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強さとは儚さとは

タイトルをみて、Coccoさんの曲「強く儚い者たち」が浮かんだ人はおそらく同世代です。

先日、お世話になった方の死の淵に出会ってきた記事。↓

これ以来、「弱さ」とは何だろう、強さとはどういうことなんだろう。そして、どちらの方が正解なのだろう。とやたら考えることになった。
そんな時に昔聴いた曲「強く儚い者たち」を思い出して、何度も繰り返し聴いていた。

人は弱いものよ とても弱いものよ

人は強いものよ とても強いものよ

人は強いものよ そして儚いもの

強く儚い者たち/Cocco

「儚い」ひと(にんべん)に夢と書いて「はかない」。
この語源を調べてみた。
「はか」=一定量→つまり目当てやよりどころを指す
この「はか」がない状態なので、確かなことがない状態をさす。
安定せず、拠り所のない状態 という意味らしい。

Coccoさんはどんなことを考えて、この歌詞を考えたのかが気になり、調べていくことにした。すると、「強く儚い者たち」MV 25周年ver.の存在をしる。

Coccoさんは、デビュー後、独特の曲調で人気が出た。歌番組に出る時も裸足で歌っていたのを覚えている。あるときからふと見かけなくなったと思っていた。色々調べてみた。
元々は歌手ではなくバレエダンサーになりたかったそうだ。その上で、歌手オーディションを受けて関係者の目に留まる。デビューしてヒット曲が多数生まれていく。それでもヒット曲を歌うことばかりを求められ、それが嫌になり歌うことから離れていったという記事もあった。

バレエダンサーになるという夢を叶える方向とは違う方向に進んで、自分の意図しないことが多々あったと勝手に推察する。でも、25年経ち、一時は嫌いになった自分の楽曲で、当時は叶わなかった自分の叶えたかった夢であるバレエを踊っている。

なんという流れなんだろう。まさに、そこに弱さと強さが入り混じっているように感じた。そして感慨深いのになぜか儚さを感じる。この絶妙な心地よさがこの楽曲の良さなのだろう。

人が子供から大人になるまでに、思い通りにいかないことは起こる。子どもの時の夢を叶える人もいれば、ものすごく遠回りをする人もいる。

弱さも儚いものだし、強さもまた儚いもの。だからこそこのどちらも持ち合わせるのが人間でよいのだと思う。
現時点では、これが私の出した答えです。


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