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ほーんとにホーンスピーカーの音は☆☆☆☆☆



時が過ぎ、ここで大きく変えようと情報をあさり、”もしかしたらドライバー2インチ?”という策が浮かんできました。 併せてカットオフの低いホーンで、指向性が狭いもの! 朝顔ホーンかな?などと。
が、6畳間ではサイズも設置方法も無理。

そして見つけてしまいました。JBL2386ホーン。
公称カバレージ角が水平40度、垂直20度。 例の壁からの反射音を避けられて音像が広がらないと確信しました。

2386

おそらく、野球場等のPA用にアレイで使われるものなのかと思います。
壁の反射音を抑え、カットオフも下げられて。
入手は勿論ヤフオクですが、生産時期や状態が不揃いなのでドライバーの2445Hと共に3組6個を入手して状態をそろえました。
ホーンは圧迫感を減らすために白系塗料で塗装し、ドライバーはチャンバー内のスポンジを交換しました。

ミルキーホワイトに塗装した2386

この頃には強い味方のminiDSPのUMIK-1が大活躍です。
レベルやフラットネス、インピーダンスなど測定できます。

UMIK-1

ホーン+ドライバーは奥行きがかなりありますが、エンクロージャもそこそこ奥行きがあり、位相合わせでホーンが少し前に出るのは予想していたので問題はありませんでした。
ここまで来たら勢いに..とはいかず。

重要なクロスオーバーをどのくらいにするかが決まっていませんでした。 クロスオーバー周波数が下がりネットワークのコイルもコンデンサーも相当大きくなって価格も上がるのでトライアンドエラーはしたくないと。
考えても仕方ないので、チャンネルディバイダーと4チャンネルのパワーアンプを用意しました。 結果、750Hz辺りに決めてネットワークの定数を..とはいかず。

次に2206Hと2386+2445Hのインピーダンスと、それぞれの周波数特性を測定して、やっと定数決めをしました。

ここでネットワーク設計はLTspiceが活躍です。 入力のインピーダンスが8Ω一定になり、クロスオーバー周波数とー18dB減衰特性を得られるようにコイルとコンデンサーの値を設定します。

もう一つ重要なポイントがあり、2386+2445Hの周波数特性はかまぼこ型です。 メーカーのカタログにも”イコライズしてね”的なカーブしかないので、この回路も含めました。
JBLの大きなホーンを使ったスピーカー製品は高域増強の補正がされていたので位相をうまくコントロールできれば20kHz以上までカバーできるような気がしたので実施しました。

これまた大正解。

ドライバーの2445Hは111dB/W/mの高能率、入力100Wまでとなれば、狭い部屋で使うには、ぐいぐいと補正をしても問題は無しです。
ネットワークを組み、音出しをしました。

”おおっ。これだ!”

UMIK-1を使い始めてから調整用のアッテネータは使っていません。
ユニットのレベルがはっきりしているので固定アッテネータで減衰量を決めておけば、ホーンの軸上で聞く分には調整不要なのです。

可変抵抗型の調整用のアッテネータは接点の抵抗(集中抵抗)が不安定で、インピーダンスもいい加減なものが多いです。

さて、これで確定と思ったのですが、約550Hzと600Hzあたりだけピークが出ていました。 位置を変えてもあまり変化しないので、エンクロージャを調整です。
箱だけにして調べたところ、前後と左右の面で定在波が発生していました。
これを消そうと吸音材を満タンになるまで入れながら確認しましたが結局消しきることができず、結局、ここでエンクロージャを作り直しました。
初めはB&W802のように側面~背面を曲線にしようと思いましたが素人には無理な加工技術が求められそうなので多角形にしました。
とにかく平行面を作らないようにということで7角形に。 上下面は木っ端で疑似傾斜面としました。 550Hzと600Hz辺りはおとなしくなり定在波の影響がなくなりました。

最終エンクロージャ形状は7角形


そして現在に至ります。 もう1年以上使用していますが、まったく不満が出ていません。 (あ、指向性が強いのが。でもコンセプトです)

現状の音はどんなというと、好みのジャンルの音楽は気持ちよく聞けます。

ところで初心は? まあまあです。ジャッキー・マクリーンが大分近付いてくれます。 多分、クロスオーバー周波数が低くなって、ホーンの音面が大きくなったことが影響しているのかなと。 音像定位もよくなってボーカルもいい感じで聞けています。

アンプは大きい音なら半導体アンプかPP出力の真空管でうるさくは感じません。 BGMレベルならシングルの真空管が相性良しです。

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