運動と脳機能との出会い~TOEICに挑戦編④~

夏休みが終わりいよいよTOEIC受験

夏休みが終わり、学校生活が始まった。このころには、ランニングだけの運動では物足りず、大学のトレーニングルームで筋トレも行うようになっていた。ただ、あくまでも運動はランニングが中心で筋トレは気晴らし程度だった。このころには、また100kmマラソンへの挑戦を目指していたからだ。

(4年生になると100kmマラソンと100kgベンチプレスの同時達成に挑戦するが、その話はまた別の機会で)

ゼミも始まり、より忙しくなったのを覚えている。所属した研究室では、ある手術器具の調査・開発をしていた。4年生の卒業研究では、手術器具を設計・制作してちょっとした遠隔操作するところまでいったのは懐かしい。同じ研究室の良き仲間にも恵まれ、機械工学の勉強も楽しかった。

英語の話に戻ると、夏休みが終わって1、2ヶ月くらいしてTOEICテストを受けた。よく、短期間で900点いったとか広告文句を聞くが、ひょっとしたら自分もそうなるかもと少し期待していたところがあった。

なぜなら、「運動して活性化した脳機能で勉強しているんだ。めちゃくちゃ点数が伸びているに違いない。」と考えていたからだ。しかし、理想と現実は違った。自分は宣伝に出てくるような凄い奴ではなかった。

結果は、だいたい600点。。。ん、630点。。。まあそれぐらいだった。350点からしたらかなり伸びた方なのかな。まあよく分からないけど、努力したことが点数に結びついたことは単純に嬉しかった。

何より嬉しかったのが、以前英語の授業中に教室から出ていくよう言った先生が、自分の英語に対する姿勢を褒めてくれたことだ。努力が人に認めてもらえるほど嬉しいことはない。その先生の授業をとっているわけでもないのに、毎週英作文の課題を与えてもらい添削してもらっていた。添削が先生の給料には一切反映されないのにも関わらず。。。

(博士取得後、久々にその先生にお会いし、ご飯をご馳走した。。ただ、まだ恩返しには程遠いので、これからさらに恩を返していかなければならない)

ランニング・英語・筋トレ・・・大学の勉強と重ねているうちに、さらにもっと運動と脳機能の関係を知りたいという気持ちにかられた。高校までは与えられたことを勉強して、とりあえず大学に入った。何をやりたいこととか明確な目標も無かった。そんな自分が人生で初めて、自ら学びたい世界があると思ったのだ。

自分が知っている知識は、以前購入した一冊の一般書「脳を鍛えるには運動しかない」だけだった。もっと、運動が脳にどんな影響を与えているか知りたかった。でも、それを知る手段はその当時の自分には無かった。

とりあえず、TOEIC受験の出願をし、また受験することになった。