私大の半数定員割れ、赤字は3割 時代映せぬ学部整理を

というタイトルで日経が記事を出しています。

日経、正式名称は日本経済新聞ですから、やはり経済、民間、財界の声を反映したメディアなんだなとたかがタイトルだけですが感じました。そして、一見するともっともらしいタイトルですが、果たして大学がそれでいいのでしょうか。
時代を映すとなると、データサイエンスはまだいいとして、医歯薬ではない医療系、福祉や資格予備校のような学部ですかね。
要するに、専修学校が得意としていたようなジャンルを大学にどんどん設置しなさい、逆に旧来的学問の学部はどんどん学部整理をしなさいというのが記事の主旨となります。

以前書きましたが、近年、大学の学部を設置したい大学が提出する書類には、「学生の確保の見通し等を記載した書類」というものが追加になりました。つまり、定員を満たせそうもない学部は設置できない建前は今現在も存在しています。そして、大手の大学以外で定員が満たせそうな形だけの統計資料だけでも出せるのが非医学部の医療系ぐらいしかないのです。

むしろ、伝統的学問を保護して、実社会と結びつくようなものは専修学校への移管、産業界の開発によってなされる方がよいのではないでしょうか。2100年、日本最後の哲学科は廃止となりました、なんてことがないように。

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