都心水辺散策⑦:渋谷川・古川、芝浦地域。渋谷駅に河川?
はじめにーーーーーーーーーーー
渋谷川・古川は、元々、新宿御苑に水源をもち、渋谷区・港区内(港区内では古川と呼ぶ)を通って東京湾に流れ込む全長約10kmの川だったそうです.戦後、東京都都市計画下水道の告示などを経て、渋谷川は宮益橋より上流の区域を暗渠化して、下水道幹線として使用することが決まったそうです.そのため、現在では、渋谷駅前から突然、渋谷川が現れます.
今回は、都心の水辺空間を探して、渋谷駅(C2出口)から、渋谷川・古川を通り、河口に向かいました.そして、そのまま南下して、日の出桟橋や芝浦埠頭沿いを通り、最終的にJR田町駅に向かいました.
↓ 参考サイト
渋谷川って、どんな川だったの? (city.shibuya.tokyo.jp)
東京港の運河利用のルール・マナー|観光レジャー|東京都港湾局公式ホームページ (tokyo.lg.jp)
お気に入りの写真ーーーーー
んー、あまりありません!
散策開始ーーーーーーーーー
渋谷駅C2出口を出てすぐのここから、散策開始.
駅前からいきなり渋谷川が現れます.渋谷川はこのようなコンクリートで覆われた川が河口まで続きます.川そのものは残念ですが、ここの右岸側は渋谷リバーストリートと言われ、川沿いを歩くことができ、水辺の空気を感じることができます.
清流の復活ー渋谷川・古川ー
渋谷川は昭和の初め頃までは灌漑の水源として、古川は小舟の舟運に利用されていましたが、都市化の進展や陸上交通の発展とともにその利用状況が大きく変化し、水質の悪化や水量の減少が見られましたそうです.平成7年より東京都では清流復活事業を開始し、現在、渋谷川・古川に流れている清流は、新宿区上落合にある落合水再生センターで高度処理された再生水とのことです.
そうこうするうちに、恵比寿駅を過ぎました.恵比寿東公園のすぐ近くに、渋谷川の水位と流量の観測所がありました.(下流から上流を望む)
反対に下流を望むと、このようになっており、水辺沿いの細道がなくなり、河川の直近には住宅などの民用地がへばりついています.そのため、この辺りから、水辺に近づくことが難しくなります.
港区に入ると、名前も渋谷川から古川に変わります.理由は分かりません.そんな古川の上には首都高が建設されています.日本橋川のときもそうでしたが,川にアクセスしずらくなるので,あまり好きではありません.
ところどころ、川を渡る橋にて、川の写真を撮っていきます.古川調節池が見えてきました.洪水時に水位が上がると、右下の堰を越えて地下に貯められます.堰の高さを変えることで(茶色の部分)地下に流れ込む水量を調節できるのかな?
反対側の道路からは川を見ることができません.こっちから見ていたら,建物挟んで隣に川があるなんて想像できないですね.
さて、また川に近い道路を走って進むと、白金公園に到着しました.ここでは、水辺に近づくことができるような親水テラスが設けられています.しかし、首都高で覆われ、暗い空間となっていました.悲しいですね.
さて、なかなか水辺に近づくことが難しい中、走っていると、いつの間にか、芝公園の近くに来てました.芝公園と東京タワーです.
ここを過ぎてもなかなか水辺に近づくことができず、そのまま河口に着きました.これでは物足りないので、そのまま南下し、日の出桟橋や芝浦埠頭のある埋立地?を走りました.この周辺には、運河が張り巡っており、高層ビルの間に水辺を感じることができます.
まずは、古川水門です.
反対側を見るとこんな感じ.運河沿いには高層ビルが並んでますが、その脇に遊歩道やテラスが整備されており、運河を眺めながらご飯なども食べることができます.
さて、日の出水門です.
次は、高浜水門です.
東京湾沿いの水門も沢山見てきたので,水門写真集の記事を今度作ります.
水門の横には、芝浦排水機場があり、地上に貯まった雨水などを海に吐き出します.
さらに、隣には、みなとリサイクル清掃事務所がありました.ここは港区指定の津波避難ビルとなっています.しかし、周囲には、民間の高層ビルが多数存在するため、いざという時に、ここに逃げる人は少ないかもしれません.
最後は、これで閉めます.古川沿いを散策することはできないので、港区は運河沿いの遊歩道などで水辺にアクセスできるようにしているのですね.
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