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買ったけど使わなくなったプラグインたち(UAD)

 shield_master5さんが面白い記事を書いてました。
 Manic Compressorは確かに使わないなぁ。なんか使い道がパッと出てこないというか。

 私もそういえばあるなぁ、と思ったので書いてみます。
 通常のプラグインだと多すぎるのでUADから。

1 FATSO™ Jr./Sr. Tape Sim. & Compressor

FATSO™ Jr./Sr. Tape Sim. & Compressor

 テープシミュレータ&コンプレッサーです。
 買ったのはUADを手に入れたばかりで「Distressorにテープシミュ付いてるなんてお得!」と思って買ったんですが、ハッキリ言いましょう。

 機能がいくつもあるプラグインは使いづらい!

 「ここコンプかけたいなー」と思って作業して、後から「高域パツっとさせたいなぁ」と思った時に前に挿したコンプを削ってまでインサートしないんですよね。

 コンプレッサーとしては、ちょっと曇るけど太めの音で、使いどころはありそうですが、じゃあ何に使うか?と聞かれたらうーん…と考えちゃう感じ。

 ちなみに同じ会社のDistressorは非常に優秀。
 挿した時点で低域がドシッとしているので、キックが軽い時とか、スネアにバシっとした重みが欲しい時によく使います。

2 Fairchild Tube Limiter Collection

Fairchild Tube Limiter Collection

 Fairchild 660のコンプ/リミッター。昨年のブラックフライデー終わり間際にクーポンがもったいなくて買いました。

 かなり掛かり方が自然で、少しアナログな音……というと良い感じなんですが、これも使い道があるだろうか…?と思っちゃって使っていません。

 まったりした効きのアナログめのコンプならLA-2があるし、少しハキハキさせたいならTLA-100があるし、粘りのある効きならPulsar Muがあるし…と思うとあまり候補に挙がらないんですよね。

 確かに失敗はしないんですけど、よく言われる「失敗をしないようなコンプをかける」ってなんじゃそらって感じです。
 コンプって目的があって初めてかけるものなので、プロでもないなら失敗をした方がいいのでは…?

3 Neve 1081 / 1081SE Classic Console EQ

Neve 1081 / 1081SE Classic Console EQ

 NeveのEQです。
 どこかのブログで「インサートするだけで音がかっこよくなる!」と紹介されていて、酒の勢いで買ったんですが、見事に使いどころがありません。

 いや、一応フォローしておくとドラムの音作りには使えると思います。それくらいでしょうか。

 また、音は確かに倍音っぽくなります。
 かっこいいのは間違いありません。
 ただ、「よーし倍音感欲しいから1081使うぞ!」とはならないです。素直にサチュレータとか使います。
 あとPultecが音の濃さがダンチなので相対的に「薄味だなぁ」ってなってしまいますね。
 クリア系(?)ならSSLでいいし…。

 ちなみに、買うならNeve 31102 / 31102SE Classic Console EQsの方がずっと使い勝手がいいです。俺は買えてないけど。
 コンソールに付いていた3バンドEQに249ドルという点が飲みこめれば、爆速で音が決まります。

Neve 31102 / 31102SE Classic Console EQs

4 Studer® A800 Tape Recorder

Studer® A800 Tape Recorder

 OxideとATR-102を先に持っていて、Magnetic Tape Bundleで買うと安かったので買いました。

 これに関しては私が悪いのですが、私の想像するテープサチュレータの音はOxideが最も近かったです。良い意味で安っぽいというか…。
 また、ATR-102も非常に優秀で「マスタリングに移行したいけど音が細いし、まとまらないなぁ」と思って使うとちょっとだけまとまります。

 A800は確かにちょっと高級テープというか、なんか良い感じではあるんですが、どっちつかず……という印象があります。
 男性ボーカルに使うと良い帯域が凹むのもちょっと気になっています。

5 おわりに

 UADということもあり、どれも「使えない」ということはありません。
 DIY主婦にボール盤が要らないのと同じで、オーバースペックないし必要がないことがほとんどなんですよね。

 一方で、じゃあ何をよく使うのかと言うと、

  • 1176(コンプ)

  • LA-2(コンプ)

  • Pultec(EQ)

  • G Bus Compressor(バスコンプ)

  • Ocean Way Studios(ルームシミュレータ)

 というド定番なんですよね。
 これらはWavesで使い方を覚えて、UADに変えてもすぐ使い方がわかるので手癖で使ってしまいます。

 他にもラジオなどでざっくりと音量を整えたい時はDBX160が役に立ったりしますし、ちょっと"いなたい"感じのビートを作るときはManley バリミューを強めにマスターにかけるとローションの海を掻くようなモッタリした音が役に立ったりしています。

 すべては使い方なんでしょうが、私には刺さらなかっただけです。
 もし「いやいや○○はこう使うと化けるよ!」というのがあったら教えてください。

 このお題は自分が何を重要視しているかを言語化しているので面白いですね。ネイティブプラグイン版も書きたいなぁ。

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