大親友からの拒絶
大親友と思っていたNのことである。
Nは私の身近な人の中で特に自己肯定感が低い子だった。
どちらかと言えばネガティブ思考だったし、他人と自分を比べてしまう子だった。
彼氏がいなくても1人で楽しく趣味に生きる私を羨ましいとよく言っていた。
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LINEは少なくともブロックされてはいなかった。
スタンプをプレゼントする画面でそれは確認済みである。
だから、わたしからのLINEが来た時に長押しで文面を読んでトークを非表示にしている可能性が高いと思う。なんなら読んでいないと思う。
わたしは通知マークがあると気になる人間だからLINEが来たら開かずにはいられないたちだ。
長押しで文面だけ読んで後で返したりもするけれど、それでも基本的にどんなLINEで誰からであっても、よほどのことがない限りはスルーすることはない。
ちなみに、基本的にケータイが常に触れる環境ということもあって返信もめちゃくちゃ早い。社会人とは思えないほど、仕事してる?と思われるほどに早いのである。
典型的なスマホ依存性でもある。
Nの気持ちはわからない。
ただ、私からの連絡が鬱陶しいと思っているのかしつこいと思っているのかどうでもいいのかは分からないけれど、とにかく、この人には返信しなくていいや、放っておこう、そう思われていることは間違いなくて、少なくとも今のNの生活にわたしの存在はストレスの原因でしかなくなっているのは確実だろう。
何か変なことを送ってしまっただろうか?と、少しだけLINEを読み返してみたけれど、特に長年変わりないように思う。
9月に引っ越すことを聞いた時に多少のやり取りはしたし、次は向こうで会おうと言ってくれていた。
既にその時点で引っ越すまで会う気がないなとは思っていたけど、その時は特に気になりもしなかった。休みなく働いてると言っていたし。
さらに遡り春頃のLINE見返しててふと思った。今のように未読ではないものの、実際に返事をスルーされることなんてよくあったのだ。
Nが急に変わってしまった、と思っていたけれど、わたしがただ気づいていないだけで、ずっとそのフシがあったのかもしれない。
気づかずにずっと無駄に内容のないLINEを送ったりして、本当はそれが嫌になっていたのかもしれない。
直接は言ってこなかったけど、返信しない時点で気づいてよ、と思っていたのかもしれない。
その上、最近ではわたしが病んでいたから、LINEの返事が来ないことがいつもより気になって気になって仕方がないんだと思う。
色々重なって今の状況を作り出してしまったのかもしれない。
わたしは少し気になるとずっと気になってしまう。
早く問題を解決したい、白黒ハッキリさせたいと思ってしまう。
だから返事が来なくても無駄にLINEも送ってしまうし、LINEがダメならと別のツールからの連絡も試みてしまう。
相手を追い詰めてしまうし逆効果にも程がある。
ヤンデレ気質丸出しで本当に重い。
拒否してる側からしたら本当に怖いと思う。
わたしに関わるありとあらゆるSNSをシャットダウンしなくてはと思ってしまうのは無理もないと思う。
全て行動に移して一旦冷静になると、なんてことをしてしまったんだといつも頭を抱えたくなる。
抱えている。
でもそれでどうしようもないなら、連絡が返ってこないなら本当にもうダメなんだな、と諦めもつくもので、やってしまったという後悔もあるけどスッキリもする。
でもはやり後悔の方がやや大きめだ。
インスタのその後だが、旦那のスマホからNのインスタを覗くことにした。
名前で検索すれば出てくるのは分かっていた。
これでNのアカウントが出てきたら、わたしはブロックされたということになる。
怖くて試したくなかったけれども、確かめずにはいられなかった。
夜、布団に入って旦那のスマホを借りた。
Nのアカウントがそこにはあった。
なんなら鍵もついていない。
投稿された記事は20弱と少ない。
もっと投稿数あった気がするけれどたくさん消したんだろうと思う。
元々何を投稿していたかは知らないけど、少ない投稿の中に知っている人物は一人も映っていなかった。
最後の投稿は住んでいた家のベランダからの景色だった。引っ越す前に撮って、引っ越したあとに投稿されていた。
ほんとは色々あって引っ越してないんじゃないか?とも思っていたけれど、この様子じゃ引っ越したということは本当なんだろうなと思う。
Nのフォロー欄には共通の友人がいた。薄々は気づいていたけれどブロックされたのはたぶん私だけなんだろう。
そう思うとやっぱり悲しかった。
たくさん泣いた。
目を冷やしながらなんとか眠りについた。
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案の定、目は思いっきり腫れていた。
ブッサイクだなと思った。
なんとかいつものような二重を作って仕事に向かった。
泣いたから少しはスッキリしたのかもしれない。
近々会おうと思ってる同期のSには言えないなぁと思う。
私にとってのNと、SにとってのNは違う。
SとNは同じ専門学校の出身だ。
一緒に働いた期間もSの方が長い。
Nが辞めた後のやり取りの頻度、会っていた回数はきっと私の方が多い。
でも友情はそれだけじゃない。
程よい距離、適切な距離というのが誰との交友関係にもあると思う。
今回私はそれを踏み越えてしまったんだと思う。
だからこそ、今も交友関係が続いているであろうSにはNのことは言えない。
Sを困らせるのは本意ではないし、もしSが今後結婚するとなって結婚式に招待しようと思ってくれたとして、無駄に悩んでしまうかもしれないと、そこまで考えている。考えすぎかもしれないけれど。
とにかく、近い存在の共通の知り合いには言わないでおこうと思った。
Nとのことはここで終わりではない。
わたしは最後のアクションを起こした。
次に綴るnoteで終わりになる。
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