングスペースでブロックチェイン技術に基づいた革新的なエネルギー・ソリューションの開発ための48時間のEnergy Blockchain Hackというハッカソンが行われました。開発の結果として、サンクトペテルブルグのチームは、ブロックチェインベースのグリーン証明書の取引ための世界初のソリューションの試作を提示しました。

ベンチャーエコシステムであるEvercityとRussian Carbon Fundによって主催されたEnergy Blockchain Hackは、ブロックチェーンの技術者とエネルギー分野の世界的企業を集め、ロシアにおいてこのような初めてのイベントになりました。当ハッカソンの戦略パートナーとして、Schneider ElectricとHavel企業グループが参加しました。

ハッカソンには、専門家と技術大学の学生とエネルギー関連スタートアップの開発者を含め、100人以上が参加しました。賞金ファンドは約68万円で、優勝者には市場をリードする企業との協力を続ける機会が与えられました。

当ハッカソンは、世界中の130都市、4000人以上の開発者が一斉に参加しているClimathonという国際イニシアティブの枠組みで行われました。ハッカソンの主な目的は、ロシアおよび世界のエネルギー産業における相変化のための新しい才能と技術の探索でした。参加者は、4つのトラックにおいてソリューションを開発していました。

1. エネルギー管理: エネルギー効率の検証と顧客との相互決済のためのスマート契約　

世界的にエネルギー管理の分野の一流会社であるSchneider Electricが支援した「エネルギー管理」トラックでWinnersというチームは勝ちました。このモスクワのチームは、スマート契約のアーキテクチャを開発し、機器の最適化の契約の締結及び顧客の満足度の分析ためのインターフェースを作りました。これは、効率性のコストを削減し、ヒューマンファクタを排除するのに役立ちます。

2. グリーン電力証書: グリーン電力証書の市場のデジタルインフラの作成

ロシア最大のソーラー産業関連統合会社であるHavel企業グループが支援した「グリーン電力証書」トラックで受賞者となったのはサンクトペテルブルグのKORUMチームです。参加者は、発生した電気が本当に「グリーン」であるかという信頼性の問題について、最良のソリューションを提示した。提案された「電力証書=トークン」という解決策は、管理母体による発電所の監査、カウンタによるプロセス全体の登録、およびプロセスの完了時に後で組織に販売することができるトークンの放出を含みます。

３．電力輸送: スマート契約を使用した電気自動車の使用を促進するためのプラットフォームの作成

低炭素電力生産の世界的リーダーであるEDF（Électricitéde France）はHypeTrainチームを授与しました。チームは、グリーン電力証書を取得することに関心を持つ、社会を配慮する大企業が、電気輸送の所有者に配達などのようなタスクを設定することを可能にするアプリケーションを提示して、勝利しました。タスクを正常に完了したユーザーはトークンと炭素クレジ ットを受け取ります。このアプリケーションの目的は、大企業の関与を得て電気自動車の使用を進展させることです。

４．分散型エネルギー: ブロックチェーン上のスマート契約の開発、および実行と支払いの制御

NP Market CouncilとPAO Rossetiが支援した「分散型エネルギー」トラックでは、ユーザーが企業の内部ネットワークのルールに遵守していない場合（ネットワークセグメントの過負荷および負荷不足を引き起こす）に財務的損失を被るネットワーク企業の共通の問題に対する解決策を提示したStarBlockチームは勝ちました。解決策は、正当なユーザーのためのボーナスと違反者の罰金を導入することによって参加者に内部ネットワークのルールを遵守させることです。チームは、実際の物理的なIoTセンサを作成するだけでなく、順調に機能するアプリケーションとスマート契約を作成することによって、陪審員をうれしく驚かせました。

授賞式では、NP Market Councilの管理委員会副議長を務めるBarkin Oleg氏は、「エネルギーは非常に複雑な分野ですが、最新技術はこれを変えることを信じています。主催者に深く感謝し、ファイナルに到達して最高のプロジェクトを提示してくれた参加者たちに敬意を表します。私たちは、開発したソリューションをロシアで実行し、適用するために努力したいと思います。また、これらのソリューションが世界各地で需要につながる可能性を認識しています。」として、テーマの重要性と提示された解決策の関連性を指摘しました。

ハッカソンの技術パートナーになったのは、Parity、Airalab、DAO IPCI、Onderというブロックチェーン企業です。彼らは、イベント中に参加者のための一連のワークショップを実施し、ケーススタディを解決するための技術を提供しました。また、ハカソーンの決勝に進出した参加者はAiralabチームから最初のRobonomics冬の学校に参加するための証明書を受け取りました。

Evercityの取締役を務めるシャドリン・アレクセイは、「提示されたの高いレベルは、メンターやパートナーを本当に驚かせました。皆様の要求に応じて、私たちはEnergy Blockchain Hackatonを年次のイベントにします！今後は、持続可能なスマートシティのテーマに関わるハッカソンは2019年初頭に開催する予定です。」と述べました。

イベント中に決勝の提示とワークショップが放送されました。

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主催者について

Evercityというベンチャー・エコシステムの目的は、革新的なロシアのプロジェクトの探索、アクセラレーション、融資によて、スマートシティ向けの技術(ブロックチェーン、人工知能、IoT、クリーンテックなど)をアジア太平洋地域の都市へ導入するのを支援することです。
Evercityは、シンガポールと中国などのようなアジアのベンチャーキャピタルと連携し、国連のU4SSC(United for Smart Sustainable Cities)イニシアティブにパートナーとして参加しています。当社は、革新的な技術への投資を誘致し、持続可能なスマートシティの世界的なエコシステムにおける、その後の規模拡大と導入のためのに貢献しています。

協力のご提案については、info@evercity.io　に問い合わせください。

Russian　Carbon Fundは、2011年以来、ロシアにおける持続可能な開発の議題を推進している非営利団体です。同財団は、UN Global Compact Network、 UN Sustainable Development Solutions Network、 World Bank Carbon Pricing Leadership Coalition、Foundations 20、Blockchain Climate Instituteの5つの国際機関の正式メンバーであります。