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何故、9浪はまいさんは大学院単願だったのか?

9浪はまいさんの大学院受験の話題がいまだに界隈をくすぶっております。今回はいつものただ嫌いなだけのアンチというよりも、三度の飯より研究が大好きな研究肌()の方などから意見が挙がっている模様です。
その中で目立つ意見として「どうして単願なのか。他にも同様のことが研究できる大学があるのではないか」というものです。

後述の通り、条件が他の一般の方と異なって整っているだけで、私は今回の単願作戦が十分に理解ができます。そのことを自分の脳内の見解だけをブログ風にこのnoteで執筆しようかと思ったのですが、そんなことをすると研究肌()の方に「的外れな印象論を拡散すべきではありません」と説諭されてしまうので、まずは一次資料(院卒にしかわからない言葉使っちゃったゴメン。でも高尚な教育社会学やってる人なら当然わかるよね)にあたることにしました。
こちらについては、本人の残した動画のコメントがあります。的外れな印象論を拡散すべきではないとおっしゃる割に、まずは本人のコメントの引用や考察はしないんですかね? 私は東大卒の研究肌()だから受験マニアの9浪とエンタメ英語YouTuberの低俗な動画など観ないって!? それは大変失礼いたしました。
そういえば動画で思い出しましたが、もりてつ氏も慶應→東大院でしたね。

ここの11:07あたりから「複数の大学院は受験しないのか?」という質問があり、「来年は複数受けようと思っています」と明確な回答があります。さらには、「1年やってこんな感じなんだっていうのを自分なりに知ることができたので、来年はまた下準備、研究室選びを考慮して東大に限らず選べたらいいなと思っています」、まずは自分の力試し、未知の大学院入試の感触を確かめるという点で1大学のみを受験したのは十分理にかなっている行動のように考察しています。
研究肌()の方と異なるのは、これら一般の方はほとんどがストレートマスター、いわゆる学部卒から直接大学院に進まれるケースです。学部よりも大学院の浪人はレアで、どこかに決めてやろう、また院試の倍率を考えたら学部では中堅上位層の名だたる大学でも、大学院では1倍台や定員割れのところもあり、きちんと対策すればどこかには決まるというのが現実です。
しかし、社会人であるはまいさんにその制約はありません。いつ合格しても全く問題がないのだから前提条件が異なります。また、インフルエンサーとして活動するのであれば東京が圧倒的に有利ですので、反対にそちらの制約があるかもしれませんね。この点は、「任期のない雇用」である私にも同じであり、何がなんでも今年決めなくちゃというものがありません。もちろん、それはメリットでもあり、デメリットでもあるのですが。

また、これは私のところにも何件かご意見が届いたのですが、あくまで私見は述べずに動画の引用にとどめます。

動画の3:25から「何故東大なのか?」の質問に対して「教育社会学を教えておられる大学を調べたら東大が最も多い。教授職だけで数人いる、他大学は教育社会学をやられている先生が1人だけというケースもあり、ましてや教育格差の領域になるともっとも少なくなる」と述べています。
私のところにも貴重なご意見をくださった方がおり(この点は素直に感謝しています。大変勉強になりました)、〇〇大学ではー、〇〇学会ではー、〇〇マップではーとおっしゃりたい方は是非上記の動画のコメントにつけてあげると、参考になるかもしれません。教育社会学という分野自体がまた広いですので、リサーチマップに教育社会学と載っていたから、誰でも教育格差の問題を専門で取り扱っているわけではないと思います。その中の領域をきちんと見極めることが大切であり、教育社会学の教員がいるから進学ができると短絡的に決めつけられないのが難しいところですね。


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