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家はどこでも好きなところに建てられる?(その1)

 日の出が見える海辺の断崖絶壁、自然豊かな山の中、そんなところに土地を買って、自分の理想の家を建ててみたい、なんて考えている人がいるかもしれません。

 でも、どんな場所でも土地さえあれば自由に家を建てられるワケではないんです。

 建物を建ててはいけない土地があるんです。

 そして、そういう土地でも普通に売られています

 たとえば、産業廃棄物などのゴミ置き場を探している人なら、建物が建てられない土地でも構いませんよね。

 でも、自分が住む家を建てるための土地を探している人は、間違ってそんな土地を買ってしまったらたいへんです。

 買った後で家が建てられないことがわかったら、、、

 そもそも、日本にはルール*1があって、家を建てていい地域*2と、原則、家を建ててはいけない地域*3が決められているんです。

 これはなぜかと言うと、人が住む場所とそうでない場所とを予め決めておくことによって、日本の限られた土地を効率よく有効利用しようとするためなんですね。

 みんなが日本中どこでも自由に勝手に家を建てられたら、電気とか水道をつないだりとかの設備をつくるのもたいへんなお金がかかってしまいます。

 だから、住むための土地を買う場合には、そもそもが家を建ててよい地域なのかどうかをしっかりと確認しなければいけません。

 だって、家が建てられない土地は、住むための家を建てる土地を探している人にとっては価値ゼロですから。

*1 都市計画
*2 市街化区域
*3 市街化調整区域

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