見出し画像

ジャーナルかDay Oneか

昨日のObsidian Advent Calenderへの出稿も無事終わり。

勝手にノリノリでやり過ぎただけという噂はあるものの、なかなかの大作(17000字)を仕上げてしまったので、流石に少しヘトヘト感が出てきました。

なので、今日はサラサラっとした更新にしましょう。

ちょうどObsidianについて語ったのもありますので、ついでと言ってはなんですがまたデジタルツールについて。


江草はアナログでも日記をつけているのですが、最近注目しているのがデジタルの日記系アプリです。

少し前から「Day One」というアプリを試しに運用しています。

これで、食べたものとか、行ったところとか、イベントとか、子どもの写真とかを記録して、一言つけたりしています。日記と言っても、まあライフログに近い使い方かもしれません。

iPhoneで撮った写真をスムーズに貼り付けられるし、位置情報も利用してくれたり、プライベートの記録に便利です。

なお、こういうのはObsidianは残念ながら苦手なので(やっぱりObsidianは基本的にはテキストベースのアプリと思ってます)、割り切ってDay Oneみたいな専用アプリを使う方が楽ですし閲覧性もいいと感じてます。

なので、さほどヘビーユースというわけではないのですが、ちょこちょことはDay Oneアプリを使ってたんですね。


そんな中、最近登場したのが、Apple純正アプリである「ジャーナル」です。

同じようなプライベート日記コンセプトのアプリをApple様が直々に用意したわけです。

となると、俄然興味は湧くじゃないですか。Day Oneとどっちにしようかなと。もうそこそこDay Oneに書き溜めちゃってるし、乗り換えるべきかどうかは慎重に見極めたいなと。


早速ちょっと触ってみるとジャーナルの方は本当にシンプルな作りで、本当に投稿と閲覧だけという感じ。Day Oneはマップ表示とかカレンダー表示とか結構テクいことができるのと対照的です。でも、これはまだ出たてだからなだけかもしれません。


ジャーナルで印象的なのは書くための提案機能です。行った場所を検知して「今日行ったここについて日記を書いてみましょう」とか、写真を検知して「この写真について書いてみましょう」とか、あるいは昔の写真を引っ張り出してきて「この思い出を書いてみましょうか」としてきたりします。

さらには「自分の長所はなんですか」とか「好きな詩を朗読してみましょう、この詩のどういうところが好きですか」とかテーマも提示してくれたりします。

なかなか面白い趣向で、確かにこれなら日記初心者の人でも書くネタが尽きないでしょう。


この提案機能がDay Oneとの大きな違いだなあと思っていたら、下記記事でも書いてある通り、なんとこれまでその機能はなかったDay Oneにも早々と導入されちゃいました。わお。

なので、Day Oneでも提案機能がすでに使えるようになっています。

ただ、Day Oneの場合は「自分の長所はなんですか」みたいなテーマ系の提案はないみたいで、写真や行った場所系の提案に限られてる点では、一応違いがあります。ふむー。


あとは、エクスポート機能の有無も違いますね。Day Oneはこれまで書いた日記を丸ごとエクスポートすることができますが、ジャーナルは良くも悪くもシンプルすぎてそんなエクスポート機能などという大層なものはありません。

日記ってやっぱり長く残したいというニーズが高いジャンルですから、このエクスポート機能の不在はちょっと不安が残るところです。

ただ、これも登場したてだからなだけで、今後エクスポート機能が実装される可能性はありえます。


iPadやMacへの対応もジャーナルはありません。Day Oneでは(課金前提ですが)iPadやMacも含めた複数端末同期も可能になってます。でもこれも、将来はジャーナルも対応する可能性はありますよね。


とまあ、ジャーナルはほんと現状ではドがつくほどのシンプルなので、「今後」「今後」と「今後こうなるかも」みたいな話になりがちで、現時点では総合力はDay Oneに軍配があがると思います。まあ、シンプルな方がかえって日記は書きやすいという可能性はありますけれど。

とはいえ、「今後」の話というのもあながち侮れなくて、ジャーナルはApple純正アプリなので、将来化ける可能性はあるんですよね。純正「メモ」とかもそうですけど、純正アプリはやっぱりiPhoneやiPadなどとの親和性が高くって、他社製アプリでは使えない特別な機能が出てくる可能性はあります。

そこに期待するなら、ジャーナルに身を捧げておくというのもありなのかもしれません。


なので、まとめると

ジャーナルの利点は

  • Apple純正であること(将来唯一無二の便利機能がつく可能性はある)

  • シンプルであること

  • テーマ系の提案があること

で、

Day Oneの利点は

  • 日記として多機能であること(提案機能もいち早く導入)

  • エクスポート機能も確保されてること

  • 複数端末対応(要課金)

という感じでしょうか。


日記ってどうしても経時的蓄積が価値を発揮するものなので、長く続けてれば続けてるほど移住もしにくくなります。そうすると、どちらで始めてしまうかというのは密かに運命の分かれ道にはなりうるんですよね。

とはいえ、江草の場合、すでにDay Oneで軽めではありますが使い始めちゃってるのもありますし、現時点でいきなりジャーナルに飛び込む必要はないのかなあという感触です。

この場合、ジャーナルを、ライフログ的な目的ではなくって、「自分の長所」みたいなテーマ系の提案ばかりをあえて狙った、内省的なジャーナリング用途専用のアプリにしても面白いかもしれません。


以上、そんな感じで、日記系のデジタルツールの選択を考えたりしている今日この頃でした。

江草の発信を応援してくださる方、よろしければサポートをお願いします。なんなら江草以外の人に対してでもいいです。今後の社会は直接的な見返り抜きに個々の活動を支援するパトロン型投資が重要になる時代になると思っています。皆で活動をサポートし合う文化を築いていきましょう。