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女性診療科不妊外来初診(術後3年目)

やって来ました。東大病院女性診療科初診の日。

約3年ぶりの初診なので、初診窓口での受付が必要、、、ということで、10:00の予約のところを9:00前に病院到着。
懐かしい初診窓口、、、での受付に30分近くかかり(疲
9:30くらいに受付終わって、お腹が空いたのでドトールでモーニング食べました 笑

10:00頃に女性診療科の待合へ到着。
ある程度予想はしてたんですが、乳腺外科と比較すると、まー呼ばれない。
30分経ってやっと中待合へご案内、、、(疲疲
中待合に入って思いましたが、全体的に綺麗で明るい
息子を出産した地元の総合病院も、産婦人科だけ妙に綺麗で明るかったことをとてもよく覚えているのですが、この傾向は全国共通なのか。
そんなことを思いつつ更に20分待ち、診察室へ呼ばれました。(疲疲疲
もうこの時点で疲れて溶けそうだったんですけど、、、不妊外来を受診する覚悟が根本的に足りなかったかしら。。。

そうです、今回受診するのは不妊外来。
ホルモン療法を中断しての妊娠トライについて説明を受けるため、というざっくり目的の診察。
診察室へ入ると、若い男性の先生とベテランぽい女性の先生(?)2名でお出迎え。
男性の先生は研修医さんかしら、、、なんて邪推。
開口一番、「お待たせして本当にすみません」と言ってくださって、顔に”溶けそう”って書いてあったかしらと申し訳なくなる。
そして、早速本題へ。

まずは、過去の妊娠・出産情報と、ホルモン療法以前の月経の状況についての確認。
そういえば私、息子は里帰り出産でしたが、セミオープンシステムで東大病院の産婦人科で一度だけ妊婦検診を受けたことがあるのです。
懐かしいな。
あの時は、7年後にこんなことになろうとは思ってもいなかったよ。
続いて、乳がん罹患から治療状況についてと、妊娠出産に対する私の希望を念のため確認。
主治医から紹介状(的な連絡)は届いているけれど、念のため本人の口からも聞きたいと。
ということで、呪文のように乳がんの経過と私の心境説明。
ここまで話して、やっと準備が整った感。

まだ妊娠出産に挑むとも決まっていないし、ましてや不妊治療をするか否かなんて考えることもできていないので、この日行われたのは極めて基本的な話だけ。
説明されたのは大きく2点。
①ホルモン療法中断から妊娠トライまでの具体的な流れと制約
②妊娠トライの手段
備忘録兼ねて、順に記載します。

今回、何より衝撃だったのが①でして。。。
まず、リュープリンをやめて月経が戻ることが必要。
続いて、タモキシフェン中断から9ヶ月は妊娠を避ける必要がある、と。
9ヶ月とは???
乳がん治療のガイドラインや、主治医からの説明では、タモキシフェン中断後の要避妊期間は2ヶ月だったはず。
それがほぼ5倍になってるのは何故??
なんと、昨年タモキシフェンの使用上の注意が改訂され、タモキシフェン中断後の要避妊期間が大幅に延びたのだと。。。

参考情報 ↓
タモキシフェン錠10mg・20mg「日医工」 (nichiiko.co.jp)

タモキシフェン中断後に避妊が必要なのは、タモキシフェンの成分が受精卵に影響を与えて胎児奇形が発生するのを避けるため。
が、近年は、タモキシフェンの影響は受精卵のみならず卵巣にある全ての卵子に及ぶとみなし、妊娠は卵巣にある全ての卵子がタモキシフェンの影響を受けなくなるまで待つべき、というような考え方に改まった模様。。。
(※素人の記憶に頼ったざっくり記述です)
あまりに私が驚いていたからか、「海外の論文とか研究結果とかを踏まえて、つい最近規定が変わったので、乳腺外科の先生はまだこれを把握されていないかもしれないです。」と、女性の先生が補足してくれました。
ほぼ5倍に延びたのは流石にビックリだよ。。。

②では、以下の3つのパターンを簡潔に説明してくれました。
(1)自然妊娠
(2)一般不妊治療(タイミング法、人工授精など)
(3)体外受精
私は1人目が不妊治療なしの自然妊娠だったし生理不順もないタイプだったので、(1)からトライしても可能性がある的な雰囲気。
その一方で、ホルモン療法を中断しての妊娠出産は、とにかく妊娠するまでの期間をどれだけ短くできるかが肝のようです。
(1)で結果が出ないのであれば即(2)へ、何なら(2)からスタートするくらいの勢いをうっすら感じる。
乳がん治療の観点から考えれば、治療中断期間は出来るだけ短く収めたいわけで、当然と言えば当然ですね、、、妊娠から出産までの10ヶ月は基本的に短縮できないからな。。
先生から「妊娠を考えるにあたっては、どのような希望をお持ちですか?」という旨を問われたので、
私としては今時点でも(2)まではトライしてもいいと思っているけれど、そもそも2人目に積極的ではない夫は(1)のトライが精一杯で(2)からは受け入れてくれないと思う。ただ、今日ここで伺った話を伝えて話し合った後に彼の心境に変化が生じるかは、今の時点ではわからない。
と、回答、、、したら、先生たち、ちょっと困った顔をしておられた 爆

この日は何かを決めるための受診ではなかったので、先生から「まずは今日採血して、卵巣機能の検査(卵巣予備機能検査)をさせてほしい。その結果を受けて、乳腺外科とも相談の上、次回の診察で私達から提示できるプランを説明させてください。」との申し出がありました。
これは、いわゆるAMH(抗ミュラー管ホルモン)検査
ついにAMHを調べる日が・・・!とか思った私は、多分まだ現実味が無い。
すんごい数値が低かったらダメージ受けるだろうな、、、ダメージを受け続けて早3年なので、正直これ以上のダメージはお断りしたい、、、
とか思いながらも、検査しないと先に進めないので、淡々と受け入れる。
女性の先生が、不妊外来で使用している資料をたくさん提供してくださいました。
不妊治療前に実施する検査一覧、体外受精・胚移植・顕微授精の説明資料など。
「悩むにも、材料が無いと悩めないからね。」と。

2月中旬に次回の診察予約を取り。
それまでに、AMH検査の結果も踏まえて改めて乳腺外科とも連携を取り、女性診療科内でも検討して、私に対して提示できるプランを出来るだけ準備しておいてくださるそうです。

こうして、不妊外来の初診が終了しました。
診察室での滞在時間は20分ほどだったでしょうか、、、だけど内容が濃くて、1時間くらい話していたような体感が残りました。

その後、フロアを移動してちゃっちゃと採血を受け。
採血も20分くらい待ったけど。。。

さらにさらに、お会計に30分程かかり、12時過ぎにやっと病院脱出。

この日はどうしても出社しなくてはならなかったので、病院を出た足で会社へ向かいましたが、3時間も病院にいたことによる疲労は大きく、午後は仕事していてもなかなか頭が回らなかった。
滞在時間の大部分が待ち時間なのに、どうしてあんなに疲れるんでしょうね、病院て。

不妊外来の初診を経て考えたことも書きたいけれど、だいぶ長くなってしまったので、このエントリーは受診の記録までとしたいと思います。
考えたことは、また次の機会にまとめます。


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