アニメ・リアクションを紹介したい

いきなりだけど、YouTube等の動画サイトにアニメ・リアクションというジャンルがある。
外国人がアニメを見ている所を見る動画だ。日本人の投稿は殆ど見かけない。

ただそれだけの動画。
中にはアニメ本編が見えてて著作権的にどうだろうってのもあるが、多くはそれなりに対策しているようだ。
日本では「やってみた動画」の分野になるんだろうか?「踊ってみた」とか「歌ってみた」の仲間で「アニメ見てみた」だ。

不思議な共感

最初このジャンルを見た時、「何がおもろいんや」と思ったのだけど、自分の好きなアニメを見ている所を見るとこれが意外と面白い。
「さあ、ここで驚くぞ!」「ここは泣けるぞ…」ってところでキチンとその反応が返ってくる。
見終わった後には、動画に登場している彼・彼女とはすっかり友達になった気分になれる。
不思議な気分だ。

映像作品を視聴する場所

このアニメ・リアクション動画を見ながらふと思ったのは、最近だれかと一緒にアニメ(ドラマでもいいけど)を見たかな?と言うこと。
子供の頃は兄弟や両親と水曜日の食卓を囲み、一緒にドラゴンボールを見て悟空が強いやら、技ならクリリンが凄いやら、ピッコロが一番やら言い合ったもんだけど、大人になってからアニメ、ドラマは一人で観るのが当たり前になっている。
視聴環境や生活環境が昔と違ってきて、多くの人と見るのが当たり前じゃなくなっているんだ。
それで何の不満も無かったのだけど、アニメ・リアクションで誰かと一緒に作品を見てみると何倍も面白い。

外国人の反応

しかも動画を投稿している多くは外国人で、リアクションが素直で大きい。
つい一緒に見ていてこちらも笑顔になってしまう。
英語はさっぱり分からない僕でも、ずっと見ているとよく使われる英語は憶えてしまって、一緒に声に出してしまう。piss off とか in your face とか no wayとか。こういう時悪い言葉から憶えていくのは万国共通だと思う。

多くの動画では見終わった後に、その回の感想や考察を彼らなりに興奮まじりに語りだす。それがまた妙に嬉しくなる。自分の好きな作品に熱い思いを語ってくれる姿に共感する。

動画の中のお友達

アニメ・リアクションに出会ってエンターテイメント作品は誰かと一緒に楽しんだほうが何倍も面白いって事を思い出させてもらった。

日本の動画投稿は顔出しが少ない傾向だし、大げさな反応も嘘くさく感じるかもしれないから日本人には向いてないジャンルかもしれない。
でも、ゲーム実況みたいな顔出しがない動画は人気だし、ただ職場から家に帰るまでの車載動画なんかも意外と多い。

普段、個人主義で不介入を好む多くの人たちも、やっぱり皆で楽しみたいんじゃないかと思う。でも、人と関わるのは面倒な部分が多いのも分かっているから動画で済ませちゃう。
それが良いのか悪いのか、僕には答えが出せない。
昔は誰もが知っている芸能人が、みんなの共通のお友達だった。
時が経ち、個人の趣味に合わせた多様なお友達がネットに出現してきた。

豊かな人生に欠かすことができない「お友達」。次はどんな形のお友達が出てくるのか。楽しみにしたい。
言うことで今回はここまで。

おまけ

アニメ好きな外国人は、アニメを見ながら日本語で驚く人がたまにいる。
「nani !?」「uso!!」「yatta !?」「simatta !!」などw
ずっと英語で喋ってる外国人が急に日本語を口走ると面白い。
きっと中二病の日本人が「ビッチ」とか「ファックユー」とか言ってるのも、同じ様に見えてるんかねw

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